2025/07/07

歯周病の初期症状とは?

歯周病の初期症状とは?気づかないうちに進行する「沈黙の病気」にご注意を

諫早ふじた歯科・矯正歯科の藤田です

「最近、歯ぐきがムズムズする…」
「朝起きたとき、口の中がネバつく気がする」

そんなちょっとした違和感、もしかしたら歯周病のサインかもしれません。
歯周病は“沈黙の病気”とも呼ばれ、自覚症状がほとんどないまま進行していくのが特徴です。

今回は、「歯周病の初期症状」について詳しく解説し、放置するリスクや、予防・治療の重要性についてお伝えします。

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歯周病とは?

歯周病とは、歯を支える骨や歯ぐきが少しずつ壊れていく慢性的な病気です。
歯と歯ぐきの境目にたまったプラーク(細菌の塊)が原因で、炎症が起こり、放置すると最終的には歯がグラついて抜けてしまうこともあります。

歯周病の分類(進行度別)

段階

状態

主な症状

歯肉炎

歯ぐきの炎症のみ

赤み・出血

軽度歯周炎

歯ぐき+歯槽骨が一部破壊

口臭・歯ぐきの腫れ

中等度歯周炎

歯槽骨の破壊が進行

歯のグラつき・膿

重度歯周炎

支えを失った状態

歯の動揺・抜歯の可能性

見逃しがちな歯周病の初期症状7つ

「まだ大丈夫」と思っているあなたも、次のような症状があれば要注意です。

① 歯磨きのときに歯ぐきから血が出る

最もよくあるサインの一つです。
出血は「歯ぐきが炎症を起こしている証拠」。力の入れすぎではなく、病気の可能性が高いです。

② 歯ぐきが赤く腫れている

健康な歯ぐきは薄いピンク色で引き締まっています。
炎症があると、赤く膨らんでブヨブヨした状態になります。

③ 朝起きたとき、口の中がネバつく

これは細菌が繁殖しているサインです。
特に寝ている間は唾液が減り、細菌が活発になるため、症状が出やすくなります。

④ 歯と歯の間に食べ物が詰まりやすくなった

歯ぐきが腫れて歯間のスキマが広がると、物が詰まりやすくなります。
この状態を放置すると、さらに炎症が悪化します。

⑤ 口臭が気になる

歯周病菌が出すガスや膿が原因のにおいです。
自分では気づきにくく、指摘されて初めて受診する方も少なくありません。

⑥ 歯ぐきが下がってきた気がする

歯が長く見えるようになった…という方は、歯ぐきが後退して歯根が露出している可能性があります。
これも歯周病の初期にみられる変化です。

⑦ 歯がムズムズする・浮いた感じがする

「痛いわけではないけど、なんとなく違和感がある」
このような鈍い不快感は、歯ぐきや骨に炎症があるサインかもしれません。

歯周病を放置するとどうなる?

初期段階ではほとんど痛みがない歯周病ですが、進行すると取り返しのつかない状態に陥ることもあります。

  • 歯がグラグラして抜ける
  • 強い口臭が常にある
  • 食事がしづらくなる
  • 糖尿病や心疾患と相互に悪影響を及ぼす
  • 認知症リスクの増加にも関係するという研究も

当院での歯周病チェック|諫早ふじた歯科・矯正歯科

「痛くないから大丈夫」と思っている方こそ、一度プロの目でチェックすることが重要です。

当院では、以下のような診査・予防を行っています:

歯周ポケット検査

歯と歯ぐきのすき間の深さを測定し、炎症の程度や進行具合をチェック。

レントゲン撮影

歯を支える骨の状態を確認。見えないところの進行度も評価できます。

プラーク染色・ブラッシング指導

歯垢のつきやすい場所を可視化し、適切な歯みがき方法をアドバイス。

歯周病の初期段階でできる治療

初期の歯肉炎や軽度の歯周炎であれば、比較的簡単な処置で改善可能です。

治療内容

目的

スケーリング

歯石除去、細菌の温床を排除

PMTC(専門的なクリーニング)

歯の表面の汚れ・細菌除去

フロス・歯間ブラシ指導

セルフケアの質を高める

定期検診

再発防止・管理継続

定期的なメンテナンスがカギ

歯周病は「完治」ではなく「管理」が大切です。
治療しても再発しやすい病気だからこそ、予防とメンテナンスが重要です。

当院では、状態に応じて1〜3ヶ月に1回のメンテナンスをご提案しています。

患者さんの声

「歯磨きで血が出るのを気にしていなかったのですが、早めに受診してよかったです。今は毎月クリーニングに通って、歯ぐきも健康になりました」(40代女性)

「違和感しかなかったのに、検査で中等度の歯周病だと知って驚きました。もっと早く来ていれば…と思いました」(50代男性)

まとめ|“症状がない今”こそ歯周病チェックを

  • 歯周病は痛みがないまま進行する「沈黙の病気」
  • 初期症状としては、出血・腫れ・口臭・歯ぐきの下がりなどが挙げられます
  • 早期発見であれば簡単な処置で改善でき、歯を守ることができます
  • 定期的な歯科検診・メンテナンスが将来の健康につながる

歯ぐきの違和感に気づいたら|諫早ふじた歯科・矯正歯科へ

「なんとなく気になるけど、受診するほどではないかも…」
そんな状態こそ、歯周病の始まりかもしれません。

当院では、丁寧なカウンセリングと痛みに配慮した診察を心がけています。
お気軽にご相談ください。

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