2025/07/21

歯周病はどう進行する?

歯周病はどう進行する?見逃しがちなサインと段階別の症状を徹底解説

諫早ふじた歯科・矯正歯科の藤田です。

「歯ぐきから出血したけど、そのうち治ると思って放置している…」
「最近、歯が長くなったような気がする」

このようなちょっとした変化、実は歯周病の進行サインかもしれません。
歯周病は“静かに進行する病気”で、痛みがないまま悪化し、気づいたときには歯を失う寸前ということも。

今回は、歯周病がどのように進行するのか、段階別にわかりやすく解説します。あわせて、当院での治療方針や予防対策についてもご紹介します。歯周病進行

 

歯周病の進行は「4つのステージ」に分かれます

歯周病は、歯ぐきの炎症から始まり、最終的には歯を支える骨が溶けて歯が抜けてしまう病気です。
その進行は大きく4段階に分かれます。

 

 

◆【ステージ1】歯肉炎(しにくえん)|最も初期の段階

主な症状:

  • 歯磨き時の出血
  • 歯ぐきが赤く腫れる
  • 口臭が気になる

この段階では、まだ歯を支える骨にダメージはありません
原因は、**歯と歯ぐきの間にたまったプラーク(細菌のかたまり)**です。

▶ 治療法:

  • 歯石除去(スケーリング)
  • 正しいブラッシング指導

セルフケアとクリーニングで改善が可能な段階です。
ここで対処すれば、ほぼ完全に元に戻せます

◆【ステージ2】軽度歯周炎

主な症状:

  • 出血が続く
  • 歯と歯ぐきの隙間(歯周ポケット)が深くなる
  • 朝起きたときのネバつき

この時点で、歯槽骨(歯を支える骨)が少しずつ溶け始めています
歯周ポケットが3〜5mm程度になり、プラークが内部に入り込みやすくなります。

▶ 治療法:

  • 歯周基本治療(スケーリング・ルートプレーニング)
  • 再評価によるメンテナンス計画

放置すると中等度・重度へ急激に進行するリスクがあります。

◆【ステージ3】中等度歯周炎

主な症状:

  • 歯ぐきが下がって歯が長く見える
  • 歯が少しグラつく
  • 歯ぐきから膿が出ることがある
  • 強い口臭

歯周ポケットは5〜7mmと深くなり、骨の吸収がかなり進んでいる状態です。
この段階では、歯の保存ができるかどうかの分かれ目になります。

▶ 治療法:

  • 歯周外科治療(フラップ手術など)
  • 深部の歯石除去
  • 咬み合わせの調整
  • 再生療法(必要に応じて)

◆【ステージ4】重度歯周炎|抜歯寸前の状態

主な症状:

  • 歯がグラグラする
  • 咬むと痛い
  • 歯ぐきから頻繁に膿が出る
  • 食事がしにくい

歯槽骨は半分以上溶けていることが多く、歯の保存が難しいケースも
この段階での治療は、残せる歯と残せない歯の見極めが重要です。

▶ 治療法:

  • 抜歯
  • 補綴治療(入れ歯・インプラント)
  • 残存歯の集中管理とメンテナンス

⚠なぜ気づきにくいの?歯周病の「進行の落とし穴」

1. 痛みが出にくい

歯周病は慢性的な炎症のため、痛みを感じるのはごく末期です。

2. 出血や腫れは「ある程度慣れる」

出血があっても「力を入れすぎたかな」と軽視してしまうケースが多くあります。

3. 見た目の変化がゆっくり

歯ぐきの退縮や歯の動揺は、少しずつ進行するため気づきにくいです。

当院での歯周病管理|諫早ふじた歯科・矯正歯科

当院では、歯周病の早期発見・継続管理に力を入れています。

初診時の歯周精密検査

  • 歯周ポケット測定
  • 出血・膿・歯の動揺のチェック
  • レントゲンによる骨の状態確認

スケーリング・ルートプレーニング

  • 専門器具で歯石・バイオフィルムを徹底除去

歯周外科処置(必要に応じて)

  • 深いポケットの改善や再生療法の提案

メンテナンス(1〜3ヶ月間隔)

  • 再発防止と歯の保存を目的とした定期管理を実施しています

歯周病の進行を止めるには?

やるべきこと

内容

毎日のセルフケア

正しいブラッシング+フロス・歯間ブラシの使用

定期的なプロケア

歯科医院でのクリーニングと検査

リスク要因の管理

喫煙・糖尿病・ストレスの改善

早期発見・早期治療

初期の段階での対応が決め手

患者さんの声

「歯が長く見えるようになってきて、診てもらったら中等度の歯周病でした。早めに処置してもらえて良かったです」(40代女性)

「昔は出血を気にせず放置していましたが、今は3ヶ月に一度しっかりクリーニングに通っています。口の中がすごく快適になりました」(50代男性)

まとめ|歯周病は“静かに進行する病気”です

  • 歯周病は4段階で進行し、進むほど治療が難しくなります
  • 痛みがなくても、出血・口臭・歯ぐきの腫れは初期サイン
  • 早めの受診と、定期的なメンテナンスで進行を防ぐことが可能

歯ぐきの違和感を感じたら、早めの検査を|諫早ふじた歯科・矯正歯科

当院では、あなたの歯を一生守るための歯周病管理を行っています。
「気になるけど放置している」「検診をしばらく受けていない」
そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。

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