こんにちは。長崎県諫早市にある歯医者「諫早ふじた歯科・矯正歯科」です。
インプラント治療は、失った歯を補うための高度な医療技術ですが、その成功には型取り(印象採得)という工程が大きく関わっています。型取りは、人工歯を正確にフィットさせるために必要な情報を得る重要なステップで、噛み合わせや見た目に直結する工程でもあります。
精度の高い型取りができていないと、インプラントがしっかり合わず、違和感やトラブルの原因になることもあります。
この記事では、インプラント治療における型取りの重要性と、その方法について詳しく解説します。
目次
インプラント治療とは
インプラント治療とは、失った歯の機能を補うために、人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯を装着する治療方法です。見た目が自然で、しっかりとした噛み心地が得られることから、多くの患者さまに選ばれています。
治療には外科的な処置を伴いますが、インプラントが顎の骨と結合することで、固定力の高い土台が得られます。その上にセラミックなどの人工歯を取り付けることで、天然歯に近い見た目と機能を再現できます。
入れ歯やブリッジと比べて周囲の歯に負担をかけにくく、長期的な使用が可能な点も大きな特長です。
インプラント治療における型取りの重要性
インプラント治療では、人工歯根を顎の骨に埋め込んだあと、その上に装着する人工歯(上部構造)を精密に作製する工程が必要です。この際に欠かせないのが型取り(印象採得)です。
型取りは、患者さま一人ひとりの口腔内の状態を正確に再現するために行う重要なステップです。インプラント治療の成功と快適な装着感を得るためには、欠かすことのできない工程といえるでしょう。
以下に、インプラント治療における型取りの重要性について詳しく解説します。
精密な型取りが噛み合わせに直結する
インプラントの上に装着される人工歯は、天然歯のように周囲の歯と噛み合う必要があります。そのため、口腔内の状況を正確に把握し、インプラントの位置や角度、周囲の歯との距離、歯肉の厚みなどを反映した型取りが必要となります。
もし型取りが不正確であれば、装着した人工歯の高さが合わず、噛み合わせがずれたり、他の歯や顎関節に負担をかけるおそれもあります。適切な噛み合わせは、食事中の快適さはもちろん、将来的なトラブルの予防にもつながります。
審美性の確保にも影響する
インプラント治療では、機能性だけでなく見た目の自然さも重要です。特に、前歯など目立つ部分では、人工歯が周囲の歯と調和して見えることが求められます。
歯の形状や角度、歯肉のラインまで反映した精度の高い型取りによって、より自然で違和感のない仕上がりが実現します。不正確な型取りでは、人工歯が浮いて見えたり、歯と歯の間にすき間ができたりする原因となりかねません。
こうした審美的な要素を整える上でも、型取りは非常に重要な役割を果たしています。
近年は、色調や質感を3Dデータ上で再現できるスキャナーも登場し、天然歯とほとんど見分けがつかないレベルでの補綴が可能になってきました。精密なデジタル情報があれば、歯科技工士がシェードや透明感を細部まで調整できるため、高い審美性を追求できます。
トラブルの予防
精密な型取りは、インプラントの長期的な安定にも大きく関わります。適合性の高い上部構造は、インプラント体に過剰な力をかけず、咀嚼時の圧力を適切に分散させることができます。
逆に、適合が悪い場合には歯に過剰な力がかかり、インプラント周囲炎などのトラブルを引き起こすリスクが高まります。インプラント治療は長期にわたって使い続けるものだからこそ、初期段階での正確な型取りが、将来的なリスクを防ぐためにも不可欠なのです。
定期的なメンテナンスで噛み合わせのチェックやクリーニングを行う際にも、もととなる型取りが精密であれば微調整が容易になり、長期的なケアがスムーズに行えます。
技術と設備の差が結果に影響する
型取りの正確性は、使用する材料や手技、設備にも左右されます。従来の印象材による手法に加え、近年では光学印象(デジタルスキャン)も導入され、より精密でスピーディーな型取りが可能になっています。当院のインプラント治療でも、光学印象を採用しております。
最新の口腔内スキャナーは、1秒間に数千枚の画像を取得して3Dデータを合成するため、わずかな凹凸や歯肉の質感まで忠実に再現できます。その結果、技工所へのデータ送信後、最終補綴物の適合調整に要する時間を大幅に短縮できるのです。
インプラント治療における型取りの方法
ここでは、一般的な型取りの方法について解説します。
印象材を使った従来の方法
もっとも一般的に行われてきたのが、シリコンやアルジネートといった印象材を使ったアナログ方式の型取りです。
まず、歯科医師が患者さまの口腔内に専用のトレーを装着し、そこに印象材を流し込みます。印象材が口腔内の形に硬化するのを待ち、その後にトレーごと取り外すことで、歯や歯肉、インプラントの位置関係を反映した型が完成します。
この方法は広く普及しており、技術的な信頼性も高いですが、印象材が固まるまでのあいだ口を動かせないという不快感があります。また、嘔吐反射の強い方にとっては負担が大きいです。
印象用コーピング法
インプラント治療では、印象用コーピングと呼ばれる特殊なパーツをインプラント体に取り付けてから型取りを行うこともあります。コーピングがインプラント体の位置や角度を正確に記録する役割を果たします。
型取りの際には、コーピングごと印象材に包み込み、その後に口腔内から慎重に取り外します。コーピングとインプラントの正確な接続状態が再現されることで、歯科技工所での上部構造の製作がより精密に行えるのです。
光学印象(デジタルスキャン)による方法
近年、口腔内スキャナーを使用した光学印象が急速に普及し始めています。スキャナーを用いて口腔内を撮影し、そのデータをもとに3Dモデルを作成することで、印象材を使わずに型取りを行えます。当院ではこの方法をほとんどの症例で採用しています。
この方法は、患者さまにとっての負担が少ないのが大きな利点です。嘔吐反射が起こりにくく、型取りに要する時間も短くできます。
また、デジタルデータを保存・送信できるため、歯科技工所とのやり取りもスムーズです。最新スキャナーでは歯の色調や半透明感までも解析できるため、歯科技工士がシェード合わせを行う際の参考データとして活用され、審美面の完成度が向上しています。
光学印象では、デジタル処理によって微細な形状まで再現できるため、より精密な人工歯の作製が期待できます。これらのメリットから、当院でも光学印象(デジタルスキャン)を採用しています。
ただし、症例によってはアナログ方式との併用が望ましい場合もあるため、すべての患者さまに一律に適応されるわけではありません。歯科医師が状態を見極めたうえで、型取り方法を選択します。
インプラント治療中に歯がない期間
インプラント治療では、人工歯根を顎の骨に埋め込んだ後、骨としっかり結合するまでの治癒期間が必要です。この期間は数カ月に及ぶことがあり、その間は人工の歯が装着されないケースもあります。
ただし、見た目や噛み合わせに支障が出る場合は、仮歯を装着して対応することも可能です。
近年は、埋入直後に荷重をかける即時荷重インプラントという選択肢も登場しています。症例により早期に仮歯を固定することで審美面・咀嚼機能を維持できる場合もあります。
治癒期間の過ごし方や仮歯の装着可否は、顎の骨量や埋入本数、噛み合わせの状態などを総合的に判断して決定します。当院でもこの方法を採用しており、インプラント埋入日に仮歯(TEK)の作製まで行います。
まとめ
インプラント治療における型取りは、噛み合わせや見た目の自然さを左右する非常に重要な工程です。精密な型取りが行われることで、周囲の歯との調和がとれ、快適な使用感が得られます。
一方で、型取りが不正確だと装着後に違和感が生じたり、修正が必要になることもあります。現在では従来の印象材による方法だけでなく、口腔内スキャナーを用いたデジタル型取りも導入されており、より精度の高い治療が可能になってきています。
インプラント治療の成功には、治療技術だけでなく、こうした細部へのこだわりも欠かせません。信頼できる歯科医院で、納得のいく説明を受けながら治療を進めていくことが、満足度の高い結果につながります。
インプラント治療を検討されている方は、長崎県諫早市にある歯医者「諫早ふじた歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。
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