2025/09/19

歯ぎしりの治療法はありますか?

歯ぎしりをしていると言われました。治療法はありますか?

はじめに

諫早ふじた歯科・矯正歯科の藤田です。「寝ているときに歯ぎしりをしているよ」と家族の方に指摘されたことはありませんか?
自分では気づきにくい歯ぎしりですが、実は多くの方に見られる習慣であり、放置すると 歯がすり減ったり・顎関節症になったり・肩こりや頭痛 など全身の不調につながることがあります。

このブリグでは、歯ぎしりの原因・悪影響・治療法について詳しく解説し、どうしたら良いか? のポイントをお伝えします。


歯ぎしりとは?

歯ぎしり(ブラキシズム)は、睡眠中や無意識のうちに歯を強くこすり合わせたり、噛みしめたりする習慣のことです。
音が出るタイプ(ギリギリ音がする)もあれば、音はせず強く食いしばるだけのタイプもあります。


歯ぎしりの原因

歯ぎしりの原因は一つではなく、複数の要因が絡み合っています。

  • ストレスや緊張
     心身のストレスがたまると、無意識に噛みしめる習慣が出やすくなります。

  • 噛み合わせの不調
     歯並びや咬合の不具合があると、歯ぎしりを引き起こすことがあります。

  • 睡眠の質
     眠りが浅い、いびきや無呼吸などがあると歯ぎしりが出やすくなるといわれています。

  • 生活習慣
     アルコール、カフェイン、喫煙なども関与することがあります。


歯ぎしりを放置するとどうなる?

「音がしているだけだから問題ない」と思われがちですが、放置するとさまざまなトラブルを引き起こします。

  • 歯がすり減り、欠ける・割れる

  • 歯の根や歯ぐきに負担がかかり、歯周病が悪化する

  • 顎関節症(口が開けにくい・顎の痛み・音がする)

  • 肩こりや頭痛など全身症状が出る

実際に当院でも「歯が欠けた」「顎が痛い」と来院された患者さんの原因が歯ぎしりだった、というケースは少なくありません。先日も朝起きたら口から血が出ていたと来院されましたが、口の中を拝見すると、はが縦に割れていたということがありました。歯軋りの強い力で歯を割ったんですね。


歯ぎしりの治療法

では、歯ぎしりを改善するためにはどのような治療法があるのでしょうか。

① マウスピース(ナイトガード)

最も一般的なのが、夜間に装着するマウスピース(ナイトガード)です。夜使うのでナイト。歯や歯茎を守ってくれるのでガード。ナイトガードといいます。
歯医者で自分の歯型に合わせて作るため、違和感が少なく、歯や顎を守る効果があります。

  • 歯のすり減りを防ぐ

  • 顎関節への負担を軽減

  • 朝起きた時の顎の疲れを和らげる

多くの患者さんが効果を実感できる第一選択の治療法です。

マウスピース


② ストレスコントロール

ストレスが大きな原因になっている場合、リラックス法や生活習慣の改善も大切です。

  • 睡眠の質を高める(就寝前のスマホ使用を控える・規則正しい生活)

  • ストレッチや入浴でリラックス

  • 適度な運動

これらを取り入れることで歯ぎしりが軽減するケースもあります。


③ 噛み合わせの調整

歯の高さの不調和や被せ物や詰め物の不具合が原因の場合、歯科医による咬合調整で改善することがあります。


④ 矯正治療

歯並びや噛み合わせに大きな問題がある場合は、矯正治療が根本的な改善につながることもあります。


⑤ ボツリヌス注射(ボトックス治療)

歯ぎしりが強く、筋肉が発達してしまっている場合に、咬筋に注射して筋肉の過緊張を和らげる方法があります。
美容医療としても使われており、歯科で取り入れている医院も増えています。ちなみに当院では行なっておりません。


自宅でできる歯ぎしり対策

  • 日中に歯を食いしばっていないか意識する

  • 就寝前に深呼吸やストレッチでリラックス

  • 硬い食べ物を控える(顎への負担を減らす)

  • 姿勢を整える(猫背は食いしばりにつながりやすい)


まとめ

  • 歯ぎしりは放置すると 歯の破折・顎関節症・全身の不調につながる

  • 治療の基本は マウスピース(ナイトガード)

  • ストレス対策や噛み合わせの改善も有効

  • 気になる場合は早めの歯科受診が安心


当院での歯ぎしり治療

諫早ふじた歯科・矯正歯科では、患者さんの歯の状態を詳しく確認し、オーダーメイドのマウスピース作製や生活指導を行っています。
「最近歯がすり減ってきた」「顎が疲れる」と感じる方は、早めにご相談ください。

📍 長崎県諫早市多良見町中里129-14
📞 0957-43-2212
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