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歯周病は遺伝しますか?|諫早ふじた歯科・矯正歯科
今日は歯周病に関してです。「親が歯周病だったから、自分も将来同じようになるのでは?」
「歯周病は遺伝するって本当ですか?」
このようなご質問を患者さんからよくいただきます。
結論から言うと、歯周病そのものが遺伝するわけではありませんが、発症しやすさに遺伝的な影響が関わることはあります。
このブログでは、歯周病と遺伝の関係についてわかりやすく解説します、そして予防のために毎日できる対策をご紹介しましょう。
歯周病とは?
歯周病とは、歯を支える歯ぐきや骨に炎症が起きる病気です。
主な原因は歯垢(プラーク)の中に潜む細菌ですが、進行には生活習慣や体質も大きく関わります。
初期:歯ぐきの腫れ・出血(歯肉炎)
中期:歯周ポケットの拡大、骨の破壊(歯周炎)
末期:歯がぐらつく・抜け落ちる
日本人の成人の約8割が歯周病にかかっていると言われ、歯を失う最大の原因とされています。
歯周病は遺伝するのか?
① 歯周病そのものは遺伝しない
虫歯や歯周病は「細菌による感染症」であり、病気そのものが遺伝子で決まるわけではありません。
ただし、歯周病の発症や進行に影響を与える 体質や免疫反応は遺伝的に受け継がれる可能性 があります。
② 遺伝が関係するといわれる要因
免疫力の違い
歯周病の原因菌に対する防御反応の強さは人によって異なり、遺伝的な体質が関わるとされています。炎症を起こしやすい体質
ある特定の遺伝子を持つ人は、炎症反応が強く出やすく、歯周病が進行しやすい傾向があります。歯並びや骨格の遺伝
顎が小さい、歯並びが悪いなどは親から遺伝することがあり、その結果として歯磨きが難しくなり歯周病リスクが高くなります。
③ 家族内で感染する可能性
「遺伝」とは異なりますが、歯周病菌は 唾液を介して家族内でうつることがあります。
例えば、同じ箸やスプーンを共有することで細菌が移るケースもあります。
遺伝だけで決まるわけではない!生活習慣がカギ
仮に遺伝的な影響を持っていても、歯周病になるかどうかは生活習慣で大きく左右されます。
毎日の歯磨きが不十分
フロスや歯間ブラシを使わない
喫煙習慣がある
糖尿病や生活習慣病がある
ストレス・睡眠不足
こうした要因が重なることで、遺伝的に歯周病リスクが高い人は特に発症しやすくなります。
歯周病予防のためにできること
① 正しい歯磨き
歯と歯ぐきの境目を意識し、食後に丁寧に磨きましょう。
特に夜寝る前は最も重要です。
② デンタルフロス・歯間ブラシの活用
歯ブラシだけでは落とせない歯と歯の間の汚れを除去することができます。
③ 禁煙
タバコは歯周病のリスクを大幅に高めます。
喫煙者は非喫煙者に比べて2〜7倍歯周病にかかりやすいといわれています。
④ 食生活の改善
野菜や果物に含まれるビタミンC、カルシウム、タンパク質を意識的に摂ると歯ぐきの健康維持に役立ちます。
⑤ 定期検診・プロフェッショナルケア
どんなに丁寧に歯磨きをしても、自宅ケアだけでは歯石を完全に防ぐことはできません。
3〜6ヶ月に1回の定期検診で歯石除去や歯周ポケットのチェックを受けることが、歯周病予防の最大のポイントです。
歯周病と全身の関わり
歯周病はお口の中だけの問題ではなく、全身の健康とも深く関わっています。
糖尿病を悪化させる
心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高める
妊婦さんの場合、早産や低体重児出産につながる可能性
つまり歯周病を予防することは、全身の健康を守ることにもつながります。
まとめ|歯周病は「遺伝する病気」ではない
歯周病は細菌感染による病気であり、直接遺伝するものではない
ただし、免疫反応や骨格、炎症体質など 遺伝的要因が発症リスクに影響する
家族内で菌が感染する可能性もあるため、予防ケアが大切
生活習慣+定期検診で歯周病はしっかり予防できる
当院での歯周病予防サポート
諫早ふじた歯科・矯正歯科では、患者さんのリスクに合わせたオーダーメイドの予防プログラムをご提供しています。
専門的なクリーニング
歯周ポケット検査
一人ひとりに合わせたブラッシング指導
生活習慣改善のアドバイス
「親が歯周病で心配」「自分も遺伝するのでは?」と感じている方は、早めにご相談ください。
諫早ふじた歯科・矯正歯科
📍 長崎県諫早市多良見町中里129-14
📞 0957-43-2212
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👉 歯周病は「遺伝する病気」ではありません。
しかし、体質や生活習慣次第でリスクが高くなることは確かです。
今日からできる予防を始めて、大切な歯を守りましょう。