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歯周病治療後、再発しないためにはどうすればいいですか?
はじめに
諫早ふじた歯科・矯正歯科の藤田です。歯周病は「国民病」と呼ばれるほど多くの人がかかる病気で、日本人の成人の約8割が程度の差はあれど歯周病にかかっているといわれています。
治療を受けて一度改善したとしても、実は 再発リスクが非常に高い病気 なのです。
「せっかく歯周病治療を受けたのに、また歯ぐきが腫れてきた」
「クリーニング後は良くなったけれど、数か月後に出血が戻った」
このような声は珍しくありません。では、どうすれば歯周病を再発させず、健康な歯ぐきを守り続けることができるのでしょうか?
この記事では、歯周病の再発を防ぐための正しい知識と具体的な習慣について詳しく解説します。
1. なぜ歯周病は再発しやすいのか?
(1)歯周病は「慢性疾患」
歯周病は風邪のように一度治療すれば完全に治る病気ではなく、糖尿病や高血圧のように 慢性的に管理していく必要がある病気 です。原因となる歯周病菌は完全にゼロにすることができず、常に再発の可能性を持っています。
(2)生活習慣が影響する
歯磨きの仕方、食生活、喫煙習慣、ストレスなどが再発の大きな要因となります。どれか一つでも乱れると、歯周病菌が再び増殖してしまいます。
(3)歯周病は自覚症状が出にくい
「痛みがないから大丈夫」と思っているうちに、歯ぐきの炎症や骨の破壊が進んでしまうのも再発が多い理由の一つです。
2. 歯周病治療後に大切な3つの柱
歯周病を再発させないためには、以下の3つの柱を意識することが重要です。
- セルフケア(日々の歯磨き) 
- プロケア(歯科医院でのメンテナンス) 
- 生活習慣の改善 
3. セルフケアで意識すべきこと

(1)正しい歯磨き
- 1日2〜3回、1回あたり3〜5分かけて丁寧に磨く 
- 歯ブラシはヘッドの小さいものを選び、毛先を歯と歯ぐきの境目に45度の角度で当てて小刻みに動かす(バス法) 
- 歯ブラシは1か月に1回交換 
(2)デンタルフロス・歯間ブラシ
歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れは6割程度しか落とせません。
- 前歯の隙間 → デンタルフロス 
- 奥歯や広い隙間 → 歯間ブラシ 
(3)舌の清掃
舌苔は細菌の温床となり、口臭や炎症の原因になります。専用の舌ブラシで軽く掃除しましょう。
(4)フッ素・殺菌成分入りの歯磨き粉
- フッ素は歯の再石灰化を促進 
- CPC(塩化セチルピリジニウム)、クロルヘキシジンなどは殺菌効果あり 
4. プロケア(歯科医院でのメンテナンス)
(1)定期的なクリーニング
- 3〜6か月に一度は歯科医院でのクリーニングが必要 
- 歯石やバイオフィルムは自宅では完全に取れません 
(2)歯周ポケットのチェック
- 治療後も定期的に歯周ポケットの深さを測定 
- 出血や炎症が見つかれば早期に対処可能 
(3)SPT(Supportive Periodontal Therapy:歯周病安定期治療)
歯周病治療後は「SPT」と呼ばれる管理フェーズに移ります。これは「治療」ではなく「再発防止のための維持管理」であり、長期的に続けていくことが大切です。
5. 生活習慣の改善がカギ
(1)禁煙
タバコは歯周病最大のリスク因子。血流を悪化させ、免疫力を下げ、歯周病治療の効果を半減させます。禁煙は再発防止の必須条件です。
(2)食生活
- 野菜や果物を多く摂る(ビタミンCは歯ぐきの健康維持に必須) 
- 糖分の多い間食は控える 
- よく噛んで唾液を増やす 
(3)ストレス管理と睡眠
ストレスは免疫力を下げ、歯周病菌の繁殖を助長します。十分な睡眠とストレス解消も歯周病予防になります。
6. 歯周病再発のサインを見逃さない
以下の症状が出たら、再発のサインかもしれません。
- 歯磨きのときに出血する 
- 口臭が気になる 
- 歯ぐきが赤く腫れる 
- 歯が浮いたような感覚がある 
- 歯の間に隙間が広がった 
早めに歯科医院で診察を受けることで、再発を最小限に抑えることができます。
7. 当院での再発防止の取り組み
「諫早ふじた歯科・矯正歯科」では、歯周病治療後も患者さんの歯を守り続けるために次のような取り組みを行っています。
- 定期的なSPTプログラム 
- 歯科衛生士による丁寧なクリーニングとブラッシング指導 
- マイクロスコープを活用した精密チェック 
- 食生活や生活習慣のアドバイス 
治療を「終わり」にするのではなく、「再発させないために管理を続ける」ことを大切にしています。
8. まとめ
- 歯周病は再発しやすい慢性疾患 
- セルフケア+プロケア+生活習慣改善の3本柱が再発防止の鍵 
- 定期検診とSPTで「早期発見・早期対応」が可能 
- 禁煙や食生活の改善も大切 
- 気になる症状が出たらすぐ歯科医院へ 
歯周病は「一度治したら終わり」ではなく、「治療後の管理が一生続く病気」です。正しいケアを継続することで、再発を防ぎ、将来まで自分の歯を守ることができます。
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