2025/11/19

ワイヤー矯正とは?メリットやデメリット、費用も解説

こんにちは。長崎県諫早市にある歯医者「諫早ふじた歯科・矯正歯科」です。

ワイヤー矯正の模型を持つ手

歯並びを改善したいと考え、ワイヤー矯正についてくわしく知りたいと思っている方も多いのではないでしょうか。ワイヤー矯正は矯正治療のなかでも歴史が長く、幅広い症例で歯並びの改善が期待できる方法です。

この記事では、ワイヤー矯正の種類と特徴、メリット・デメリットについて解説します。矯正治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

ワイヤー矯正とは

ワイヤー矯正とはどんな治療か考える母娘

ワイヤー矯正は、名前のとおりワイヤーを使った矯正治療です。歯の表面にブラケットと呼ばれる装置を取り付け、ワイヤーを通して歯に力をかけ、歯を動かしていきます。

ワイヤー矯正は矯正治療の中でも歴史が長く、多くの治療実績があります。歯にかける力を細かく調整でき、大きく力をかけることも可能なため、マウスピース矯正では対応が難しい症例にも対応できるケースが多いです。

ワイヤー矯正の種類

表側矯正と裏側矯正の模型

ワイヤー矯正は、装置の取り付け方によって大きく3つの種類に分けられます。ここでは、ワイヤー矯正の種類と特徴について解説します。

表側矯正(唇側矯正)

表側矯正は、歯の表側にブラケットとワイヤーを装着する方法です。歯にかける力をコントロールしやすく、幅広い症例に対応できます。また、ほかの取り付け方と比べて、費用を抑えられる傾向にあります。

ただし、口を開けると銀色のワイヤーやブラケットが見えるため、審美面が気になる方も少なくありません。歯科医院によっては、従来の装置と比べて目立ちにくい、白や透明のブラケット、ホワイトワイヤーなどを選べる場合もあります。

裏側矯正(舌側矯正)

裏側矯正は、歯の裏側(舌側)にブラケットを装着する方法です。装置が外から見えないため、見た目を気にせず矯正できるのが大きなメリットです。営業職や接客業など、人と話す機会の多い方でも、見た目を気にせず治療できるでしょう。

ただし、舌に装置が触れるため、舌が傷ついたり、違和感を覚えたり話しにくさを感じたりする場合があります。また、治療の難易度が高く、表側矯正と比べて費用が高く設定されているケースが一般的です。当院では行なっておりません

表側矯正と舌側矯正の併用

上下の歯で異なる方法を組み合わせるケースもあります。一般的に、上の歯には目立ちにくい裏側矯正、下の歯には費用が安い表側矯正を選びます。2つの方法を組み合わせることで、装置の目立ちにくさと費用のバランスを両立できるのです。

費用は表側矯正より高額になりますが、完全な舌側矯正よりは抑えられる傾向にあります。

ワイヤー矯正のメリット

ワイヤー矯正のメリットのイメージ

ここでは、ワイヤー矯正のメリットについて解説します。

幅広い症例に対応できる

ワイヤー矯正は、幅広い症例に対応できる点がメリットです。

マウスピース矯正の場合、歯を大きく移動させる必要がある症例では適応できない可能性があります。例えば、歯が大きく重なり合っている叢生や、前歯が大きく突出している上顎前突(出っ歯)、埋伏歯があるケースなどです。

ワイヤー矯正であれば、歯にかける力の強さや方向を調整できます。そのため、マウスピース矯正では改善が難しい症例でも適応できる可能性が高いです。特に、抜歯によってできた大きな隙間を埋める必要がある場合は、歯を動かすスピードが速いワイヤー矯正がよく選ばれています。

装置を管理する手間がかからない

装置を管理する手間がかからないのも、ワイヤー矯正のメリットです。

マウスピース矯正では装置を取り外せる反面、1日20時間以上の装着時間を守る必要があります。装着時間を守れなかったり、マウスピースを紛失・破損したりすると、治療が長引く場合があります。

一方で、ワイヤー矯正では装置が固定されているため、マウスピース矯正のように装着時間を気にする必要がありません。取り外しの手間をかけたくない方や、確実に治療を進めたい方にとって大きなメリットといえるでしょう。

目立ちにくい方法も選択できる

ワイヤー矯正は目立ちやすいというイメージがありますが、見た目に配慮した方法を選ぶことも可能です。歯の裏側に装置をつける裏側矯正を選択すると、人と話したり笑ったりしても、ほとんど気づかれません。

表側矯正でも、透明や白色のブラケットやワイヤーを使用すれば、従来の金属装置に比べると目立ちにくいでしょう。

ワイヤー矯正のデメリット

ワイヤー矯正のデメリットのイメージ

多くの症例に対応できるワイヤー矯正ですが、デメリットもあります。治療を始める前に知っておくと、不便さやストレスをあらかじめ想定でき、対策を立てやすくなるでしょう。ここでは、ワイヤー矯正のデメリットについて解説します。

装置が目立ちやすい

歯の表面にブラケットとワイヤーを装着する表側矯正では、口を開けたときに装置が見えることを気にする方は少なくありません。矯正中であることを人から知られたくない方や、見た目を気にする方にとってストレスに感じることもあるでしょう。

歯科医院や症例によっては裏側矯正を選択できる場合もありますが、費用が高くなるうえ、舌に装置が当たって違和感を覚えやすくなるというデメリットがあります。

口の中を傷つけることがある

装置が頬の内側や舌に当たり、違和感や痛みが生じることがあります。一時的な痛みだけでなく、口内炎を引き起こすケースも少なくありません。

装置が口の中に当たる場合は、装置の尖っている箇所を覆うワックスを使って口の粘膜を保護したり、歯科医院で装置を調整したりして対応します。

歯磨きしにくい

ワイヤー矯正では装置を取り外せないため、装置の周りに汚れが溜まりやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まります。さらに、装置と歯の間などの細かい部分は、歯間ブラシやタフトブラシなどを使って汚れを取り除かなければなりません。

歯に何も装着していないときと比べて、歯磨きをするのに時間がかかるでしょう。

食事に気をつける必要がある

ワイヤー矯正では、装置が外れたり壊れたりするのを防ぐため、食事に注意が必要です。例えば、せんべいやナッツなどの硬い食品は、ブラケットが外れる原因となります。また、キャラメルやガムは、装置にくっつきやすく、歯磨きしにくいため避けたい食べ物です。

そのほか、カレーやコーヒーなど色の濃い飲食物は、ブラケットに着色して目立つことがあります。

マウスピース矯正であれば、装置を外して食事ができるため、ワイヤー矯正ほど食事の制限がありません。ワイヤー矯正では装置の破損に注意しなければならないことにストレスを感じる方もいるでしょう。

ワイヤー矯正の費用

ワイヤー矯正の費用のイメージ

ワイヤー矯正にかかる費用は、治療内容や装置の種類によって大きく異なります。歯列全体を治療する場合の装着方法ごとの費用相場は、以下のとおりです。

  • 表側矯正:60〜120万円
  • 裏側矯正:100〜160万円
  • 表側矯正と裏側矯正の併用:70〜150万円

裏側矯正は、表側矯正よりも治療の難易度が高くなるため、費用が高額になる傾向にあります。上下左右の前歯のみを治療する部分矯正であれば、30〜70万円程度かかることが多いです。

費用には、装置代のほか検査・診断料、治療中の調整料、治療後に必要な保定装置(リテーナー)の費用が含まれる場合があります。

ただし、歯科医院によっては調整料やリテーナーが別料金となることもあるため、総額でいくらかかるのか治療開始前に確認しておきましょう。

矯正治療の費用は、治療の難易度や治療期間が長くなるほど高額になる傾向にあります。また、ホワイトワイヤーや透明のブラケットなどの目立ちにくい装置を選ぶと、追加費用がかかることがあります。

まとめ

笑顔で旅行を楽しむ二人の女性

ワイヤー矯正は、ワイヤーを使って歯に力をかけ、歯並びを整えていく治療方法です。歯に大きく力をかけられるため、抜歯をして大きく歯を動かしたり、埋まっている歯を引っ張り出したりすることも可能です。

幅広い症例に対応でき、マウスピース矯正のように装着時間を管理する手間もかかりません。

ただし、口を開けたときに装置が目立ちやすい点や、歯磨きしにくい点はデメリットでしょう。舌や頬の内側が装置に当たり、痛みを感じることもあります。

費用は、装置の装着方法や治療内容によって大きく異なります。ワイヤー矯正が気になる方は、まず歯科医院で相談してみてください。

ワイヤー矯正を検討されている方は、長崎県諫早市にある歯医者「諫早ふじた歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。

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長崎県諫早市多良見町中里129-14

医療法人 夢昂会 諫早ふじた歯科・矯正歯科

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