長崎県諫早市の 諫早ふじた歯科・矯正歯科 理事長の藤田です。
摂食支援 協会のセミナーに東京都立川市まで行ってきました。
当院は訪問診療を行っていて、多数の施設に入所している方や居宅の患者さんの治療や口腔ケアなどを行っております。
以前は歯科の訪問治療といえば、義歯の調整と思う方も多かったですが、現在の訪問歯科治療は摂食嚥下指導と共に口腔ケアで誤嚥性肺炎を防ぐという目的が大きくなってきています。実は現在、誤嚥性肺炎は悪性新生物、心疾患についで死亡原因の第3位となっています。
(食べたものが誤って食道ではなく、肺に入り炎症を起こして発症する誤嚥性肺炎。高齢化により患者は急速に増加している。最近の統計では死亡原因の3位に脳卒中を抜いて肺炎が入っているが、その約8割は誤嚥性肺炎なのです。)
高齢者にとってADLの低下は一気に進行し、足腰の筋力の低下と同様に嚥下力も低下し、唾液誤嚥などによる誤嚥性肺炎の危険性が増大します。
そこで口腔を清掃する狭義の口腔ケアと、摂食嚥下をスムーズに行うための機能訓練(広義の口腔ケア)を行い誤嚥性肺炎を防ぐことが大事です。
実は私の母親も、2度ほど誤嚥性肺炎にかかり入院を余儀なくされており、その予防の大切さを痛感しています。私たち歯科医師、歯科衛生士が関与して、なるべく誤嚥性肺炎を減らす活動をすることは非常に大切なので、当院でも力を入れていこうと思っております。
医療法人 夢昂会 諫早ふじた歯科・矯正歯科
理事長 藤田浩一