薬で口腔乾燥が起きるのか?
こんにちは。長崎県諫早市の歯医者 諫早ふじた歯科・矯正歯科です。
飲んでいるお薬によっては口腔乾燥が引き起こされます。
薬剤の約30%、800種類以上に口の中が乾燥するという副作用があります
今回は、ドライマウスの原因として挙げられる薬剤には具体的にどんな薬があるのか、引き起こしやすい薬剤についてお話していきます。
主なものとして、
抗コリン薬、抗アレルギー薬、抗うつ薬、抗不安薬、抗不整脈薬、降圧薬、消化性潰瘍治療薬、統合失調症治療薬、パーキンソン病薬、気管支拡張薬、抗てんかん薬、制吐薬
などがあります。
また糖尿病、シェーグレン症候群、年齢的なもの、ストレス、口呼吸などの鼻の疾患や癖などでも起こります。
薬剤の重複処方や長い間の期間などがより口の中の乾燥を引き起こしている可能性もあります。
ですがこれらの薬剤を服用しているからといって必ず自覚症状につながるわけではありません。
また同じような作用を示している薬でも、他のものに変更すると口の中の乾燥が和らぐ場合もあります。
口腔乾燥症(ドライマウス)とは?
唾液の分泌が低下して、口が乾いた状態のことをさします。
広い意味での口腔乾燥症は、唾液分泌の低下だけでなく、口が乾いていると自覚する症状すべてをさすことになります。
⚪︎軽い症状では、主に口の中のネバネバ感、ヒリヒリする、虫歯、磨き残しの増加、口臭も強くなります。
⚪︎重度の症状になると、唾液分泌量が低下し口腔内の乾きが進行し、強い口臭、舌表面のひび割れ、痛みで摂食障害、会話しづらいなどの障害も現れます。場合によっては不眠をきたすこともあります。
平均的な唾液の分泌量は、一日あたり約1~1.5リットルで、口の中の唾液腺から湧き出し、口の中の食べかすを、消化器官へと洗い流してくれています。
また唾液には抗菌作用があり、口の雑菌の繁殖を防いでくれています。そのため、唾液が不足して口が乾くと、虫歯や歯周病にかかりやすくなり、また、口臭の原因にもなってしまうのです。
年齢が高齢化するにつれて、唾液の分泌量が低下する事により、口の乾燥がひどくなることもあります。
治療法、対象法について
1.口腔ケア用品
口腔乾燥をやわらげるために“保湿剤”“湿潤剤”があります。ジェルタイプ、洗口液タイプ、スプレータイプなどがあります。
2.唾液分泌促進薬
唾液分泌促進薬は、唾液腺のムスカリン受容体を刺激する薬です。セビメリン塩酸塩水和物、エボザックが代表的な薬剤です。
漢方薬のなかにも、八味地黄丸や温経湯などがあります。
3.ナイトガード
ナイトガードはもともと歯ぎしり用ですが、 口腔乾燥にも有効です。
ナイトガードの内面に保湿ジェルを塗布して使用することもできます。
4.口腔乾燥による炎症への対応
痛みの原因はカンジダ菌が関与している可能性が高いです。
唾液分泌が低下すると、自浄作用や抗菌作用が 弱くなり免疫能力が落ち、カンジダ菌が増加します。
口腔乾燥症では、紅斑性(委縮性)カンジダ症が多くを占めます。
口腔カンジダ症には抗真菌薬を用います。
そして、口腔を清潔に保つことで再発を防ぐことができます。
5.積極的に水分をとる
積極的に水分を摂取することも有効な方法です。
諫早ふじた歯科・矯正歯科では、歯科衛生士が歯茎のマッサージや舌の運動の指導、練習など行っておりますので、何かありましたらお気軽にご相談ください。また、定期的に歯科のメンテナンスを受診し口腔内に変化がないか調べてもらったり内科の先生に相談し薬を減らすことができるなら減らしてもらい、健康的な体づくりを行いましょう。
長崎県諫早市多良見町中里129-14
医療法人 夢昂会 諫早ふじた歯科・矯正歯科