長崎県諫早市多良見町の歯医者「諫早ふじた歯科・矯正歯科」の江嶋です。
今回は唾液検査についてのお話をしていきます。
目次
【唾液検査とは?】
唾液検査とは、唾液に含まれる菌の数や成分を調べることで
虫歯になりやすいか等の口腔環境を知ることができる検査のことです。
【唾液検査で分かること】
~歯の健康に関する項目~
★虫歯菌
虫歯の主な原因である虫歯菌の量を調べます。
虫歯菌が多いと、歯垢が付きやすく
虫歯になりやすいことが知られています。
★酸性度
酸性度が高いと、口腔内の環境は酸性になり
エナメル質などの歯質が溶解(脱灰)しやすいことが知られています。
口腔内は唾液の働きにより中性に保たれていますが、飲食をすることで酸性に傾きます。
ダラダラ食べをやめたり食後の歯磨きを徹底することが大切です。
★緩衝能
緩衝能とは、虫歯菌や食事等で酸性に傾いた口腔内を中性に戻す力のことです。
この力が弱いとエナメル質などの歯質が溶解(脱灰)しやすいことが知られています。
緩衝能の働きをよくするには唾液の分泌を促すことが大事なので、
食事の際よく噛むことやこまめに水分を取ることが有効だと言えます。
~歯ぐきの健康に関する項目~
★白血球
歯肉に炎症があると、唾液中の白血球が多くなることが知られています。
★タンパク質
歯周病の原因菌が多く、歯肉に炎症があると
唾液中のタンパク質が多くなることが知られています。
~口腔清潔度に関する項目~
★アンモニア
口腔内の細菌が多いと、唾液中のアンモニアが多くなり、
口臭などの原因になることが知られています。
https://fujitashika.com/2022/12/02/kousyut/
【検査の流れ】
①検査用の洗口液で10秒間うがいをして
コップに吐き出す。
②採取した吐出液をスポイトで試験紙に点着して
機械にセット
③5分ほどで測定完了
注意事項として、唾液検査を行う2時間前に飲食(水は飲んでも良い)、歯磨き、うがいを控えていただきます。
口腔内の状態は、人によって異なります。唾液検査は口腔内の健康状態を知るための重要な情報源となります。
歯や歯ぐきとは違い、唾液の状態は目には見えません。だからこそ重要視されづらいですが、
唾液検査を行い、口腔内の状態を知ることで、今の生活を見直すきっかけになり、
歯に対する意識もより高まるのではないでしょうか。
長崎県諫早市多良見町中里129-14
医療法人 夢昂会 諫早ふじた歯科・矯正歯科