予防歯科 Q&A
歯石取りは痛いのですか?
当院では来院された患者様に歯茎の検査をさせていただき、その検査の結果をもとにして必要な患者様には歯周病の治療をご提案しております。
その治療の一環として歯石取りを行います。
歯石とはプラークと呼ばれる歯についた細菌の塊が硬くなったものをいいます。
下の写真の歯の周りについている白いもののことです。
まだプラークの段階であれば歯ブラシで除去することができるのですが歯石になると歯ブラシでは除去することができなくなります。そのため、歯科医院で歯石取りの処置が必要になります。
さて、その歯石取りには大きく分けて二つ種類があります。
それは歯肉の上にある歯石を取るものと、歯肉の下にある歯石を取るものです。
まず歯肉の上にある歯石というのはこのようなものです。
こちらは専用の機械を使って水と超音波の振動を使って取っていきます。
処置自体の負担は比較的軽いため、基本的には麻酔を使わず処置を行っていきますがもし痛みがある場合には麻酔をして処置をしますのでご安心ください。
次に歯肉の下にある歯石です。こちらはこのようなものです。
こちらは歯周ポケットの内部についており、また上についているものに比べると硬く付着しているのでこうした鎌形の器具を使って念入りに取っていきます。
その為、一度にすべての歯を歯石取りすることが出来ず、基本的にはお口の中を右上・左上・右下・左下の4つのブロックに分けて全部で4回行っていきます。
また、処置中に痛みが出ないように歯茎の表面に塗り薬で麻酔をして処置を行います。
それでも痛みが出る場合は追加で麻酔をして処置をしますのでこちらもご安心ください。
そしてこれら二種類の歯石取りを行った後のことなのですが、処置を行った後今まで表面を覆っていた歯石がなくなって様々な刺激を直接受けるようになるので、人によってはシミが出る場合があります。
その場合多くは2,3日~1週間で症状は軽快してきます。もしそれでも症状が続く場合は追加で処置をいたします。
諫早ふじた歯科・矯正歯科医院では、きれいな被せ物をつけるために歯周病の治療にも力を入れています。
歯石はとらないといけないのですか?
「歯石はとらないといけないですか?」
長崎県 諫早市の歯医者諫早ふじた歯科・矯正歯科です。
当院では初めて来院された患者様に対してまず検査を行い必要な患者様には歯周病の治療からご案内しています。
むし歯治療などの他の治療に先立って歯周病の治療を行うことにはたくさんのメリットがあります。
歯石はとらないといけないですか?・むし歯の再発を予防できる
・むし歯をよりきれいにとりやすい
・かぶせ物やつめものの適合が良くなる
・かぶせ物やつめものが長持ちする
・かぶせ物やつめものがより自然に美しく装着できる
・歯周病による出血や膿で虫歯の治療が阻害されにくい
・根っこの治療などの治りがスムーズになる
歯周病の治療のひとつとして歯石とりがあります。
歯石とはプラークと呼ばれる歯についた細菌の塊が硬くなったもののことで2日ほどでプラークから歯石へと変わると言われています。
プラークは歯ブラシによるブラッシングで簡単に除去することが出来るのですが歯石になると歯に強く付着しているのでブラッシングでは除去できません。なので歯石とりが必要となってきます。
歯の表面はつるつるしているのですがプラークは付着します。歯石の表面は歯の表面とは違ってザラザラしているので歯の表面よりもプラークが付着しやすいです。
歯石は初期の段階では歯の表面についているのですが歯周病が進行してくると、歯茎が下がって見えるようになった根っこの表面や歯茎の中の根っこの表面にもついてきます。
歯の表面についている場合は歯科医院でのクリーニングの際に除去することが出来るのですが歯茎の中についた歯石だと歯石を除去するために時間を取って処置する必要があります。さらに歯茎の中の歯石の量が多いと外科的な処置が必要となってくることもあります。
プラークは歯石に付着し常に毒素を出し続けているので歯茎、骨に悪い影響を与えます。歯石をそのままにしておくと歯周病の悪化の原因になります。歯周病が悪化すると顎の骨が溶けて歯がグラグラ揺れて、最終的には抜け落ちてしまうこともあります。
そのような状態になるのを予防するために歯石とりは必要な治療です。
また歯周病を悪化させない目安としては3ヶ月に一度は歯石とりが必要です。
定期健診、予防はどれくらいの間隔でうけたらいいですか?
一般的に、半年に1度、最低でも1年に1度の定期健診、予防のためのクリーニングをお勧めします。
日本では痛くなってから歯科医院に行くことが多いですが、「痛くなる」=手遅れ(歯の神経を取る、抜歯になるなど)になる場合が多いです。初期のむし歯や歯周病は痛みを伴いません。
特に歯周病はサイレントディジーズ(音をたてず忍び寄る病気)とも言われるので、早期発見・治療が大切なのです。
・むし歯のチェック
・歯周病の進行具合の検査
・歯石の除去
・バイオフィルム(歯の表面に細菌がつくる膜)の除去
※PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)
・かみ合わせの調整
・入れ歯のチェック、調整
・清掃指導
・食生活指導
・口腔内写真撮影
・フッ素塗布
など内容は多岐に渡ります。
歯周病が進行した人や、プラークコントロールが自分で十分にできない人の場合は、1~3ヶ月に1度の検診をお勧めします。
また、諫早ふじた歯科・矯正歯科では年に1度、お口全体のレントゲンを撮影します。
それにより表面からだけでは分からない、歯と歯の間にできたむし歯や、詰め物の下にできたむし歯等を見つけます。
また歯周病に関しては歯を支えている骨の状態などを確認します。
そして、治療の前後だけでなく、定期的な検診でもお口の中の写真を撮影します。
口腔内の状態はカルテに詳しく記載しますが、写真は何よりの記録になります。
お口の中の微妙な変化を比較したり、お子さんであれば生え変わりに伴う歯並びの変化を定期的に撮影することで定点観測し、今後の予測・診断に役立ちます。
多くの写真を撮影しますので患者様には大変な思いをさせることもありますがご理解のほどよろしくお願いいたします。
現在、日本人の70-80歳における残存している歯の本数の平均は10本前後と言われています。
これに対してスウェーデンやアメリカでは20本近くになります。
この差は、やはりメンテナンスに通う人の割合なのです。
スウェーデンやアメリカでは70-90%の人が通うのに対して、日本では10%をきるという調査もあります。
少しでも日本で、歯科医院が「歯を治す」ところから「歯を大切にするところ」になるよう、諫早ふじた歯科・矯正歯科ではこれからもメンテナンスの大切さを伝えていきます。
フッ素の効果とは?どのくらいの頻度で使えばいいの?
フッ素には虫歯予防の効果があります。
大きく分けて3つの虫歯予防効果があります。
食事をすると、虫歯菌によりお口の中に酸が発生します。これが原因で歯が溶けていくことにより虫歯は起こります。しかし、通常は唾液が働いて、溶けだしてしまった成分をもとの状態に戻します。この働きを歯の再石灰化と呼びます。フッ素には再石灰化を助け、フッ素があることでより多くの成分を歯の中に取り込むことが出来ます。 これにより、初期の虫歯(歯の表面が酸によって柔らかくなっているが、穴はあいていない状態)を治療し、歯を健康な状態に戻します。
2つ目は歯を酸に対して強くする効果があります。
フッ素は歯の表面のエナメル質という部分と結びついて、普通の歯よりさらに強い結晶構造を作りあげます。
この働きにより、ミネラルが溶けだしにくく、歯が虫歯に対して強い状態になります。
3つ目は、フッ素は抗菌作用も持っており、虫歯菌の活動を抑制します。
フッ素には使用する場合によって濃度が決まっています。
歯磨き粉やフッ素配合ジェルに入っているフッ素の濃度は低いので、歯磨きの時毎回使用しても問題ありません。うがいは1回、軽くゆすぐようにするとフッ素の効果が強く出ます。
歯科医院で塗るフッ素は比較的濃度が高いので、毎日の使用はできません。
歯科の専門的知識を持った人により月に1回以下の頻度で使用することが定められています。
洗口液は効果があるのか?
洗口液は現在様々な種類のものが市販されており、薬局やコンビニ等でも買うことができます。
歯周病の予防や口臭の予防などを効果として標榜しているようです。
しかし結論から言うとこれらの効果はあくまで補助的なものです。
口腔内に住んでいる細菌は、1か所に集まってバイオフィルムという塊をつくっています。 これはお口の中だけではなく他の細菌でも一緒です。
掃除していない排水溝などの表面はぬるぬるとしていますが、これも細菌がバイオフィルムを作っています。細菌は身を守るためにバイオフィルムを作る性質があり、これは排水溝のぬめりはなかなか取れにくいことからもわかると思います。
ここで殺菌効果のある薬剤をバイオフィルムの表面に当てても、バイオフィルムの表面にある細菌は死滅しますが、表面の細菌が壁となり、内部のほとんどの細菌には薬剤は届きません。
バイオフィルムを破壊するには機械的に力を加えて破壊すること、つまり歯磨きが最も効果的です。
歯磨きによってバイオフィルムがばらばらになった状態であれば洗口液の効果も出ます。補助的に使うものなので、歯磨きをせずに洗口液のみで済ませるということをしていても効果はありません。
口臭予防についても一緒です。お口の中の汚れが原因で口臭が出ている場合、原因である汚れを除去するのが口臭予防に一番効果があります。市販の洗口液には強い香りが含まれているものが多いので、一時的にはにおいが無くなったような気がしますが、洗口液だけでは口臭の原因を取り除く効果はありません。
洗口液は効果があるのか?もし使用する場合はしっかりお口の中の汚れを歯磨きで除去してから使うようにしてください。しっかり汚れが除去されていれば洗口液はなくても良いです。
例外として歯科の治療で抜歯などの外科処置を行った後では洗口液を処方する場合があります。歯を抜いた後の穴などは歯ブラシで磨くことは困難なため、感染の予防としての洗口液は効果があります。
(写真:当院で処方していますネオステリングリーン)
冷たいもので歯がしみるのですが
歯がしみる原因として1つは虫歯、2つ目に知覚過敏が考えられます。虫歯の場合は治療をしましょう。知覚過敏の場合は歯の状態にもよりますが、詰め物の処置をする場合とお薬でしみをおさえる場合があります。また知覚過敏のお薬として、家庭で使えるフッ素のお薬がありますので、使っていただくと徐々にしみがおさまる場合もあります。
電動歯ブラシはいいのですか?
最近は音波歯ブラシというものがあります。諫早ふじた歯科・矯正歯科でも購入できるおすすめの電動ブラシがあります。電動歯ブラシは使い方をしっかりしていただくととても良く磨けてプラーク除去に効果的です。ですが過信しすぎて当て方が雑になったり短時間で磨いたりすると逆効果です。お持ちの方や購入希望の方はスタッフにご相談下さい。正しい使い方をお教えします。
歯茎をマッサージすることはいいことなんですか?
普段あまり刺激を与えない歯茎をマッサージすることで血行がよくなります。血行がよくなると歯茎がきれいなピンク色になったり、キュッと引き締まります。諫早ふじた歯科・矯正歯科では口腔粘膜マッサージ用の体に優しいアロマオイルもあり、リラックス効果もあります。また頬粘膜の刺激にもなりますので、フェイスラインの引き締め、シミ・しわの予防にもなります。
歯石取りにはどのくらいの期間がかかりますか?
歯周病の進行具合にもよりますが、軽度の方で2回かかります。中等度~重度の方は歯茎の中まで歯石をとるので、更に4~6回かかります。それでも取りきれない歯石がある場合は更に深くの歯石を取る方法がありますが、患者様のご希望次第でやっていきます。
硬めの歯ブラシは汚れがよくおちる気がしますが、歯ブラシの硬さはどれがいいのですか?
硬めの歯ブラシは確かにしっかり磨けるような感じがしますよね。でもごしごし磨くと歯茎が下がる原因になります。またそこからシミがでて知覚過敏になることがあります。 歯ブラシを選ぶ際には普通~やわらかめをおすすめします。適度な力で磨きましょう。
電動歯ブラシと、普通の歯ブラシとの違いを教えてください。
1番の違いは振動数です。歯磨きをするとき、毛先のあたった部分しか、プラーク(歯垢)はとることができません。手磨きであれば、同じ場所を15~20回毛先をあてて磨いていかないといけません。そうすると、お口全体で10~20分かかってしまいます。これに対し、電動歯ブラシは、1分間に数千~数万回の振動をおこなうため、歯をみがくのに時間短縮できます。ただし、毛先のあて方など、正しい使い方をしなければ十分な効果を得ることはできませんので、ご注意ください。