訪問歯科診療
お年寄りや、身体が不自由な方、通院が難しい方などを対象に訪問歯科診療を行っております。
ご自宅や、施設などに歯科医師、歯科衛生士などが伺います!
訪問歯科診療専用の機材を使用しますので、通院せずに院内で受ける治療を同様の治療を受けることができます。
食べ物がのどを通りづらくなったなどの嚥下障害に対する嚥下訓練なども行っております。
嚥下障害の原因として、加齢に伴う唾液の減少や喉周囲の筋力の低下、脳血管障害の後遺症などが挙げられます。
これらは嚥下訓練により、維持、向上が可能です。
ご家族や、施設の方でこのような症状に気づかれた方は是非ご連絡をください!
その他に、歯周病や虫歯、入れ歯でお困りの方も、通わずして院内と同様の治療を行えますので気軽にご相談ください。
参考に嚥下障害かな?
と疑った時のチェックリストを掲載しておきます。
などの症状が現れたら嚥下障害に陥っている可能性があります。
次に義歯が合っていないのではないか?
と疑った時のチェックリストです。
などの症状があれば、入れ歯が合っていない可能性があります。 訪問診療どうでしょうか?このような症状に心当たりがあるかた、ご家族、施設の方など相談が御座いましたらお問い合わせください。
訪問歯科のポイント
ポイントその1
費用は1回約2,000円(医療・介護保険適用) 1割負担の方で、訪問歯科での費用は1回約2,000円です。交通費・謝礼もいただいておりません。 治療に通うための介護タクシーや、ヘルパー乗降介助などの費用を考えると、そこまで割高感はありません。
ポイントその2
寝たきりじゃなくても、要支援でも可能!楽な姿勢で、家族の負担なく受診できます。 通院困難であれば、要支援の方でも、また介護認定を受けられていない方でも訪問歯科を受診できます。
ポイントその3
入れ歯をはじめ、虫歯、歯周病、抜歯もポータブル設備であらゆる歯科治療が可能です。 もちろん、難しい治療もありますが、ほとんどの治療において訪問歯科で対応可能です。
「食べること」「話すこと」「笑うこと」この人間にとって楽しく生きるために必要な行動は、すべて口が関わっています。
きちんとケアをすることで歯を丈夫に保つことは可能ですし、歯を失っている方でも適切に入れ歯を装着することで、再び楽しみを取り戻せることもあるのです。
諫早ふじた歯科・矯正歯科では何らかの理由で通院が困難な状況の方にこそ、あきらめず治療に専念してほしい、と願い現在訪問歯科治療に行っています。
むし歯や入れ歯の治療予防はもちろん、口腔内の清掃や口腔リハビリ等によって、歯周病菌を原因とする動脈硬化の抑止など歯科医院へ通院するのと同等の治療やケアを受けることが可能です。 患者様の豊かな生活のサポートをさせて頂きます。
訪問歯科診療の流れと必要書類
こちらでは、訪問歯科診療の申し込みから実際の訪問までの流れを記載しております。必要な書類等もご確認ください。ご不明な点はお気軽にお電話ください。
① 訪問診療申し込み
ご家族の方
訪問診療をご希望の場合、直接医院の方へご連絡ください。その際、担当のケアマネージャー様の連絡先を尋ねる場合がありますので、ご準備をお願いいたします。
施設担当者様・ケアマネージャー様
「諫早ふじた歯科・矯正歯科 訪問歯科診療 申込用紙」がありますので、それに必要事項を記入の上、FAXをよろしくお願いいたします。事前に医院の方へお電話をいただくとスムーズかと思います。
「諫早ふじた歯科・矯正歯科 訪問歯科診療 申込用紙」は↓こちら↓よりダウンロードください(PDF形式)
諫早ふじた歯科・矯正歯科 訪問歯科診療 申込用紙こちらよりダウンロードください
② 必要書類の確認後、カルテ作製
③ 訪問先(自宅・施設等)とのアポイント決定
④ 実際の訪問
当日は検査、緊急処置のみとなります。検査結果をふまえ、医科の主治医、ケアマネージャー、ご家族様と相談の上、治療をすすめてまいります。
訪問歯科診療に必要な書類
諫早ふじた歯科・矯正歯科 訪問歯科診療 申込用紙 | 医療保険証 |
介護保険証 | お薬手帳 |
(原爆手帳) |
訪問歯科は荷物がいっぱい!?
訪問歯科診療の様子にもう一歩踏み込み、使用する器材など紹介したいと思います。
みなさんも「歯医者」と聞くと、
・歯を削る
・水が出る、水を吸う、風(エアー)が出る
・たくさんの薬品を使う
などイメージがあると思います!
そのイメージ通り、歯科治療というのは多くの器材、材料、薬品を使います。
諫早ふじた歯科・矯正歯科ではポータブル機器・各種材料・薬品を携行して、外来とほぼ同じ環境を整えています!
あまりの荷物の多さに、施設やご家族の方から「旅行みたいですね(笑)」と声をかけられることもあります(笑)
それではその一部をご紹介します。
ポータブルユニット
歯医者さんお馴染みの「削る・水が出る・風が出る」機械です。
電源さえあれば、どんな場所でも歯科治療が可能です。写真のように施設の洗面台などをお借りして即席の歯科治療ユニットが完成します。
基本セット
当院では訪問診療に使用する器具も滅菌を行っております。
ご自宅、病院、施設と様々な場所で治療を行いますので感染予防対策に力を入れています。
また、外来に通院できない方が対象のため、何らかの全身疾患を抱えている方がほとんどです。
そのため、血圧計やパルスオキシメーター(経皮的動脈血酸素飽和濃度SpO2測定器)も必要に応じて使用し、安全な治療を心がけています。
口腔ケア
「口腔ケア」と一口に言っても、お1人ひとり口の状況は違いますので使用するケアグッズも多岐に渡ります。
基本的な歯ブラシ、スポンジブラシ、洗口剤、保湿剤、義歯洗浄剤をはじめ、どんなケースにも対応できるようにしています。
入れ歯の調整
入れ歯の調整もポータブル機器を用いてどこでも可能です。
削る際に削片が出るので、このようなボックスの中で行うことでご自宅や施設をなるべく汚さないよう心がけています。
ここまで紹介したものは訪問歯科治療に使うほんの一部です!
今後も通院が難しい方へ外来と同じような治療を提供し、快適な食事のサポートをできるよう努めていきます。
訪問口腔ケアで肺炎予防
健康な身体はお口の健康から
諫早ふじた歯科・矯正歯科では、歯科医院に来ることができない介護の必要な高齢者の方を対象に、訪問診療を行っております。
+口腔ケアで肺炎予防+
高齢者に多い誤嚥性肺炎とは?(~o~)
⇒細菌に感染された唾液や食べ物を誤嚥することが原因で発症する肺炎で、高齢者の肺炎のうちの多くがこの誤嚥性肺炎だと言われています。
・口腔清掃によりばい菌をとり、感染源をシャットアウト
・嚥下訓練による嚥下機能の改善
↓
ボード・噛めるようになる
・唾液がでるようになる
↓
・味覚が改善し、食事もおいしく食べられるようになる♪
↓
ボード栄養状態がよくなり、身体の抵抗力がつく!
口腔ケアは、誤嚥性肺炎の予防に効果を発揮します!!
訪問歯科診療の内容
こんにちは!歯科医師の原田です。
諫早ふじた歯科・矯正歯科では毎週火曜日、水曜日の午後、木曜日の午前に訪問歯科診療を行っています。外来に通院が難しくなった患者様を対象にご自宅や施設に歯科医師・歯科衛生士でお伺いし、快適に食事をとってもらえるお手伝いをしています。
訪問歯科診療といっても、内容は多岐にわたります。
・入れ歯(義歯)の調整、修理、新製
・むし歯の治療
・抜歯
・口腔ケア
・摂食嚥下リハビリテーション
etc…..
ポータブル機器を用い、一般外来とほぼ同様の治療を提供することが可能です。
特に高齢者の方は歯科治療を通してしっかりと栄養をとることのできる口腔内の環境をつくることを目標にしています。
こちらは「義歯をつくってほしい」とのことでケアマネージャーさんを通して依頼があった症例です。このような状態だとまともな食事ができません。
仕方なく、ミキサー食など介護食をとられていました。
治療前後の写真です。
かぶせものを入れ、上下に入れ歯が入りました。これにより奥歯でしっかり噛むことができるようになったと喜ばれていました。
食事もそうですし、歯を残すこと・歯をしっかり入れる事は認知症の予防、あるいは認知症の進行をゆるやかにできることは研究結果(※1)としてわかっています。諫早ふじた歯科・矯正歯科ではこのように全身の健康をゴールに歯科治療を行っています。
※1 Kondo K, Niino M, Shido K. A case-control study of Alzheimer’s disease inJapan-significance of life-styles. Dementia 1994; 5: 314?326.
重富俊雄,浅野辰則,加藤武司,宇佐美雄司,上田実,河野和彦.口腔機能と老化に関する研究;痴呆の危険要因に関する疫学的検討.口腔科学会雑誌 1998;47:403?407.
また、脳卒中や認知症によりご自身での歯磨きが困難な方に対し、歯科衛生士による口腔ケアを行い、誤嚥性肺炎の予防に努めています。
歯科医師・歯科衛生士による専門的口腔ケアが誤嚥性肺炎を抑制する(※2)というのは介護の世界でも常識になりつつあります。ただ、週に1度の口腔ケアも大事ですが日頃のケアがやはり大切になってきますので、本人に加え、ご家族や介護施設の職員の方への口腔ケア指導・あるいはマニュアル づくりなどもすすめています。
※2 米山武義(2001)誤嚥性肺炎予防における口腔ケアの効果
日本老年医学会雑誌 38(4), 476-477, 2001-07-25 The Japan Geriatrics Society
次回は、訪問診療に使う機材や設備を紹介します。
介護職員が口腔ケアのエース
訪問診療にいつも帯同する歯科衛生士さんについて皆さんにご紹介します。
そもそも歯科衛生士とは・・・
主な業務内容は
・歯科予防処置
・歯科診療の補助
・歯科保健指導 となります。
虫歯や歯周病は生活習慣病です。
正しい生活習慣やセルフケアを実行できるよう、幼児期から高年期までライフステージに合わせた専門的な支援を行います。
特に訪問の現場では、本人への指導はもちろん、麻痺や認知症などにより自身でのケアが難しい方への口腔機能管理、介護施設職員やご家族への指導・サポートも行います。
ただ、一方でまだまだ一部の方にしか携わることが出来ていないのも現状です。その背景には、過酷で人材不足な介護現場、歯科衛生士不足など多くの問題を抱えています。
日本には現在123,810人(H26厚労省HPより)の歯科衛生士がいますが、求人倍率は15-20%(全国歯科衛生士教育協議会の調査)と多くの需要があるにも関わらず、圧倒的に衛生士の数が不足しているのです。
また、高齢化社会において要支援・要介護となる方の数は年々増えていきます。
つまり!既存の歯科衛生士だけでは、多くの高齢者の方のお口の健康を守ることができないのです・・・
そこで、この危機をともに乗り越えていくために介護職員の方の活躍が必要なのです。
しかし、実際、口の中を触ることはとても勇気がいること。
※高齢者介護の現場での口腔ケア(2001)-Oral Health Care on Field of Long Term Care for Elderly:鶴見大学歯学部高齢者歯科学講座 飯田良平他;老年歯学第16巻第2号
グラグラしている歯だったり、歯ブラシを当てると出血したり・・さてまた口をなかなか開けてくれなかったり・・・
そこでそんな悩みを解消してくれる歯科衛生士の登場です!
実際、諫早ふじた歯科・矯正歯科が訪問している介護施設では指導を受けた職員の方が中心となって、施設全体で熱心に口腔ケアに取り組んでいらっしゃいます。「部屋の臭いが消えた」、「利用者さんから喜んでもらえた」等うれしい声を耳にします。
ぜひ介護職員の方々には、適切で安全な口腔ケアを身に付けてもらいご自身のステップアップにもつなげてもらいたいです。
これから高齢化がすすみ、2035年までに、更に100万⼈超の介護職員が必要になると⾒込まれています。(経済産業省・将来の介護需要に即した介護サービス提供に関する研究会報告書より2016年3⽉24⽇)
介護の世界では「口腔ケアの知識・技術は必須」と言われる日まで、僕たちも頑張ります。
在宅訪問歯科衛生士養成講座への参加
サンスパ大村内にある会議室で、在宅訪問歯科衛生士養成講座にスタッフの上町周子、岩永愛子、吉田茉生、花房静香、田中詩織で参加してきました。
諫早ふじた歯科・矯正歯科でも老人の方や怪我や病気で通院が出来ない方の訪問診療を行っております。その中でも老人の方の口腔内について特に勉強してきました。
老化よりお口の機能の低下が生じると、当たり前だった咀嚼や嚥下がうまくできず、さらに入院や寝たきりの状態になると、筋肉の低下もおこるため誤嚥性肺炎をひきおこしたりします。
唾液も出にくくなり自分での清掃もできなくなると、唾液による自浄作用も低下し、口腔内では残渣や歯石が沢山になりばい菌が繁殖し、 機能低下と合わさり誤嚥し、肺にばい菌が入り、死に至るケースもあります。
訪問診療で大切なことは、口腔内を清潔にしてあげて誤嚥による肺炎の予防をすることです。
諫早ふじた歯科・矯正歯科で行う訪問診療でも役立つ内容が満載のセミナーでしたので、これから全4回の講演でしっかりと勉強して、知識を吸収してきたいと思います。