長崎県諫早市の歯医者 「諫早ふじた歯科・矯正歯科」です
4月10日は、福岡で開催された、『栄養療法実践&活用セミナー』に私 藤田と京子先生行ってきました。
京子先生がオーソモレキュラー療法のDiplomaを取得したのですが、これは「分子栄養医学」と言って患者さんの健康を考えるにあたって非常に有効な考え方です。
そもそも分子栄養医学とは、生体を構成する分子は、主に経口摂取によって供給されますが、身体・生体を構成する機能性分子の至適濃度を得るということが、最も大事です。すれが生体の持つホメオスタシスを向上させます。
従来の栄養学では、欠乏症でなければ正常というものです。たとえば貧血でなければ、鉄は足りていると判断します。
しかし、この栄療療法では潜在性の欠乏があると、生体の機能が低下し、トラブルが生じるということ。そしてオプティカルヘルス(理想的な健康)のためには必要量が存在し、その量は個人差がきわめて大きいという理論なのです。
なかなか難しいのですが、生体内に正常にあるべき分子を至適濃度に保つ充分量の栄養素を摂取することによって生体機能が向上し、病態改善が得られる治療法が「分子整合栄養医学」なのです。
この分子整合栄養医学の第一人者で 東京の溝口先生は2000年から治療が困難な疾患に対する栄養療法を実践し、多くの改善症例を持たれており、2003年日本で初めての栄養療法専門クリニックを開設され活躍されておられます。
そもそも皆さんは血液検査をされたこともあると思いますが、それはその中で標準値である、無いで判断されていますが、実は血液検査の数値は、母集団の95%が占める範囲を表したもので正常値ではなく参考値なのです。個人の正常値ではなりません。しかもその母集団は40~50名くらいの値だそうです。もっと大きい母集団と思っていました。
その人にとって本当に必要な値は、人それぞれ違うのは理解できますよね。
何はともあれ、正直 昨日はショックを受けました。概論を教えていただいた定先生や、糖質制限指導についてお話しされた大柳先生。また栄養療法を実践している福岡の整形外科の宮西先生、久留米の整形外科の森山先生、宮崎の循環器内科の野村先生、福岡の木村先生の症例は実に栄養療法の効果を伝えておられました。
味覚障害をヘム鉄とビタミンBで治した症例。アトピーと診断された生後3か月の赤ちゃんを、母親の栄養療法で改善した症例。就寝中突然心肺停止してかろうじてAEDで心拍再開した方が期外収縮を頻発していた患者で、実は鉄不足で鉄の摂取と共に症状改善した症例など、多くの症例を聞かせていただきました。
すばらしいとおもいます。私も今後少しずつ勉強しようと思います。
なお、京子先生は先ほども書きましたが、栄養療法の指導士にもなっており非常に詳しいので、何かありましたら 相談されたらいかがかなと思っております。
私たち歯科は、口から食事する、栄養を取るという、食に関する(栄養に関する)重要なことに関わっております。
私たちが栄養療法と無関係でいることは考えられません。
歯科医こそ、栄養療法のことも考えながら、患者様の健康の向上に貢献したいと考えております。
医療法人 夢昂会 諫早ふじた歯科・矯正歯科
理事長 藤田浩一