歯周病と骨粗鬆症

骨粗鬆症のお薬を飲んでいて歯の治療が心配な方へ

最近、骨粗鬆症の患者さんが多くなっているようです。長崎県諫早市のふじた歯科に来院する患者さんの中にも普段から骨粗鬆症のお薬を飲んでいる方も多数見られます。ここで注意が必要となります。というのは、近年骨粗鬆症など様々な骨代謝性疾患に非常によく使用されているビスフォスフォネート系製剤(以下BP製剤と記載します)が、抜歯やあごの骨(顎骨)の手術の際、顎骨壊死をおこす危険性があると報告されています。

ここ2~3年前から歯科業界で大きな問題とされてきました。それまではあまり気にすることはなかったのですが。ただ、現在のところこの薬による顎骨壊死の発生秩序や予防法・対処法など、明確なものがあるわけではありません。

でも、2008年にビスフォスフォネート系薬剤と顎骨壊死に関する治療ガイドラインというものが社団法人 日本口腔外科学会から出ています。

それを参照させていただくと、以下のようなことが言えそうです。

BP製剤に関連した顎骨壊死の予防のために
(1)BP製剤による治療開始前の留意点
骨壊死の原因となる、感染源を減らすための必要な口腔内の歯科処置は前もって行うこと。

(2)BP製剤服用中の留意点
歯科医院で、口腔内の骨露出の有無を定期的にチェックする。X線診査もできれば行う。
歯および口腔清掃を励行し、抜歯など顎骨に浸襲が及ぶ口腔外科的処置は極力避ける。義歯装置は可能であるが歯肉の傷などの原因である過剰な圧がかからないようにする。

(3)口腔外科的処置に際し、BP製剤の服用を中止する場合

1. 服用が3年未満の場合は、下記のリスク因子がないなら通常の処置を行う。
ステロイド療法、ホルモン療法、糖尿病、癌の科学療法、タバコ、酒、口腔衛生不良、高齢者はよりリスクが高まるので注意が必要である。

2.BP製剤服用期間が3年以上の場合は、あるいは3年未満でもステロイド剤を併用しているなら処方している医師とよく相談の上、服用中止が可能なら少なくとも処置前の3ヶ月間は服用を中止し、処置後も骨の治癒傾向が認められるまで服用を中止する。

 

ふじた歯科ではBP製剤を注射あるいは服用している患者様につきましては、基本的に口腔内の外科処置は慎重に対処すべきと考えております。また処方された医師の先生と良く相談をして治療の計画を立てております。

基本的にはBP製剤を服用中の患者さんは、感染のリスクを抑えることが重要です。お口の中の感染としては、虫歯菌、歯周病菌の感染ですので、日ごろからお口の清掃を心がけるのと、定期的な予防を行うのが最も重要と考えています。

BP製剤による治療を開始してから、口腔や歯、顎に痛みを感じた場合には、主治医の先生に相談し、かかりつけの歯科医院で診てもらうことをお勧めします。