2020/08/10

インプラントと費用

長崎県諫早市の歯医者  「諫早ふじた歯科・矯正歯科」理事長の藤田です

今回はインプラントの治療費に関してです

諫早ふじた歯科・矯正歯科のインプラントの費用は、上にかぶせる歯も含めて32万円(消費税別)から となっております。当然かぶせる歯がより高級なもの(セラミック、ジルコニア、ジルコニア焼き付けポーセレンなど)になるほど、それ以上に高くなります。

 

ところで巷に、1本15万円などという格安インプラントなるものがありまして、どうして諫早ふじた歯科・矯正歯科のインプラント代金が高いのかと疑問を言われる方もおられます。

ここで、強調したいのは、当院のインプラントの治療費は高くはありません。標準です。

これが1本60万円とか100万円とかになりますと、高いといえますが、当院の値段は本当に標準で妥当な値段です。

 

私は、その格安インプラントが、何故その値段でできるのか不思議でなりません。

品質が良い材料を使い、正しく滅菌消毒を行い、適当と思われる場所でまっとうな手術をして、より精密に歯茎と適合させた歯を作って、それ以降も一定期間保障する治療なのですから、安くできるはずはないはずなのです。

 

でも、ここで何かを省いたらどうでしょうか?できるかもしれません。

 

例えば、インドのタタという自動車があるのをご存知でしょうか?

30万円以下という安い強烈な値段設定です。魅力的な値段です。

でも皆さん マイカーにしたいですか?

 

聞いたところによると、エアーバックなどありません。サイドミラーもないそうです。どうでしょう?そういう車に乗りたいでしょうか?また、車を作るためには人が必要です。

インドでは人件費がかなり安いそうです。それで先ほどの強烈な車の値段となるそうです。

 

インプラントの値段も、材質的なものを考慮せず、必要なものを省いて、しかも働いてもらうスタッフの人件費を削ったら安くなるかもしれません。でもそんな歯科医院でインプラントしたいでしょうか?

 

インプラント本体の値段。インプラントオペ室のための設備投資、使い捨てのあらかじめ滅菌処理されたオペ着や細かい器具、すべて滅菌消毒が済んだ手術道具、1回使用したら捨てる器具、また、歯肉を整えるための仮歯、インプラントにつける土台、上の差し歯など、その都度コストを考えたら安い金額ではできません。

先日、他院でインプラント治療を行った方が、転院してこられました。インプラントの歯がぽろぽろ壊れてきたと訴えられました。1年前に治療終了したと聞かされたようですが、お口を拝見したところ、実際は当院でいう仮歯が入った状態でした。仮歯はプラスティックですからだんだん脆くなって壊れてきます。

驚くべきことですが、医院ごとで、基準が全く違うということもご理解ください。

 

インプラントの費用で、安いというだけで、選択の基準にする方は、何故安いのかを良く考えてみてください。それなりの理由がないと安くはできません。薄利多売という手法は医療ではできないのです。

 

人それぞれ、考え方が違いますので、これ以上は 自己責任でお願いします。