歯周病と認知症について

皆様は歯周病と認知症にとても強い関係があると言うことをご存知でしょうか?

 

歯周病とは

歯周病とは歯の周りの歯茎だったり歯を支える骨が歯周病菌によって炎症を起こし段々と気づかないうちにダメになっていくとても恐ろしい病気です。気づかないうちに進行していくという理由で、サイレントディジーズ(静かなる病気)と言われます。40歳を超える日本人の感染率は80%を超えていると言われています。一昔前までは歯槽膿漏という名称で呼ばれることが多かったようです。

歯周病とはその名の通り歯の周囲の病気です。歯の周りには歯根膜や歯槽骨といった歯を支えるための組織が存在します。歯と歯茎の隙間に汚れが溜まり菌が増えることで菌が有害な物質を出し、炎症反応が起きそれによって歯槽骨が溶けていく、これが歯周病の主なメカニズムです。ですから歯周病を進行させないためには毎日欠かさず正しい歯磨きを行うことが必要不可欠です。まずは正しいブラッシング(歯磨き)の方法を学び、実践してみましょう。

認知症

近年では、将来なりたくない病気としてがんや肺炎をおしのけて、認知症が一位になっているほどで、特に今の中年以降の方にとって認知症はとても身近な病気になってきています。実は近年その認知症に歯周病と深い関係があるというのが徐々にわかってきています。2013年にあるアルツハイマー病の患者様の脳内から歯周病菌が発見されました。以後の研究においても、同様にアルツハイマー病の患者さんの脳から、歯周病菌や歯周病菌のつくる毒素が見つかっています。さらに驚くべきことに、歯周病菌をマウスに投与するとマウスの脳に、アルツハイマー病でみられるような脳の「シミ」ができたという研究の報告もあります。

これらのことから、歯周病はアルツハイマー病などの認知症の発症や悪化に間接的だけでなく直接的な原因となっている可能性が考えられています。

歯の下には歯根膜というクッションのようなものがあり、物を噛むと歯がこのクッションに約30ミクロン沈み込みます。そのほんのわずかな圧力が歯根膜の中に存在する血液をポンプのように押し出し、脳に送ります。その量はひと噛みで3.5ml。だとすれば、噛むという行為が脳に血液を送り込み、常に刺激を与えていることになります。つまり噛めば噛むほど脳は活性化し若返ることになります。逆に噛まない人、例えば歯が0本の方はそれだけ歯が多い人よりより脳に血液や刺激がいっておらずその結果、脳が弱くなっていきます。

以上のことからも歯周病と認知症には深い関係があることがお分かりになるかと思います。

皆さまもご自身の歯・脳を守るために毎日のセルフケアを行い、健康で良く噛める歯を残すためにがんばりましょう。