2021/11/05

噛むことの役割は?

こんにちは

長崎県諫早市の歯医者 諫早ふじた歯科・矯正歯科の上町です。

先日、治療を終えられた患者様より「今は何でも食べれるようになったから食事をすることが楽しいです。」という言葉をいただきました。

しっかりと噛むことができるということは単においしく食事ができる

ことだけではなくたくさんの良いことがあります。その噛むことで良いことを今日はお話しようと思います。

噛む=咀嚼(そしゃく)の役割として・・・

   ※咀嚼(そしゃく)とは・・・摂取した食べ物を歯でかみ、粉砕することをいいます。

 

①食べ物の消化・吸収が良くなる

・・・食べ物を咀嚼し、唾液と混ざり合うことで、胃腸でのためものの消化・吸収を促進します。

逆に咀嚼がうまくできないと消化不良を起こすことがあります。

 

②虫歯や歯周病・口臭を予防します

・・・よく噛むことで唾液がたくさんでます。

唾液に含まれる免疫物質が細菌を減少させるため

口腔内が清潔に保たれ、虫歯・歯周病・口臭の予防に繋がります。

 

③ストレス解消と肥満防止

・・・ゆっくりと時間をかけて食事をすることにより、緊張をほぐし精神を安定させ

ストレス解消になります。また食事に時間をかけることにより、少ない量でも

満腹感が得られ、肥満防止の効果もあります。

 

④ガンや老化を防止します

・・・唾液に含まれるペルオキシタ-ゼという酵素が食品の発がん性物質の作用を抑える働きがあるので、

ガン予防の繋がります。またペルオキシターゼには老化現象などの身体に悪影響を及ぼす

活性酵素を抑制する働きもあるため、よく噛むことは老化防止にも繋がります。

 

⑤脳を刺激し活性化します

・・・噛むという筋肉運動により、脳細胞の代謝が活性化し、脳への血液循環が良くなることで、

子供の場合は脳が発達し大人の場合は物忘れを予防することができます。

 

⑥味覚が発達します

・・・よく噛むことでじっくりと味わうことができ、味覚が発達します。

 

⑦顎や発音が発達します

・・・固いものなどもよく噛むことで、上下の顎の骨や筋肉が発達し、丈夫な顎を作ります。

顎が十分に発達していないと歯並びに悪影響がでたり運動能力が低下する恐れもあります。

口の周囲にはたくさんの筋肉があります。その筋肉をしっかりと使うことで言葉の発音もはっきりします。

などしっかりと噛めることにはたくさんの良いことがあります。

みなさんは食事の時、一口あたりどのくらい噛んでいますか。

あまり意識することがないことかと思いますので、わからない方が多いかもしれません。

食事のときに・・・

まずは食事の時、ゆっくりと味わって 食べてみてください。

そして固いものなど噛み応えのあるものは一口30回ほど噛むよう意識してみてください。

 

また食べ物がお口の中にあるうちはなるべく飲み物を摂らないようにしてみてください。

飲み物で食べ物を流し込んでしまうと胃での消化に負担がかかることになります。

よく噛むと食べ物が細かくなるため自然と飲み込めようなります。

噛む回数を増やす料理法として・・・

 

・歯ごたえのある食材を使う→ 噛み応えのある食材や繊維の多い野菜や弾力のあるものを使う

・食材をあえて大きめにカットする→ お肉を厚切りにしたり、野菜を乱切りにする

・加熱時間を工夫する→食感を残すことのできる食材は加熱時間を短めにする

・水分を少なくする→ 焼き・炒め物などの水分量を少なくすることで飲み込みにくくなり唾液を出そうと無意識に噛む回数が増えます

・食材を組み合わせる→ 食材を組み合わせることにより食感や味覚に変化がでてじっくり噛んで味わう

 

まず人が健康な生活を送るためにはおいしい食事をすることが大切です。

そして毎日おいしく楽しく食事をするためには、「噛む」ことが重要です。

ふじた歯科ではみなさんがこれからもしっかりと噛んで食事がおいしく楽しくできるよう、

噛むという機能を維持・回復できるよう、サポートしていきます。

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