2022/07/12

唾液の働きと歯科

【 実はスゴイ! 唾液のチカラ 】

長崎県諫早市の歯医者、諫早ふじた歯科・矯正歯科です。

皆さんご存知でしょうか?実は健康な人の1日の唾液分泌量は1~1.5リットルなのです。そして唾液の働きはすごいですよ。唾液はお口を潤すだけでなく、それぞれの構成成分が機能を持ち、お口の潤いと健康を守っています。

以下のような多くの働きがあります。唾液がないと困ってしまいますね。

1 自浄作用        食べカスや歯垢を洗い流す。
2 消化作用      アミラーゼ(酵素)がデンプンを分解して体内に吸収しやすくする。
3  抗菌作用      細菌の増殖を抑える。
4  粘膜保護作用 糖タンパクが喉や食道を傷つけにくくする。
5 食塊形成作用  味を感じさせ、噛み砕いたり、飲み込んだりしやすい塊にする。
6 pH緩衝作用  飲食により酸性に傾いたお口のpHを中和させる。
7  粘膜修復作用 上皮成長因子(EGF)が組織が傷ついたときに修復する。
8 再石灰化作用  飲食により、溶けかかった歯面の修復をする。再石灰化
9 潤滑作用     発音や発声をスムーズにする。

この唾液は、唾液腺で作られます。人間には3大唾液腺が存在します。耳下腺、顎下腺、舌下腺ですね。それ以外にも小さな唾液腺が多く存在します。上記の1、3、6、8などの働きにより、虫歯を作りにくい環境にしているのです。

 

唾液検査

ところで唾液検査って聞いたことがありますか?毎日しっかり歯磨きしているのに虫歯になることがあります。虫歯になりやすいひと、虫歯になりにくい人の違いは、歯磨きの回数や方法だけでなく飲食の回数、唾液の持つ性質、虫歯菌の数などが大きく関わります。このように唾液の性質をよく知ることが、虫歯を作らないための重要なステップとなるのです。

唾液検査では唾液の量・唾液の性質・虫歯菌の数を調べます。人間の性格が皆違うように、唾液の性質も皆違います。そのため人それぞれにあった虫歯の予防法を探すために、唾液検査が存在するのです。

残念ながら唾液検査は保険外診療となりますので、別途費用がかかります。

興味ある方は 当院のスタッフまでご相談ください。

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長崎県諫早市多良見町中里129-14

諫早ふじた歯科・矯正歯科   理事長  藤田浩一