2022/11/22

インプラント と さし歯の違い

長崎県諫早市の歯医者  「諫早ふじた歯科・矯正歯科」の理事長の藤田です。インプラント治療というのは世界的にも通じる言葉で、認知されている言葉と思いますが、時々さし歯のことをインプラントと勘違いされている方もいらっしゃいます。そこでその違いを解説します。

諫早ふじた歯科・矯正歯科 矯正器具 インプラント

■インプラントとは?差し歯との違いは?

 

インプラントに対しては「天然歯のように美しい」「硬い物でもしっかり噛める」「入れ歯のようにズレたりしない」といったイメージをお持ちかと思います。インプラントについてはメディアなどでも広く伝えられる機会も多く、その概要については皆さんも何となく理解されていることでしょう。ただ「差し歯との違いは?」と問われたら、返答に困ってしまいますよね。今回はそんなインプラントと差し歯の違いにについてわかりやすく解説します。

 

▼適応症がまったく違います

 

インプラントと差し歯では、適応されるケースがまったく違います。インプラントは外傷や虫歯、歯周病などで歯を丸ごと1本失った、あるいは抜歯する予定の場合に適応される治療法です。顎の骨に人工歯根を埋め込むのはそのためです。一方、差し歯は被せ物やクラウンとも呼ばれる装置で、歯根はもちろんのこと、歯冠の歯質もある程度残っていなければなりません。これはインプラントと差し歯の根本的な違いです。

 

▼インプラントの「上部構造」が差し歯に相当

 

インプラントは、人工歯根であるフィクスチャーと人工歯(=差し歯)に相当する上部構造、それらを連結するアバットメントの3つのパーツから構成されています。つまり、インプラントの上部構造が差し歯に該当するのです。ちなみに、インプラント治療ではセラミック製の差し歯を装着することが多いです。

 

▼インプラントと差し歯のどちらかを選ぶこともある?

 

上述したように、インプラントと差し歯は適応症がまったく異なる治療法ですが、ケースによってはどちらか一方を選ぶことになる場合もあります。それは虫歯や外傷などによって歯冠の部分がボロボロになった場合です。

 

◎重症化した虫歯について

 

重症化した虫歯は、歯冠が崩壊しているだけでなく、歯の神経も感染しているので抜髄(ばつずい)が必要となります。さらには、比較的時間のかかる根管治療を行わなければならず、場合によっては抜歯をした方が予後も良くなることがあるのです。そこで抜歯をしてインプラントを埋め込むか、保存的な治療を行って被せ物である差し歯を装着するか、治療方針が分かれることがあります。どちらが最善の治療法であるかは、あくまでケースバイケースであり、一概に語るのは難しいです。

 

▼差し歯を選択するメリット・デメリット

 

インプラントと差し歯の2つの選択肢がある場合、後者を選んだらどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

 

◎メリット

 

差し歯を選択するということは、天然の歯根を残すことになるので、噛み心地はほぼ元の状態のままです。また、治療期間が短く、費用も安く済むというメリットを伴います。

 

◎デメリット

 

根管治療というのは、とても難易度の高い歯科処置であり、成功率は比較的低くなっています。保険診療における根管治療の成功率は、50%程度にとどまるとも言われており、最終的には抜歯を余儀なくされることも珍しくありません。また、差し歯を装着した歯はもともと虫歯リスクが高く、治療後に再び感染するリスクは比較的高くなっています。

 

▼まとめ

 

このように、インプラントと差し歯は根本的に異なる装置・治療法なので、どちらかで迷うということは基本的にあり得ません。例外として、歯を残して差し歯を装着するか、歯を抜いてインプラントを埋入するか、という選択肢が挙げられるケースがありますが、多くは入れ歯がブリッジで迷われることでしょう。いずれにせよ、インプラントについてさらに詳しく知りたい方は、お気軽に諫早ふじた歯科・矯正歯科までご相談ください。患者さまのご要望も踏まえ、最善といえる治療法をご提案します。

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