歯ぎしり・食いしばりの影響と原因
ふじた歯科 ブログ
こんにちは 長崎県諫早市の歯医者 「諫早ふじた歯科・矯正歯科」の酒井です。
歯ぎしり・食いしばりとは?
睡眠中に上下の歯をギリギリとこすり合わせることを「歯ぎしり」といいます。
上下の歯を強く噛んだ状態で横に滑らせこすり合わせる動きで歯に大きなダメージを与えます。睡眠中なので本人はほとんど気づかず、家族などに指摘されて気づく方が多いです。
音を立てずに上下の歯を強くかみ合わせることを「食いしばり」といいます。
睡眠中以外にも、活動中に無意識に食いしばっていることもありストレスを感じる時や何かに集中している時などに食いしばっていることが多いです。
食いしばりは音がしないので周りの人も本人も気づきにくいです。
歯ぎしり・食いしばりのセルフチェックをしてみましょう!
当てはまる項目があれば歯ぎしりや食いしばりをしている可能性が高いです
□詰め物がよくとれたり、割れたりする
□知覚過敏の歯が多い
□歯の根元が削れている
□歯がすり減って短くなってきている
□歯に亀裂が多く見える
□頬の内側や舌に歯を押し付けた跡がある
□肩こり、頭痛が多い
□起床時にあごが痛い、疲れている
□上あごの真ん中あたりや下あごの歯の内側に骨が出っ張っている
歯ぎしり・食いしばりによる影響
・歯がすり減る
歯ぎしりによって歯に過度な圧力がかかり続けると、歯の表面にあるエナメル質がすり減って歯の神経が過敏になり冷たいものがしみるなどの知覚過敏の症状が現れます。
・歯が欠ける・割れる
無意識下での歯ぎしり時にかかる力は体重の数倍と言われており、神経のない歯はもろく割れやすいので要注意です。また、健康な歯でも強い力で歯ぎしりや食いしばりを続けていると割れてしまうことがあります。
・詰め物がはずれやすくなる
歯に圧力がかかり続けると詰め物をつけていた接着剤の接着力が弱くなり外れたり、かけたりします。
・歯の根元が削れる
歯ぎしりにより強い力が歯の根元に力が加わることで、歯茎が下がり歯の根元が削れていきます。知覚過敏の原因や、削れたところに汚れがたまるとむし歯の原因になります。くさび状欠損といい影響が大きくなります
・顎が痛くなる
強く噛み続けることで顎の周囲の筋肉が緊張状態になり顎の関節にも大きな負担がかかり続けます。そのため顎が痛くなったり、口が大きく開けられなくなるなどの顎関節症の症状が起こることがあります。
・頭痛・肩こりがある
歯ぎしり、食いしばりによって顎から首・肩にかけての筋肉が緊張し、頭痛や肩こりなどの症状がでてきます。
歯ぎしり・食いしばりの原因と対策
①ストレス
歯ぎしりの原因として最も多いとされているのがストレスです。睡眠中に無意識に歯ぎしりや食いしばりをすることでストレスを解消していると考えられます。
運動をしたり、好きなことをする時間を作ったりと自分に合ったストレス解消法を見つけましょう。
また、夜寝る時にマウスピースを使用することで歯やあごに加わる力を緩和することが大切です。
②かみ合わせ
かみ合わせの異常やあごの変位、詰め物があっていないなどが原因で歯ぎしり、食いしばりが起こることがあります。
詰め物や被せ物を調整・交換しかみ合わせを改善することで、歯ぎしりの解消につながります。また、歯並びそのものを整える矯正治療によって歯ぎしりを軽減できるケースもあります。
③習慣
何かに集中している時や力仕事など瞬間的に力を発揮する職業の場合、食いしばりが習慣化していることがあります。
日中に食いしばる習慣のある人は食いしばりをしないように意識することが大切です
④子供の成長期によるもの
永久歯と乳歯の入れ替わりの時期に起こる不快感などから、歯ぎしりにつながることがあります。この場合は、成長に伴って自然に歯ぎしりがおさまることもあります。
歯ぎしりや食いしばりを放置するとお口の健康を損なってしまいます。
歯ぎしりや食いしばりを完全になくすことは難しいですが、症状を軽減することは可能です。気になる症状がある方は、諫早ふじた歯科・矯正歯科のスタッフにお気軽にご相談ください。