2023/01/17

歯のクリーニング

長崎県諫早市の歯医者  「諫早ふじた歯科・矯正歯科」理事長の藤田です

今回は歯のクリーニングに関しての記事です。

歯の汚れが気になっていて、ホワイトニングではなくクリーニングだけ受けたい、という患者さんは意外に多いものです。ホワイトニングというと少し敷居が高くなりますし、クリーニングであれば手軽に施術を受けられるので、昨今、人気が高まっています。今回はそんな歯医者のクリーニングについてかんたんにご紹介します。

 

▼クリーニングには保険と自費の2種類がある?

 

歯医者のクリーニングには、保険診療と自費診療の2つに大きく分けられます。保険診療の場合は、「クリーニングだけ受ける」という形にはならないです。というのも、保険のクリーニングは定期検診やメンテナンスの一環として行われるものだからです。皆さんもおそらく経験があるかと思いますが、歯科の定期検診に行った際、虫歯や歯周病が見つからなければ、歯のクリーニングやブラッシング指導に移行します。

 

保険での治療は、まず歯周病検査をして歯肉の状態を把握して、治療計画を立てた後で処置を開始することになります。歯周病治療のガイドラインというのがあって、そのルールに従って治療を進めないと保険治療として認めてもらえません。検査→歯石取り→再検査→歯周ポケットの中の清掃→再検査→歯周外科または歯周病安定期治療 という流れになります。

 

一方、自費診療ではクリーニングだけ受けることが可能となります。実際、当院にも自費診療のクリーニングだけ受けに来る患者さんもいらっしゃいます。ちなみに、自費診療のクリーニングでは、保険診療よりも時間や手間をかけて、歯の汚れをじっくり取り除くことができ流という特徴もあります。

 

▼クリーニングだけで予防効果はある?

 

歯医者のクリーニングは、歯の着色を落として見た目を良くるためだけに受けるものと思われがちですが、実際はそうではありません。歯の黄ばみを落として審美性を回復させることはクリーニングの主な目的のひとつではありますが、虫歯・歯周病予防の効果も期待できます。歯の表面に汚れがつきにくくなり、細菌の繁殖を抑えられるからです。そういう意味では、クリーニングだけ受けてもお口の病気の予防効果はあるといえます。

 

▼歯医者のクリーニングで落とせる汚れについて

 

歯医者のクリーニングでは、次に挙げるような汚れまでしっかり落とすことができます。

 

◎バイオフィルム

 

バイオフィルムとは、歯の表面に形成される膜(=フィルム)で、そこには無数の細菌が生息しています。バイオフィルムがあることで歯垢が作られやすくなり、さらには歯石の形成も促されます。ですから、ある意味でバイオフィルムは虫歯や歯周病の根本的な原因にもなり得るといえるのです。そんなバイオフィルムは歯ブラシによるブラッシングでは落とせません。電動のブラシと専用の薬剤を使ったクリーニングでなければ、効率良く除去できないのです。

 

◎ステイン

 

ステインもまた歯医者のクリーニングだからこそ落とせる汚れといえます。ステインは歯の着色の主な原因であり、患者様がもっとも取り除きたい汚れのひとつとなっています。歯医者のクリーニングならステインも安全な形で落とせますので、歯の黄ばみに悩まれている方はお気軽に当院までご相談ください。

 

◎歯石

 

歯石は歯垢が石灰化を受けて文字通り石のように硬くなった物質で、セルフケアで落とすことは不可能です。歯科医師や歯科衛生士が行う「スケーリング」なら、歯を傷付けることなく取り除くことができます。スケーリングはスケーラーと呼ばれる専用の器材を使って行うものであり、厳密にはクリーニングと異なります。ただ、クリーニングの一環として歯石除去まで行うのが一般的です。歯石は自力で落とそうとすると歯や歯茎を傷める恐れがあるため、必ず歯科医師や歯科衛生士といった専門家に任せるようにしましょう。

 

▼まとめ

 

このように、歯医者ではクリーニングだけ受けることも可能です。当院では、専門家による歯のクリーニング(=PMTC)を実施しておりますので、歯をきれいにお掃除したいという方は、諫早ふじた歯科・矯正歯科までご連絡ください。

 

長崎県諫早市多良見町中里129-14

医療法人 夢昂会 諫早ふじた歯科・矯正歯科