2023/02/21

虫歯治療後の痛み

長崎県諫早市の歯医者  「諫早ふじた歯科・矯正歯科」理事長の藤田です

今回は、虫歯の治療をしたのに、まだ痛みが残る場合のお話です。

 

■虫歯治療後に痛いのはなぜ?原因は?

 

歯の痛みなどが原因で歯科を受診したのに、治療後も痛みが残っていたら不安に感じるものですよね。実は虫歯治療ではそうした症状が現れやすく、どうしたら良いのか迷われる方も多いようです。今回はそんな虫歯治療後に痛みが生じる原因や対処法についてわかりやすく解説します。

 

▼麻酔が切れた後の痛み

 

虫歯治療は、歯をダイヤモンドがまぶされたドリルで削るため、歯の神経に対してもある程度の振動や刺激が加わります。治療を行っている最中は局所麻酔によって痛みがとりのぞかれていますが、治療後しばらくすると麻酔の効果が切れて痛みが生じるようになります。これはある程度仕方のないことだといえます。当然ですが、数日もすれば痛みはおさまります。

 

▼歯髄炎を発症している

 

虫歯治療で歯の神経に対する処置を行っていなくても、歯質を削った際の振動や薬剤による影響で、歯髄炎を起こしてしまうことがあります。これは「単純性歯髄炎」と呼び、感染によるものではないので、神経を抜く必要はありません。多くのケースでは、徐々に症状が改善されます。稀に重症化してしまって抜髄が必要になるケースもあります。

 

▼虫歯が深くて神経までの距離がぎりぎりで、なんとか神経を残そうと様子を見た場合。

ふじた歯科 う蝕検知液

虫歯治療はう蝕検知液という虫歯だけが染まる特殊なお薬を使用して注意深く行います。虫歯を除去していく過程で、虫歯の範囲が神経と近くまで進行していてぎりぎりの状態で、なるべく神経を保存したいと思った時にはセメントのお薬を埋めて様子をみる場合があります。その場合は神経をとらないといけない場合が多いです。

諫早 歯医者 諫早ふじた歯科・矯正歯科 虫歯レントゲン 

 

▼虫歯の取り残し・再発

虫歯治療が適切に行われず、虫歯菌の取り残しがあると、引き続き虫歯の痛みが生じます。あるいは、治療後の口腔ケアが悪く、虫歯が再発した場合でも、治療後の痛みが誘発されます。いずれにせよ早急に治療を受ける必要がありますので、できるだけ早く歯科を受診しましょう。

 

▼虫歯治療後の痛みの対処法について

 

虫歯治療後に痛みが出た場合は、次に挙げる方法で対応すると良いです。

 

◎痛みの程度や持続時間を観察する

 

上述したように、虫歯治療で歯を削った後は少なからず痛みや不快感が残ります。歯を切削する処置自体の侵襲性が高く、ある意味で“外傷を負った”状態と同じだからです。とくに処置の際に麻酔がしっかり効いていると、その効果が切れた後に強い痛みを感じやすくなります。それが自然なものかどうかをしっかり判断することが必要です。虫歯による歯痛のような強い痛みではなく、“うずき”や“不快感”程度の症状であれば、少し様子を見ましょう。翌朝になっても痛みが強く残っていたり、ジンジンとして性質違う痛みに変化していたりする場合は、歯科医院での追加の処置が必要となりやすいです。

 

◎異常な痛みは放置しない

 

学校や仕事などで忙しい場合、虫歯治療後に異常な痛みがあってもそのまま放置してしまう方もいらっしゃいます。感染を伴う歯髄炎や虫歯の取り残しによるものであれば、病態も日に日に悪化していきます。2週間、3週間と放置する期間が長くなることで取り返しのつかない病気にまで発展することがありますので十分にご注意ください。

 

もちろん、歯の異常を感じてもすぐに歯科を受診することが難しい場合もあるかと思いますので、いずれにせよ主治医に連絡することだけは行いましょう。その際、どのように痛いのか、症状はどのような経過をたどっているかなども詳しく伝えることで、指示を出しやすくなることでしょう。

 

◎処方された薬剤は指示通りに服用する

 

虫歯治療後の痛みが予想される場合は、あらかじめ痛み止めが処方されます。また、ケースによっては抗菌薬なども渡されるかと思いますので、主治医の指示通りに服用するようにしてください。

 

▼まとめ

 

このように、虫歯治療後に痛いと感じるのは、多くのケースで一時的な症状です。それが長引くのであれば何らかの異常が疑われるため、主治医にすぐ連絡してください。歯が痛いのは、身体からの警告であり、放置するのはよくありません。ですからまずは、痛みの原因を突き止め、最善といえる対処法を考えていきましょう。諫早ふじた歯科・矯正歯科は 痛くない歯医者を目指しています。

諫早ふじた歯科・矯正歯科の虫歯治療に関してはこちら

長崎県諫早市多良見町中里129-14

医療法人 夢昂会 諫早ふじた歯科・矯正歯科