2023/04/28

口腔機能低下症とは

長崎県諫早市の歯医者  「諫早ふじた歯科・矯正歯科」です。

口腔機能低下症とは

口腔機能低下症は、加齢だけでなく、全身疾患や障害など様々な原因に伴って、口 腔の機能が低下している疾患です。 そのままにしておくと咀嚼障害、摂食嚥下障害など口腔の機能障害を引き起こします。また、低栄養やフレイル、サルコペニアを 引き起こします。

諫早 歯医者 諫早ふじた歯科・矯正歯科 オーラルフレイル

口腔機能低下によって以下のことが起こります

 

①口腔乾燥

 ・口の中が乾くようになった

 ・滑舌が悪くなった

 ・歯ぐきがピリピリ痛い 

②口腔衛生状態不良

 ・口の中が汚れている

 ・口臭がするようになった

 ・歯周病が進行するようになった

③嚥下障害 

 ・食事に際にむせるようになった

 ・薬が飲みづらくなった

④舌口唇機能低下

 ・食べこぼしをするようになった

 ・食べ物が口に残るようになった

 ・硬いものが食べにくくなった

etc.咀嚼機能低下、低舌圧、咬合力低下

 

フレイルとは

 加齢とともに、心身の活力(例えば筋力や認知機能等)が低下し、生活機能障害、要介護状態、そして死亡などの危険性が高くなった状態のことです。しかしフレイルは、早く介入して対策を行えば元の健常な状態に戻る可能性があります。

 

サルコペニアとは

 加齢による筋肉量の減少および筋力が低下することです。サルコペニアになると、立ち上がる、歩くなどの日常生活の基本的な動作に影響が生じ、転倒したりします。

 

口腔機能低下症の検査

 

口腔機能低下症の検査の項目は7個あります

①口腔衛生状態

 「虫歯・歯周病・誤嚥性肺炎に関連します」

 ・舌苔の付着程度で計算、判定します

 ・微生物数で評価します

②口腔乾燥

 「カビや細菌の増殖(虫歯・歯周病・誤嚥性肺炎等)、感覚、味覚などに影響します。」

 粘膜湿潤度と唾液量で検査します

③咬合力

 「直接的には栄養状態を左右します。間接的には認知症など全身の様々なことに関連します」

 デンタルプレスケールで咬合圧を検査したり、残存⻭数を調べます

舌口唇運動機能 (オーラルディアドコキネシス) 

 「発音・発語・飲み込み、食べこぼしなどに関係します」

 パ・タ・カを10秒で何回言えるか検査します。60回未満であれば要注意です

⑤舌圧

 飲み込みや発音・発語などに関係します

諫早 ふじた歯科 口腔機能

 

⑥咀嚼機能

 咀嚼=食べ物を噛み、細かくすること

咀嚼機能検査はグミゼリーを用いて検査します

⑦嚥下機能

 「飲み込みに関係します」

 嚥下スクリーニング検査(EAT-10)を用いて検査します

 

これら7つの検査のうち、3つ以上当てはまれば口腔機能低下症と考えられます。

 

口腔機能低下症の方はお口の機能トレーニングをしましょう!

 

・食事の姿勢を正す

 →噛む力アップ、むせ、食べこぼし改善

・食べる前の準備体操

 ①深呼吸を3~5回

 ②首を回す運動(前後左右)

 ③肩の上げ下げ

 ④両手を挙げて軽く背伸び

 ⑤頬を膨らませたり、すぼめたり

 ⑥息を強く吸って止めて、3つ数えて吐く

 ⑦舌の運動(舌を前後左右に動かす)

 ⑧ゆっくりとパ・タ・カ・ラと発音する

 ⑨お腹を抑えて咳払い

・唾液腺マッサージ

 →口の中の乾燥の改善

唾液を分泌する耳下線、顎下腺、舌下腺のマッサージ

・舌ストレッチ

・頬膨らまし

 →頬・唇の筋トレ

 ①口を閉じて

 ②左の頬を大きく膨らませます

 ③右の頬を大きく膨らませます

 ④両頬を大きく膨らませます

 ⑤そのまま両頬を押して「ぶー」と音の立てます

 

・あ・い・う・べ体操

 →舌と唇のトレーニング

・パタカラ体操

 発音、発語、飲み込みのトレーニング

 パタカラそれぞれ10回ずつ、そのあとパタカラを連続して5回ずつ言いましょう

パ…唇を開け閉めする力を強くします

タ…舌の先の力を強くします

カ…舌の奥の力を強くします

ラ…舌をまく力を強くします

心配な方はぜひ一度検査してみてはいかがでしょうか。

https://fujitashika.com/eating/

長崎県諫早市多良見町中里129-14

医療法人 夢昂会 諫早ふじた歯科・矯正歯科