2023/05/16

初期虫歯の特徴と治療方法

■初期の虫歯の特徴と治療方法について

長崎県諫早市の歯医者  「諫早ふじた歯科・矯正歯科」理事長の藤田です。

お口の中をチェックしていて「この白いシミは何だろう?」と思ったことはありませんか?プラークだと思ってブラッシングしても落とせない。だからといって、歯の表面に穴が開いているわけでもない。そのような症状が認められたら「初期う蝕(しょく)」が疑われます。歯の表面のエナメル質は溶けていないものの、虫歯を発症していることに変わりはありません。今回はそんな初期の虫歯の特徴や治療法について解説します。

 

諫早 歯医者 諫早ふじた歯科・矯正歯科 歯の脱灰

▼歯の内部で歯質が溶け始めている?

 

初期の虫歯の特徴としては「表層下脱灰(ひょうそうかだっかい)」が挙げられます。歯の内部で歯質が溶け始めることで、白いシミが現れるのです。それは単なる汚れではないため十分に注意しましょう。見た目が白いので悪いもののように思えないかもしれませんが、れっきとした虫歯なので、適切に対処した方が良いです。

 

▼初期の虫歯の治し方

 

初期の虫歯はドリルで削る必要はありません。歯の表面のエナメル質が溶かされていないので、再石灰化を促すことで治療を進められます。その際、重要となるのが歯科医院で受けるフッ素塗布とブラッシング指導です。歯科医院では市販の歯磨き粉の数倍のフッ化物が配合されたジェルを使用できるため、効率良く歯の再石灰化を促せます。

 

同時に、初期の虫歯になっている歯の衛生状態を良好に保つことも大切です。口腔ケアのプロフェッショナルからブラッシング指導を受けて、正しい歯磨き方法を身に付けましょう。そうすることで初期の虫歯を治すことができます。ただし、歯の表面に見られる「白いシミ」はなくなりません。

 

▼初期の虫歯は磨き残しが多い場所?

 

普段、歯磨きをしていてどのような部位に磨き残しが多いのかは、なかなか自覚できませんよね。定期的に歯科検診やメンテナンスを受けている人は、その都度ブラッシング指導も受けていることもあり、歯磨きが苦手な場所もわかっているかもしれませんが、そうでない方は初期の虫歯が発生した部位に十分にご注意ください。なぜなら、そこが磨き残しの多い場所だからです。

 

◎白いシミは磨けていない証拠

 

白いシミが生じたということは、そこに食べカスやプラークが溜まりやすいことを意味します。普段からきちんと磨けていれば、虫歯菌もエネルギー源を確保することができないからです。ただ、初期の虫歯であればまだまだ挽回することが可能です。白いシミが生じるようになった部位は、いつも以上にしっかり磨くようにしてください。それでも歯磨きを十分に行えないと、間もなく歯の表面に穴が空くことでしょう。

 

▼白いシミは見た目も良くないので予防するのが一番!

 

初期の虫歯の白いシミは、見た目があまり良くありません。着色による歯の黄ばみであればホワイトニングで改善もできますが、表層下脱灰による白濁は消すことが難しいです。それだけに、初期の虫歯はできるだけ予防するのが一番といえます。初期の虫歯で痛みなどの具体的な症状が現れることはないものの、口元の審美性が低下することは嫌なものですよね。そんな初期の虫歯を徹底的に予防したいという方は、2~3ヶ月に1回、定期検診を受診することが推奨されます。

 

▼まとめ

 

このように、虫歯の最初期には歯面に白いシミが現れますので見逃さないようにしましょう。毎日鏡でお口の中をチェックすることはもちろん、歯科検診やメンテナンスを定期的に受けることで、虫歯を初期の段階で発見できるようになります。まだ歯に穴が開いていないからといって油断せず、白いシミを自覚したらすぐに諫早ふじた歯科・矯正歯科までご連絡ください。

長崎県諫早市多良見町中里129-14

医療法人 夢昂会 諫早ふじた歯科・矯正歯科