2023/05/20

インプラント手術過程

インプラント手術はどのように行われるか

 長崎県諫早市の歯医者 『諫早ふじた歯科・矯正歯科』の藤田です

 

インプラント手術は、歯が失われた部位に人工歯根を埋め込む手術です。一般的には、以下の手順で行われます。

  • 検査や診断

インプラント治療は、まず診断と検査を行います。歯科医師は、歯周状態、骨量、歯並び、咬合の状態などを詳細に調べ、個別に治療計画を立てます。

  • 麻酔

手術前には、局所麻酔が行われます。場合によっては、全身麻酔を使用することもあります。当院では局所麻酔のみです。

  • インプラント挿入

顎の骨に穴を開け、そこに人工歯根(インプラント)を埋め込みます。インプラントは、チタンなどの生体適合性材料で作られており、骨との結合力が非常に強いため、人工歯根を支える強い土台となります。手術後は、しばらくの間、インプラントを固定するための骨の治癒と成長を待ちます。

  • 骨造成手術

骨の量が不足している場合、骨造成手術を行うことでインプラントの埋入が可能になります。骨の欠損部位に骨粉末や人工骨を埋め込んで、骨の再生を促す手術です。インプラント治療において、最も重要なのは、インプラントの位置決めです。ポジショニングとは、インプラントを正確に設置するための特殊な手技です。歯科医師は、手術前に精密な治療計画を立て、インプラントの位置決めを行います。

  • 縫合

手術が終わると、傷口を縫合します。縫合には、吸収性糸や非吸収性糸を使用することがあります。非吸収性糸は手術後に取り外し、吸収性糸は自然に体内で吸収されます。

  • アフターケア

手術後は、適切なアフターケアが必要です。インプラント治療による腫れや痛みを軽減するために、氷や冷却パックを使用することがあります。また、手術後は、口腔内の清潔を保つため、塩水でのうがいや、歯磨きを行うことが望ましいです。インプラントが完全に統合するまでの期間には、硬い食べ物や、口を大きく開ける動作を避けるようにすることが重要です。

  •  2次手術

3〜4ヶ月の治癒期間を経過し、インプラントと骨がしっかりと固着(インテグレーション)したのちに、2次手術を行います。

歯肉が落ち着いてからインプラントの型取りを行います。非常に重要な過程です

 

  • 人工歯の取り付け

インプラントが完全に統合した後、人工歯を取り付ける手順が行われます。人工歯は、インプラントに取り付けられるアバットメント(接合部分)を介して固定されます。人工歯は、天然歯と同様に、見た目や咀嚼感覚が非常に自然なものになっています。

 

  • 定期的なメンテナンス

インプラント治療が終了しても、定期的なメンテナンスが必要です。定期的な検診やクリーニングを受けることで、インプラントの健康状態を確認し、長期間にわたって快適に使用することができます。

以上が、インプラント治療の一般的な手順です。ただし、患者さんの口腔内状態によって、手術の方法や治療期間、治療費用などが異なる場合があります。歯科医師との十分な相談や情報収集を行い、自分にとって最適な治療法を選択することが大切です。

 

また、インプラント治療は、手術後の合併症やリスクも存在します。手術時に出血が生じたり、口腔内感染症が発生する可能性があります。また、口腔内の骨量が不足していたり、インプラントの位置が不適切であった場合、結合不全やインプラントの破損などの合併症が生じることがあります。このような合併症の発生を予防するためにも、適切な治療計画や手術技術、アフターケアの実施が重要です。

インプラント治療は、技術の進歩や手術の安全性の向上、治療期間の短縮など、多くの進歩があり、現在では多くの患者さんに選択される治療法の一つとなっています。しかし、治療の際には、患者さんの個別の口腔内状態に合わせた治療計画の立案や、手術前の詳細な説明、アフターケアの指導などが必要です。また、患者さん自身も、治療に関する情報収集や歯科医師との相談を積極的に行い、最適な治療法を選択することが大切です。

 

また、最近では、デジタル技術を用いたインプラント治療も進化しています。コンピューターによる精密な診断や治療計画の立案、3Dプリンタによるインプラントの製造、CAD/CAM技術による人工歯の製造などが可能となっています。これにより、より精密で迅速な治療が可能となり、患者さんの負担や治療期間の短縮にもつながっています。

さらに、インプラント治療には、多くの利点があります。まず、人工歯根と骨との結合が非常に強く、天然歯と同様に強い咬合力を発揮することができます。また、人工歯根は、周囲の歯に対して負担をかけることがなく、自然な咀嚼動作を実現することができます。さらに、周囲の歯を削ることがないため、歯を削る必要があるブリッジや義歯と比較して、歯の健康を維持しやすいことも利点の一つです。

 

インプラント治療は、審美性にも優れています。人工歯は、天然歯と同じ色や形状に調整することができ、自然な見た目を実現することができます。さらに、人工歯は、金属アレルギーを持つ患者さんでも使用することができ、口臭や口内環境の改善にもつながります。

以上が、インプラント治療の利点についての概要です。ただし、治療方法や治療期間、治療費用などは、患者さんの口腔内状態や治療目的によって異なるため、歯科医師との十分な相談や情報収集が必要です。また、治療後のアフターケアも重要です。定期的な検診やクリーニングを受けることで、インプラントの健康状態を確認し、長期間にわたって快適に使用することができます。

 

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