2023/08/04

虫歯の進行と原因について

こんにちは 長崎県諫早市多良見町の歯医者 諫早ふじた歯科・矯正歯科です

今回は『虫歯の進行と原因について』お話していきます。

まずは歯の構造について簡単に説明します。歯はエナメル質、セメント質、象牙質という3つの組織とそれに囲まれた歯髄(歯の神経)からできています。

 

【エナメル質】
歯冠の表面を覆っている組織で、人体の中で最も硬いと言われています。熱や電気などの刺激を通しにくいため、外部の刺激から歯髄を守る役割をしています。しかしエナメル質は酸に弱い弱点があります。

【セメント質】
歯根の表面を覆っている非常に薄く象牙質よりさらに軟らかい組織です。歯茎が下がりセメント質が露出すると虫歯になりやすいので注意が必要です。

【象牙質】
エナメル質・セメント質の下に存在する組織で、歯の大部分を占めます。エナメル質より軟らかく虫歯になりやすいため象牙質まで虫歯が達すると急速に進行します。

【歯髄】
歯髄とは神経といわれる部分で、血管や神経がたくさん通っている軟らかい組織です。歯への栄養供給も担っているため、歯髄を失った歯は脆くなり歯の寿命が短くなってしまいます。

 

虫歯の進行度

虫歯といってもたくさんの症状があり、症状や段階によって治療法も異なります。虫歯はCo~C4といった段階があり、数字が大きくなるほど虫歯が進んでいることを表します。

 

Cо(初期の虫歯)
歯の表面のエナメル質が溶け始め、白く濁っている状態です。歯に穴が開いたりはしておらず痛みなどの自覚症状はありません。この段階であれば歯科医院でのフッ素塗布や、フッ素入りの歯磨き粉を使用ししっかり歯磨きをすることで再石灰化を促進させることができます。

C1(エナメル質の虫歯)
歯の表面のエナメル質がさらに溶け黒ずんでいる状態です。冷たいものがしみることがありますが、痛みはありません。

C2(象牙質の虫歯)
虫歯がエナメル質の内側にある象牙質まで進行した状態です。冷たいものや甘いものがしみるようになります。時々痛みを感じることもあります。

C3(神経まで達した虫歯)
虫歯がエナメル質と象牙質を溶かし、神経にまで達した状態です。熱いものがしみるようになったり何もしなくてもズキズキ痛むようになります。神経が壊死すると細菌が根の外で炎症を起こし膿が出たり、歯茎が腫れます。

C4(歯根まで達した虫歯)
歯の大部分が溶けてなくなり、根のみが残っている状態です。神経が死に痛みはなくなりますが、根の先に膿がたまると痛みが出ることがあります。

 

虫歯の原因

虫歯は主に細菌、糖質、歯質、時間の4つの条件が揃った時に発生すると言われています。

一般歯科|鳥栖市のふたば歯科医院

⦁ 細菌
お口の中には多くの細菌が存在し、その中には虫歯を引き起こす細菌も含まれています。虫歯の原因となる菌の数が多ければ多いほどお口の中が酸性の状態になり歯の表面を溶かしてしまい虫歯になりやすくなります。そのため、細菌の量を減らす対策が必要です。細菌を減らすためにはご自身での歯磨きと歯科医院での定期的なクリーニングが重要になります。

⦁ 糖質
糖分は虫歯菌が酸をだして歯の表面を溶かしてしまう材料です。砂糖が多く含まれる飲食物をだらだら食べたり飲んだりするとお口の中が酸性の状態になります。できるだけ砂糖が多く含まれる飲食物を減らすようにしましょう。

⦁ 歯質
歯の質は歯が作られる時の環境の違いなどで個人差がありますが、歯の硬さや唾液の力、歯並びなどによって虫歯になりやすい人がいます。虫歯になりやすい人は再石灰化を促進する働きのあるフッ素を歯の表面に塗布することで歯質を強化したり、唾液腺を刺激し唾液の分泌量を増やすことが大切です。唾液には酸性に傾いたお口の中を中性に戻し、脱灰された部分を再石灰化する働きや抗菌作用があります。

⦁ 時間
虫歯の原因となる糖分が長時間お口の中にあると虫歯になりやすくなります。間食はきちんと時間を決めてだらだら食べはしないようにし、飲食した後はなるべく早く歯磨きをしましょう。

 

一度削った歯は元には戻りません。
虫歯にならないように虫歯の原因を知り、対策をして虫歯になりにくい口腔内環境をつくりましょう!

長崎県諫早市多良見町中里129-14

医療法人 夢昂会 諫早ふじた歯科・矯正歯科