2023/11/14

口腔機能低下症を予防

長崎県諫早市の歯医者 「諫早ふじた歯科・矯正歯科」の藤田です

ハニカミニュース11月号ができました。フレイルという言葉がありますが、お口にもフレイルがあります。オーラルフレイルという言葉です。口腔機能低下症という病名があります。

 

ハニカミ11

口腔機能低下症にならないために今日から始める口腔ケア 

口腔機能低下症とは、その名の通り口腔内の機能(咀嚼、嚥下、構音、唾液、感覚)が低下していく症状です。 原因は主に加齢ですが、その他にも疾患や障害など様々な要因があります。口腔機能低下症を放置していると、 お食事をすることが難しくなり、お口だけでなく全身の筋力が衰え、特に高齢の方は要介護状態につながります。 

こんな症状に気が付いたら「口腔機能低下症」の可能性があります。 

☑ 食べ物が口に残る

☑ 食事の時間が長くなった 

☑ 口の中が乾く 

☑ 固いものが食べにくい 

☑ 食べこぼしがふえた 

☑ 滑舌が悪くなった 

☑ 食事中にむせる 

☑ 飲み込みにくい 

☑ 口臭が気になる 

口腔機能低下症を診断する7つの検査項目

口腔機能低下症の検査は以下の7つの項目を行いその内の3つ以上の項目が基準値以下であれば、 「口腔機能低下症」と診断します。 

1 口腔内の衛生状態不良 

2 咀嚼機能の低下 

3 口腔内の乾燥 

4 舌と唇の運動機能の低下 

5 嚥下機能の低下 

6 咬合力の低下 

7 低舌圧 

「口腔機能低下症」にならないために心がけるべきこと 

◆口腔衛生状態を保つために 

1日2回以上 歯を磨き、歯間ブラシやフロスを使いましょう。 義歯やマウスピースを使用している場合は、こまめに洗浄して清 潔に保つことが重要です。舌ブラシを用いて舌も綺麗にしましょう。 

◆咀嚼機能の低下を防ぐために 

食事の際は1口に20~30回咬んで食べることが理想です。 

◆口腔乾燥にならないために 

日常的に、口をしっかり動かしましょう。唾液腺のマッサージを行い、 ジェルなどの保湿剤を併用しましょう。口がポカンとあいてしまった り、口呼吸にならないよう、MFT訓練(口腔筋機能療法)を受けるこ とも効果的です。 

◆舌口唇運動の機能低下を防ぐために 

舌の筋力を鍛える運動をしましょう。舌のトレーニングは、誤嚥性 肺炎のリスクが減少したという報告もあります。 早口言葉など口をよく使う運動をしましょう。 

◆嚥下機能の低下を防ぐために 

飲み込みの力を鍛えましょう。 呼吸訓練などを行い、呼吸する筋肉を鍛えましょう。 

◆咬合力の低下を防ぐために 

虫歯や歯周病で歯を失うことにより、歯全体でかみ合う力が不足し ます。定期的に、歯科医院で検診を受けましょう。 歯ごたえのあるものを食べ噛む力を鍛えましょう。 

◆低舌圧にならないために 

舌をよく動かすようにしましょう。 舌を口の中で弾いて音を鳴らしてみましょう。 

口腔機能低下症を予防していくことは摂食・嚥下の障害や低栄 養・廃用・要介護状態への移行を防ぐことに繋がります。 わからないことがあれば、当院のスタッフまでご相談下さい。

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長崎県諫早市多良見町中里129-14

医療法人 夢昂会 諫早ふじた歯科・矯正歯科