2024/01/30

歯肉炎と歯周炎の違い

■歯肉炎と歯周炎の違いとは?治療法も違う?

 

こんにちは。諫早ふじた歯科・矯正歯科の藤田です。今回は、歯肉炎と歯周炎の違いについて、それぞれの特徴や治療法の違いを詳しくご説明しましょう。歯周病は、歯肉炎と歯周炎の二つの状態に分けられますが、その違いを正しく理解することが、適切な治療を受ける上で非常に重要です。

 

▼歯肉炎とは

 

歯肉炎は、歯周病の初期段階で、歯と歯肉の境目にある歯肉溝に細菌が蓄積し、炎症を起こす状態を指します。主な症状は、歯磨き時の出血、赤みや腫れ、口臭などです。この段階では、適切なケアにより炎症を抑えることができ、歯周病が進行するのを防ぐことができます。

 

▼歯周炎とは

 

歯周炎は、歯肉炎が進行し、歯を支える骨や結合組織が破壊される病状を指します。主な症状は、歯肉の退縮、歯の動揺、歯周ポケットの深さの増加、噛み合わせの変化などです。進行すると、歯を失うリスクが高まります。早期発見・早期治療が重要であり、適切な治療がなされないと、徐々に症状が悪化していくことがあります。

諫早ふじた歯科・矯正歯科 歯周病

▼歯肉炎と歯周炎の治療法の違い

 

歯肉炎の治療法は、まず患者さんに適切なブラッシング方法を指導し、歯石や歯垢の除去を行います。また、歯周ポケットの清掃やブラッシング指導なども行い、口内環境を整えることが何より重要となります。歯肉炎の初期段階では、適切なケアで炎症を抑えることができます。

 

一方、歯周炎の治療法は、歯肉炎よりもさらに専門的なケアが必要です。まず、患者さんの口内状況を詳しく検査し、歯周ポケットの深さや歯の動揺度を測定します。その後、以下のような治療が行われます。

 

歯石・歯垢の除去: 歯周ポケットの中まで歯石や歯垢を除去し、細菌の繁殖を抑えます。

 

スケーリング・ルートプレーニング: 歯周ポケット内の歯根面を滑らかにし、細菌が付着しにくくする治療です。

 

歯周外科手術: 歯周炎が進行している場合、歯周組織を切開して歯石や歯垢を除去し、歯周ポケットを縫合する手術が行われます。

 

抗生物質の使用: 感染を抑えるため、抗生物質が使用されることもあります。

 

メンテナンス: 歯周炎の治療後も定期的な検診とケアが必要です。歯科医師と連携して、適切なケアを続けることが大切です。

 

▼歯周病の予防方法

 

歯肉炎・歯周炎の予防方法は、まず日常の正しい歯磨きが基本です。歯ブラシは適度な硬さのものを選び、歯と歯肉の境目を丁寧に磨くことが重要です。また、フロスや歯間ブラシを使って歯間の歯垢も除去しましょう。加えて、定期的な歯科検診を受けることが予防に繋がります。その他、ストレス、喫煙習慣、糖尿病など、歯周病のリスク因子がある人は、それらを取り除く努力をすることが大切です。とくにタバコを吸う習慣は、歯周病リスクを著しく増加させるため、今日からでも禁煙した方が良いといえます。

 

▼まとめ

 

歯肉炎と歯周炎は、歯周病の異なる状態を指しますが、どちらも適切な治療と予防が大切です。歯肉炎は初期段階で、歯周炎は進行した状態です。歯周病は進行すると歯を失うリスクが高まるため、早期発見・早期治療が重要です。

 

諫早ふじた歯科・矯正歯科では、患者さん一人ひとりの状況に応じた適切な治療と予防指導を行っております。当院では、最新の機器検査や治療法を提供し、患者さんに安心して治療を受けていただけるように努めています。また、予防歯科にも力を入れており、お口の健康を維持するためのアドバイスやサポートを行っています。

 

長崎県諫早市多良見町中里129-14

医療法人 夢昂会 諫早ふじた歯科・矯正歯科