2024/02/14

インプラントの費用相場!ほかの治療法との費用の違いや高額な理由!

こんにちは。長崎県諫早市にある歯医者「諫早ふじた歯科・矯正歯科」です。

インプラント治療をする女性

歯がなくなると、見た目だけでなく噛む力や発音などにも影響が出ます。歯を失った際に選ばれることが増えているのが、インプラント治療です。

インプラントは自分の歯に近い自然な見た目を再現でき、使い心地や耐久性にも優れた治療法です。インプラントを検討した時に気になるのは、費用ではないでしょうか。

今回は、インプラントの費用相場や、インプラント以外の歯を補う治療法の相場、インプラントの治療に保険は適用されるのかなど、インプラントの費用について解説します。

インプラントとは?

インプラント治療の説明

インプラントとは、体内に埋め込まれる人工物の総称です。歯科に限らず、骨折したときに骨を固定するためのボルトや、心臓ペースメーカー、美容医療で用いられるシリコンなどもインプラントです。

歯科医療でのインプラントは、人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯を取り付ける治療法のことを指します。失った歯を人工的に再生することで、見た目や噛む機能などを回復します。

インプラントは、以下の3つの部品からできています。

  • インプラント体
  • アバットメント
  • 上部構造

インプラント体は、顎の骨に埋め込まれる人工歯根のことです。ねじのような形をしていて、体内での拒絶反応が少ないチタン、またはチタン合金で作られるのが一般的です。インプラント体がしっかりと顎の骨に結合することで、インプラントが安定します。

アバットメントは、インプラント体と上部構造をつなぐ部品です。金属製やセラミック製のものがあります。インプラント体の上に取り付けられ、人工歯を支える役割を果たします。

上部構造とは人工歯のことです。食べ物を噛む役割があるので、審美性が高く丈夫なセラミックで作られることが多いです。

インプラント治療のながれ

一般的なインプラントの治療の流れは、以下のとおりです。期間には個人差があるため注意してください。

  1. カウンセリング・術前検査など
  2. 必要に応じて抜歯
  3. インプラント体の埋入手術
  4. 治癒期間(2〜6ヶ月ほど)
  5. アバットメントを装着する手術
  6. 人工歯の製作・装着

抜歯をした場合、骨が回復してインプラント体を埋入できる状態になるまで2〜3か月待ちます。骨の状態が整ったら、インプラント体を埋め込む手術を行います。

手術後、インプラント体と骨が結合するまで2〜6か月ほど治癒期間を設けます。結合を確認できたら、アバットメントの装着に進むでしょう。

再び歯茎を切開し、アバットメントを装着して仮歯をつけます。切開した歯茎の状態が落ち着いたら型取りをして、人工歯を製作・装着すれば治療は完了です。

抜歯即時埋入インプラントのながれ

当院では、抜歯即時埋入インプラントにも対応しています。抜歯即時埋入インプラントとは、その名の通り、歯を抜いた後すぐにインプラントの埋入をおこなう方法です。

骨補填材を治療に用いることで、抜歯後すぐにインプラントの埋入が可能になりました。以下、抜歯即時埋入インプラントの流れです。

  1. カウンセリング・術前検査など
  2. 抜歯後インプラントの埋入
  3. 上部構造の製作・装着

抜歯後のスペースにインプラント体を入れて、隙間に骨補填剤を詰めることで、すぐにインプラント治療に進めます。その日のうちに仮歯をつけてインプラント体と骨の結合を待つため、従来のインプラント治療よりも治療期間を大幅に短縮できるのです。

ただし、抜歯即時埋入インプラントは、高度なテクニックが必要な治療法です。すべての歯科医院で行っている治療法ではありません。また、歯肉やあごの骨の状態などが良好でなければ行えない治療法になります。

インプラントの費用相場

インプラントの費用相場イメージ

インプラントを検討した時、費用の負担が気になる方は多いでしょう。インプラントは、保険診療ではなく自由診療になることが多いため、歯科医院ごとに費用が異なります。

都市部と地方など、歯科医院がある地域でも相場は変わりますが、インプラント一本あたりの費用相場は約36万円から50万円程度です。費用の内訳は、以下のとおりです。

  • 検査:1万〜5万円
  • 手術:25万~35万円
  • 上部構造:10万〜15万円

加えて、インプラントを埋入する骨が足りない場合など、追加の手術が必要になる場合もあります。また、インプラントは手術が終われば完了ではなく、手術後もメンテナンスが必要です。定期健診やクリーニングの費用なども必要になるでしょう。

実際の費用は、お口の状態や本数によっても異なります。

歯を失った場合のほかの治療法の費用相場と比較

入れ歯

インプラントについてお伝えしてきましたが、歯を失った場合の治療の選択肢はほかにもあります。代表的なものは入れ歯とブリッジです。

それぞれの特徴や費用相場も確認しましょう。

部分入れ歯

部分入れ歯は、失った歯の前後にある健康な歯に金属のバネをかけて使います。取り外しができ、支えになる歯を大きく削ることなく作れます。

場所によっては金属のバネがみえることがデメリットでしょう。失った歯の本数が多い場合、部分入れ歯も大きくなるため異物感を感じやすいです。味覚や発音にも影響が出ることがあります。

保険診療のものだけでなく、より良い素材を使用した自由診療の入れ歯もあります。

保険診療の場合は約5,000円から製作できます。自由診療の場合、10万円以上かかることもあるでしょう。

ブリッジ

ブリッジは、失った歯の前後の歯を土台にして人工歯をかぶせる治療です。固定式のため、着脱の手間なく使うことができます。

ただし、ブリッジを作るには土台になる健康な歯を削らなくてはいけないという大きなデメリットがあります。失った歯にかかっていた負担が隣接する歯に集中するため、歯の寿命に影響することもあるでしょう。

ブリッジも、保険診療だけでなく、良い素材を使用した自由診療を選択できます。保険診療の場合は1万円前後、自由診療は5万〜15万円程度が相場です。

インプラントの費用が高額な理由

インプラントの費用が高額な理由を考える女性

インプラントの費用が高額になる理由を確認しましょう。

高品質な材料を使用するから

インプラントは、口腔内に長期間埋め込まれるものです。耐久性があり、身体に負担がかからない材料を使用する必要があります。

インプラント体には、骨と結合しやすく金属アレルギーのリスクが低いチタンが使われることが多いです。人工歯には、自然な色や形を再現できるセラミックなどが使われます。

これらの高品質な材料はコストが高いため、それがインプラントの費用に反映されます。

高度な技術と経験を要するから

顎の骨に穴をあけて人工歯根を埋め込むインプラント治療は、高度な技術と経験を要します。

例えば、手術の際は、神経や血管を傷つけないように適切な位置を判断しなければなりません。インプラントが骨としっかり結合するように、適切な材料や形状を選択する必要もあります。

高度な技術と経験が必要な治療なので、歯科医師の技術料が費用に反映され高額になります。

自由診療だから

インプラント治療は、基本的には自由診療です。保険適用内のブリッジや入れ歯は、保険料率に応じて1〜3割の自己負担で治療を受けられますが、自由診療になるインプラントは全額自己負担しなければならないのです。

インプラントは保険が適用される?

医療保険のイメージ

入れ歯やブリッジなどの他の治療も可能な状況でインプラントを希望する場合、保険は適用されません。そのため、基本的には自由診療になります。

ただし、すべてのケースで自由診療になるというわけではありません。条件はあるものの、一部のケースでは保険が適用される場合があります。

保険が適用される条件

以下の条件を満たす場合、保険が適用されることがあります。

  • 病気や事故で、顎の骨が広範囲にわたって欠損した場合
  • 生まれつき1/3以上の顎の骨が欠損している場合や、形成不全と診断された場合
  • 生まれつき永久歯が生えてこない先天性欠損歯(先天性欠如歯)が6歯以上ある場合

さらに、次の条件が整った施設でなければ、保険でインプラント治療を受けられません。

  • 歯科または歯科口腔外科の病院であること
  • 歯科または歯科口腔外科に5年以上の経験がある、または、3年以上のインプラント治療の経験がある常勤医師が2名以上配置されている
  • 当直体制が整備されている
  • 医療機器や医薬品の安全確保のための体制が整備されている

条件は厳しいので、基本的には保険が適用されないと考えたほうがよいでしょう。

インプラントは医療費控除の対象になる?

医療費控除と書かれたブロック

医療費控除とは、1月1日から12月31日までの1年間に10万円以上の医療費を支払った場合、確定申告をすることで一定金額の所得控除を受けることができる制度です。年収200万円未満の場合は、総所得の5%になります。

医療費控除の対象となる医療費には、自由診療の費用も含まれています。失った歯の機能を補う目的のインプラントであれば、医学的に必要性があるものと認められるため医療費控除の対象になります。

ただし、インプラントの目的が美容・予防目的の場合は、医療費控除の対象となりません。歯並びや見た目を良くしたい、将来的に歯が抜ける可能性があるため前もってインプラントをするなど、失った歯の機能を補う目的以外では対象とならないのです。

まとめ

インプラントの模型

今回は、インプラントの費用の相場についてお伝えしました。

インプラントは、失った歯の機能を効果的に補える治療法です。自由診療のため高額になりますが、さまざまなメリットがある治療であることがお分かりいただけたのではないでしょうか。

ほかの治療法と比較しながら、ご自身にあった治療法を選択しましょう。

インプラントを検討されている方は、長崎県諫早市にある歯医者「諫早ふじた歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。

長崎県諫早市多良見町中里129-14

医療法人 夢昂会 諫早ふじた歯科・矯正歯科

電話番号 0957-43-2212

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