2025/03/17

インプラント治療後にマウスピースをした方が良い理由

インプラント治療後にマウスピースをした方が良い理由は?

諫早ふじた歯科・矯正歯科の藤田です。先日患者さんからマウスピースに関して質問がありました。

当院ではインプラント治療後にマウスピースを勧めていますが、なぜマウスピースをした方が良いのか?という質問です。

インプラントに関するブログはこちらから

インプラント治療後にマウスピースを使用した方が良い理由はいくつかあります。

マウスピースとは?

マウスピース

そもそもマウスピースについて説明すると、

マウスピースとは、歯を保護するために口の中に装着する「透明または半透明のプラスチック製の装置」です。歯の形にぴったり合うように作られ、歯科医院でオーダーメイドするものや、市販のものもあります。

スポーツ用のものから、歯ぎしり防止用、矯正治療に使うものまで様々な種類がありますが、(インプラント治療後に推奨されるのは「ナイトガード」**と呼ばれる歯ぎしり・食いしばりを防ぐタイプのものです。)

なぜマウスピースを使うの?

  1. 歯ぎしりや食いしばりから歯を守るため
  • 無意識のうちに強い力が歯にかかるのを防ぎます。
  • 特に就寝中は自分でコントロールできないため、ナイトガードをつけることで歯やインプラントへのダメージを減らします。
  1. インプラントを長持ちさせるため
    • インプラントは天然の歯とは違い、強い衝撃に弱いです。
    • 過剰な力がかかると、周囲の骨に負担がかかり、インプラントの寿命が短くなることがあります。
  1. 噛み合わせを安定させるため
    • インプラントを入れることで、噛み合わせが変化することがあります。
    • マウスピースを使うことで、噛み合わせのバランスを整え、負担を分散できます。
  1. 顎の関節を守るため
    • 歯ぎしり・食いしばりが続くと、顎の関節に負担がかかり、痛みや違和感が出ることがあります。
    • マウスピースを使うことで、顎の関節の負担を和らげます。

マウスピースの作成法

歯科医院で作る場合は、以下の流れで作成します。

歯型をとる → ② オーダーメイドのマウスピースを作製 → ③ 完成後、歯科医院でフィット感をチェックしながら調整

最近は光学印象と言って歯科用カメラで印象材を使用しない方法もあります

市販や通販のものもありますが、歯に合わないと効果が十分でないことがあるため、歯科医院で作るのがおすすめです。

マウスピースはいつ使うの?

基本的に寝るときに装着します。(ナイトガード)
※スポーツ用や矯正用の場合は日中も装着することがあります。

以上にことを踏まえ、インプラント治療後にマウスピースを使用した方が良い訳は、

以下のようなメリットが考えられるからです

     1.インプラントの保護

  インプラントは天然の歯と異なり、歯根膜(歯を支えるクッションのような組織)がありません。そのため、強い力がかかると負担がダイレクトにかかり、インプラント周囲の骨や歯ぐきに影響を及ぼすことがあります。

  マウスピースを使用することで、過剰な力がかかるのを防ぎ、インプラントを長持ちさせることができます。

     2.歯ぎしり・食いしばりの予防

  無意識のうちに歯ぎしりや食いしばりをしている方は多く、特に就寝中は強い力がかかりやすいです。

  天然歯であれば歯根膜が衝撃を和らげますが、インプラントにはこの機能がないため、強い圧力がダイレクトに影響します。

  ナイトガード(就寝時用マウスピース)を装着することで、歯ぎしりや食いしばりによるインプラントへの負担を軽減できます。

      3.かみ合わせの安定

  インプラント治療後は、噛み合わせが変化することがあります。特にインプラントが天然歯と異なる硬さを持つため、噛み合わせのバランスが乱れることがあります。  - マウスピースを使用することで、噛み合わせの調整をスムーズに行い、異常な力の集中を防ぐことができます。

     4.周囲の歯や顎関節の保護

  インプラントは動かないため、噛む力が周囲の天然歯に偏ってしまうことがあります。これにより、天然歯の摩耗や破折のリスクが高まります。

  また、噛み合わせのズレが顎関節症(顎の痛みや開閉困難)を引き起こすこともあります。  - マウスピースを装着することで、力のバランスをとり、天然歯や顎関節の負担を軽減できます。

      5.インプラント周囲炎の予防

  インプラントの周囲に細菌が溜まり炎症を起こす「インプラント周囲炎」は、インプラントを失う原因になります。

  歯ぎしりや食いしばりによってインプラント周囲の骨がダメージを受けると、炎症が起こりやすくなります。   マウスピースを使うことで、力のコントロールをし、インプラント周囲の健康を維持できます。

     6.長期的なインプラントの維持

  インプラントは一度入れると長く使うものですが、適切なケアをしないと寿命が短くなることもあります。  - マウスピースを活用することで、インプラントにかかる負担を減らし、長持ちさせることができます。

まとめ

インプラント治療後にマウスピースを使用することで、インプラントや周囲の歯・顎への負担を軽減し、長期的に健康な状態を維持することができます。特に歯ぎしりや食いしばりの癖がある人は、マウスピースの使用が強く推奨されます。かかりつけの歯科医と相談しながら、自分に合ったマウスピースを選びましょう。

・マウスピースは、歯やインプラントを守るための装置。
・ 特にインプラント治療後は、歯ぎしりや噛み合わせの影響を防ぐために推奨される。
・歯科医院でオーダーメイドのものを作ると、より快適で効果的。
・夜寝るときに使うことで、インプラントや歯、顎を長く健康に保つことができる。

インプラントを長持ちさせるためにも、歯科医師と相談してマウスピースを検討しましょう!

長崎県諫早市多良見町中里129-14

医療法人 夢昂会 諫早ふじた歯科・矯正歯科

電話番号 0957-43-2212

ネット予約   https://fujitashika.com/yoyaku/