こんにちは、長崎県 諌早市 諫早ふじた歯科・矯正歯科です。
今回は「サホライド(ムシ歯の進行止めのお薬)」について話したいと思います。
目次
サホライドとは?
ムシ歯の進行を抑えるお薬です。
機械が怖くて治療が困難なお子さんのムシ歯や、削るほどではない初期の小さなムシ歯に使用します。
健康保険に適用されている治療法で、小学生以下の小さな子どもにはかなりの頻度で使用されています。
繰り返し塗り続けることで削らずに、永久歯に生え変わるまで乳歯のムシ歯の進行を抑え、永久歯までの繋ぎをしてくれます。
★サホライドのメリット★
①歯を削らずにムシ歯の進行を抑えられます。
②殺菌効果があります。
③機械が怖くて治療できないお子さんにも使用できます。
④保険適用
⑤塗布することである程度の痛みを軽減します。
★サホライドのデメリット★
①ムシ歯になった部分が黒くなります。そのため前歯だと目立つこともあります…
乳歯が抜けるまで黒いままですが、生えてくる永久歯には影響ありません
②ムシ歯が進行する可能性もあるので定期的に観察が必要です。定期的に歯科医院へご来院ください。
サホライドの成分
フッ化ジアミン銀(フッ素イオン+銀イオン)
定期的にサホライドを塗りましょう
サホライドを塗った歯は黒くなりますが、定期的に塗布しなければ、1度塗るだけでは効果がありません。
まれにムシ歯が進行してしまうこともありますので、治療の効果を高めるために歯科医師、歯科衛生士の指導のもと、定期的にご来院ください。
注意しましょう
小学校などの歯科検診でサホライドを塗った歯が、ムシ歯と診断されることがあります。実際にムシ歯が進行していることもありますので、ムシ歯と診断されたときはかならずご来院ください。
ムシ歯ができたということは、食生活や歯みがき方法、フッ素の利用頻度、歯科医院での予防の頻度など何らかの原因が考えれます。
ムシ歯の原因を解決しない限りまたムシ歯ができてしまいます。
もう一度、予防方法を見直して、ムシ歯にならないように予防して行きましょう。
サホライドはムシ歯をなくすお薬ではなく、ムシ歯の進行を抑えるお薬です。
機械を使って治療ができるようになったら治療していきましょう。
サホライドの処置の流れ
①歯の表面の汚れを取り除きます。
②歯面を乾燥させ、歯茎を保護します。
③サホライドを塗布します。
④光照射します。
⑤水で洗い流します。
サホライドを塗布した後はうがいして大丈夫です。