2024/03/01

インプラントとは?メリットや治療の流れを詳しく解説!

こんにちは。長崎県諫早市にある歯医者「諫早ふじた歯科・矯正歯科」です。

インプラントの説明

インプラントとは、失われた歯の機能と美しさを取り戻すための治療法です。インプラント治療では、チタン製の人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上にセラミック製の人工歯を取り付けます。

インプラントは天然の歯に極めて近い見た目と機能を有することから、多くの人に選ばれている治療です。

本記事では、インプラントとはなにか、そのメリットやデメリット、治療の流れについて詳しく解説していきます。

インプラントとは?

インプラント治療

インプラントとは、虫歯や歯周病などで失った歯を補うための治療法です。インプラント治療では、チタン製のインプラント体を顎の骨に埋め込み、その上にセラミック製の歯を取り付けます。

天然の歯に匹敵する強度と美しさを持った歯を再現できることが、インプラントの最大の魅力です。

インプラントは人工歯根、アバットメント、人工歯の3つのパーツで構成されています。ブリッジや入れ歯とは異なり、より自然で快適な噛み心地を得られることが特徴でしょう。

歯を失った場合のほかの治療法との違い

歯を失った場合のほかの治療法との違いを考える女性

歯を失った際の治療法には、入れ歯、ブリッジ、そしてインプラントがあります。これらの治療法にはそれぞれ異なるメリットがあります。

インプラントは、他の治療よりも残っている歯への負担が少ないこと、天然の歯に近い噛み心地や安定性を得られること、発音がしやすいことなどが特徴です。

入れ歯の場合、隣接する歯に留め具をかけて固定します。ブリッジは隣接する健康な歯を削る必要があるので、隣接する歯に大きな負担がかかるでしょう。

しかし、インプラントはそのような処置を必要としません。顎の骨に埋め込んで使用するため、周囲の歯に負担をかけることがないのです。

審美性も入れ歯やブリッジより優れており、見た目を重視する方にも選ばれています。

インプラントのメリット

インプラントのメリットイメージ

インプラントのメリットは、以下の通りです。

自然の歯のような噛み心地

インプラントは、しっかりと噛む感覚を取り戻すことが可能です。入れ歯では違和感があったり、食事中に食べ物が挟まったりなどの問題が生じることがありますが、インプラントでは起こりません。

また、インプラントに使用されるチタンは、骨との結合に優れています。時間が経っても劣化しにくいため、骨にしっかりと固定されて長く使用できるのです。

審美性に優れている

インプラントの最大のメリットの一つは、その審美性にあります。保険適用の入れ歯やブリッジと異なり、インプラントではセラミックやジルコニアなど自然な色味と質感を持つ素材が使用されます。

天然の歯に非常に近い見た目を再現でき、笑った際に金具が見える心配もありません。

耐久性が高い

インプラントは、耐久性と生体親和性に優れています。インプラント体は顎の骨としっかり結合するので、強い噛み合わせにも耐えることができます。

定期的なメンテナンスと適切なセルフケアを行うことで、インプラントは10年以上使用できるとされています。当院でも25年経過した症例が出てきているほど、非常に長く使用できます。

顎骨の健康を維持できる

天然の歯を失うと、顎の骨は徐々に痩せてしまいます。インプラントでは人工歯根を直接顎の骨に埋め込むため、顎の骨に直接刺激が加わります。

顎の骨が痩せることを防ぎ、骨の健康を保てるのです。

お手入れが簡単

インプラントのメリットの一つは、日々のセルフケアが簡単であることです。定期的なメンテナンスは必要ですが、入れ歯のように特別な洗浄を必要としません。

日常のお手入れは天然の歯と同様、通常の歯磨きで行えます。

他の歯に負担をかけない

上述しましたが、ブリッジや入れ歯を選択すると周囲の健康な歯に負担がかかります。インプラントは独立した治療が可能で、周囲の歯を支えとして使うことはありません。

インプラントのデメリット

インプラントのデメリットイメージ

インプラントのデメリットは、以下の通りです。

インプラント周囲炎を発症するリスクがある

インプラント周囲炎という感染症にかかることがあります。インプラント周囲炎は、インプラントを失う原因にもなり得る病気です。

歯周病と似た性質を持ち、進行すると深刻な問題を引き起こすため早期発見が非常に重要です。しかし、初期段階では痛みを感じにくく、自覚症状が現れたときには既に進行している可能性が高いです。そのため、インプラント治療後はメンテナンスを欠かさず受け、感染症の予防に努めることが重要です。

保険適用外である

インプラント治療は、基本的に自費診療です。健康保険の適用外となるため、他の治療法に比べて高額になるのが一般的です。治療費には個人差があるので、具体的な金額はカウンセリングを通じて確認することが大切です。

ただし、インプラントの治療費は医療費控除の対象となります。年間で10万円以上の医療費を支出した場合、所得税の一部が還付される可能性があります。この制度を利用することで、経済的な負担をある程度軽減することが可能です。

定期的なメンテナンスが不可欠

先ほども述べたように、インプラント治療後は定期的なメンテナンスが欠かせません。メンテナンスでは、インプラントの固定状態や、被せ物、噛み合わせのチェックが行われ、状況に応じて調整します。

メンテナンスは、約3か月ごとに受けることが推奨されています。

外科手術を伴う

インプラントは、歯茎を切開して顎の骨にインプラントを埋め込む外科手術が必要です。麻酔を使用するため術中は痛みを感じませんが、体への負担は避けられません。

そのため、持病がある方や薬を服用している方、妊娠中の方は、治療を受ける前に歯科医師と相談しましょう。

治療期間が長い

インプラント治療は抜歯や経過観察を行う必要があり、複数回の通院が必要になります。そのため、入れ歯やブリッジに比べて治療期間が長くなることが多いです。

当院では、根の周囲の炎症が少ないなど、条件がよければ抜歯とインプラント埋入術を別日に分けずに行います。治療期間の短縮が可能なので、患者様の負担を減らせるでしょう。

仮歯の装着も同日に行い、通常約6か月のところ2〜3か月程度で終了することを目指しています。

インプラント治療の流れ

インプラント治療のカウンセリング

続いて、インプラント治療の流れについて解説します。

カウンセリング

患者さまの症状を正確に把握し、治療への不安を解消するためにカウンセリングを行います。治療費や治療期間などをしっかりと確認しておくことで、安心して治療に臨めるでしょう。

検査

インプラント治療においては、歯科専用CTを用いた検査が不可欠です。神経や血管の正確な位置、顎の骨のくぼみや傾きなどを詳細に確認できます。

通常のレントゲンでは捉えられない骨の影に隠れた神経や血管も、歯科専用CTによって明確に見ることが可能になるため、治療計画を正確に立てる上で非常に重要です。

治療計画の立案

歯科専用CTやカウンセリングの結果をもとに、患者さま一人ひとりに最適な治療計画を立案します。治療に必要な期間や通院回数には個人差があるため、この時点でしっかりと確認しましょう。

PCを用いてCTシミュレーションを行い、治療計画をご説明し、ご理解・納得していただければ治療に進みます。治療計画に納得がいかなければ、別のクリニックを検討することも一つの選択肢です。

インプラント埋入(1次手術)

歯茎を切開し、必要に応じて顎の骨を削ってインプラント体を埋め込みます。抜歯が必要な場合は、抜歯後にインプラント体を埋入します。

治療後すぐに日常生活を送れるよう、治療の当日に仮歯を作成して装着します。

ただし、仮歯は通常の歯のように使えるものではありません。つまりこの歯で噛んではいけません。見た目などを改善する目的で仮歯を装着します。

待機期間

インプラント治療では、インプラント体が顎の骨としっかり結合するために待機期間が必要です。個人差がありますが、通常上顎で4ヶ月、下顎で3ヶ月待ちます。当院では平均して約2〜3か月間でという工夫をしています。

待機期間を設けることで、インプラントと骨の強固な結合を促し、治療の成功率を高められます。

アバットメントの取り付け(2次手術)

インプラント治療の2次手術では、歯茎を再度切開して、インプラント体にアバットメントを取り付けます。アバットメントは、人工歯とインプラント体を接続するための部品です。

型取り

人工歯を作るために、型取りを行います。最近では光学印象と言って、カメラでデジタルスキャンする方法を採用しています。口内に印象材を入れなくて良いので、患者様の負担を軽減できます。

人工歯の装着

2次手術後、1~6週間ほど歯茎の治癒を待ちます。十分に治癒した後、人工歯の作製と装着に進みます。

患者さまの口腔内の状態に合わせて精密な型を取って人工歯を作製します。人工歯の固定方法には、スクリューで固定する方法とセメントを使用する方法の2種類があります。

インプラントの治療期間

インプラントの治療期間イメージ

インプラント治療の手術は1日で完了しますが、インプラント体が顎の骨にしっかりと結合するまでの期間が必要です。結合期間には個人差がありますが、当院では一般的に約2〜3か月です。

インプラントの値段

インプラントの値段イメージ

インプラント治療にかかる費用は、1本あたり大体35万~50万円の範囲です。この金額には、初期の検査や診察料、インプラント手術の費用、そして人工歯の費用が含まれています。

全ての歯を失ってしまった場合は、All on 4(オールオンフォー)という治療法があります。最小4本のインプラント体を用いて、上顎または下顎の全ての歯を支える治療方法で、片顎約250万~350万円の費用がかかります。

インプラント4本で上の歯12本〜14本を作る方法は、当院ではおこなっておりません。当院では少なくとも6本以上のインプラントを埋入して、上の歯12本を作ります。治療費はオールオンフォーとそれほど変わりません。

上下の顎すべてをインプラント治療する場合には、総額500万~700万円程度が相場でしょう。

まとめ

インプラントの模型

インプラントとは、歯を失った際に選択できる治療法の一つです。天然の歯に近い機能と見た目を再現できる点が大きな特徴です。

インプラントは隣接する健康な歯に負担をかけず、適切なケアを行えば10年以上の使用が可能です。1本約35万~50万円と高額ですが、メリットは非常に多いです。

インプラントの一般的な治療期間は6か月ほどです。当院ではさまざまな処置を同日に行うことで、人工歯が入るまで最短約2〜3か月という治療期間を実現しています。

インプラント治療を検討されている方は、長崎県諫早市にある歯医者「諫早ふじた歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。

長崎県諫早市多良見町中里129-14

医療法人 夢昂会 諫早ふじた歯科・矯正歯科

電話番号 0957-43-2212

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