こんにちは 長崎県諫早市の歯医者 諫早ふじた歯科・矯正歯科 山下です。
患者様より、仕上げ磨きってどうすればいいの?という質問を受けました。
仕上げ磨きは歯垢がつきやすい所を磨いてあげて下さい。
お子さんの仕上げ磨きのポイントについてお話します。
歯垢のつきやすいところ
- 歯と歯の間
- 歯とはぐきの境目
- 噛み合わせの面
仕上げ磨きの方法、歯の磨き方
- 歯の面と歯ブラシの毛先をまっすぐに当てましょう。
- 歯ブラシは小刻みに1~2本ずつ磨きます。
- 1か所につき20回以上は磨きましょう。歯の汚れは少し磨くだけでは取りきれないので、丁寧に動かして磨いて下さい。
- こする力は軽い力で当てましょう。
- 磨く際に歯ブラシの毛先が広がらない程度が理想的です。
歯ブラシを当てる際には、歯ブラシの毛先が歯に当たるようにして磨いてください。歯茎に当たってしまうとお子さんが痛がってしまいます。歯茎のきわにも汚れはたまるので、そこを磨く際には優しい力で磨いてあげて下さい。
歯ブラシはペンを持つように軽く握り、もう片方の手でお子さんの唇をめくって歯が見えるようにしてみがきます。お口の中が見えないと力がかかりすぎてしまいます。
歯と歯の間は歯ブラシだけでは磨くことができないので糸ようじを使用しましょう。歯と歯がくっついている所には歯垢が多くついています。
上唇をめくるとすじが見えます。上唇小帯というもので歯ブラシが当たると強い痛みを感じます。上の前歯を磨く際には、指でしっかりと上唇をめくって小帯(すじ)が見えるようにします。歯ブラシが当たらないようにすじをよけて磨いて下さい。
磨く際の姿勢
仕上げ磨きをする姿勢は、保護者の方の膝の上にお子さんの頭をのせて寝かせて磨きます。
お子さんが座れるようになったら、保護者が子供の後ろに回り頭をお腹や脇で固定して磨いてあげると安定して磨きやすいです。口の中に唾液がたまってくると苦しいので、時々口を閉じさせてあげたり起こしてあげるといいです。
歯磨きをする際には優しくお話をしてあげたり、楽しい歌を歌いながら行うとお子さんもリラックスできます。保護者の方も一緒に歯磨きをするのもいいです。
お子さんが自分で磨きたがる際には磨いてもらっていいです。歯ブラシを噛んでダメにしてしまうことがあるので、お子さん用と仕上げ磨き用の歯ブラシは分けて使用してください。
歯磨きを始める時期
子供の歯磨きを始める時期は基本的に乳歯が生え始めた頃になります。お口の中を清潔に保ち、慣れさせるためにも、ミルクを飲ませた後、歯が生える前に指にガーゼを巻いてお子さんのお口の中を拭いてあげるのも効果的です。早い段階で慣れさせておくことで、乳歯が生えた後も歯磨きの習慣を身に着けやすくなります。日ごろから遊びの中でも口元を触ることで、口元に触られることに慣れて嫌がりにくくなっていきます。慣れてきたら歯ブラシで数回触れる練習からしていきましょう。歯ブラシの刺激に慣れてきたら歯を1本ずつ優しく磨いていきます。始めのうちから長くみがいてしまうと歯磨きが嫌になってしまうので、少しずつ磨いてあげて下さい。上手に磨けるときはほめてあげることも忘れないようにして下さい。
歯ブラシの選び方
歯ブラシは子供用のものを使うようにして下さい。大人用のものは歯ブラシの毛先の所が大きかったり、固すぎるのでお子さんには磨きにくいです。
歯ブラシの先端が丸く加工されているものだと、歯茎に当たった時の刺激が弱くなるので歯磨きを安心して行うことができます。
デザインは好きな色やキャラクターのものだといいです。お子さんにとって少しでも楽しい気分になると進んで歯磨きを行ってくれます。