2021/11/26

歯の神経の役割

こんにちは。

長崎県 諫早市 諫早ふじた歯科・矯正歯科 中嶋です。

 

患者様によく『神経をとるとどうなるんですか?』と質問を頂きます。

 

 

歯の構造と神経について

 

長崎県 諌早市 歯医者 ふじた歯科

 

歯に虫歯ができると痛みを感じます。

これは歯の中の歯髄(しずい)と呼ばれる部分に、

神経が通っているからです。歯髄には神経の他に血管が通っており、

歯に栄養を与えたり、酸素を運んだり、

免疫などの防御反応を伝達するなど重要な役割があります。

 

※歯の神経は、エナメル質と象牙質におおわれており、

通常は問題になることはありません。

 

 

歯の神経がなくなると・・・

 

歯の神経がなくなると痛みは感じなくなります。

しかし、歯の神経を取り除くということは、

血管を含め歯髄全体を取り除くことになります。

長崎県 諌早市 歯医者 ふじた歯科

 

そのため、神経を取り除いた歯は、

血が通わなくなるため、歯の色が変わってしまいます。

また、栄養などが届かなくなってしまうため、

歯本来の抵抗力がなくなり、

枯れた木の枝のようにもろく欠けやすくなります。

再び虫歯になっても、

それを伝えるセンサーを失っているため、

虫歯の発見が遅れてしまいます。

 

 

神経の治療が必要な場合とは

 

神経まで虫歯が進行したり、

外傷によって神経が傷ついている時には、

やがて神経が痛んで化膿し、

場合によっては顔が腫れたり、菌が全身にまわって

熱が出ることもあります。

 

この被害を食い止めるために、

歯の神経を取り除く治療が必要となります。

神経の治療は、痛んだ神経を取り除き、

消毒をおこない、バイ菌が入らないよう歯の根に

防腐剤を詰め、密閉する処置を行います。

 

神経を取り除いた歯は、

神経のある歯に比べるともろくなってしまうため、

寿命が短くなってしまいます。そのため、

欠けやすかったり折れてしまったりというリスクがあります。

折れてしまうと歯を抜かなければならなくなってしまいます。

なるべく自分の歯を残すためには、

神経を残せる状態で(虫歯が小さいうちに)

治療を行ったほうがいいです。

神経を取り除いた歯もなるべく長く使って行けるよう、

歯科医院で定期的に状態を確認していくことが大切です。

 

諫早ふじた歯科・矯正歯科ではその人その人に合った

治療方法を提案させていただき、治療を進めていきます。

気軽にご相談ください。