2020/08/10

歯周病と糖尿病の関係

長崎県諫早市の歯医者  「諫早ふじた歯科・矯正歯科」理事長の藤田です

これも随分前のブログの記事ですが、読んでください

 

歯周病と糖尿病に関係について

現在、日本人の20人に1人が糖尿病だそうです。2020年には、10人に1人が糖尿病になるという予想もあります。実に、成人の7人のうち1人が糖尿病という予想です。食べ物が豊富になり、糖尿病と肥満が爆発的に増えたわけですね。肥満と糖尿病は密接な関係があるます。糖尿病になると、体がだるいだけでなく、他に網膜症や腎臓病など全身性の疾患に悩まされることになります。

 

血液中のブドウ糖の量すなわち血糖値は、膵臓で作られるインシュリンというホルモンによって調節されています。糖尿病は、膵臓で作られるインシュリン分泌がなくなって血糖値が上昇して発症するI型糖尿病と、インシュリン分泌がなくなった上にインシュリンを注射してもよくならない、インスリン非依存性糖尿病と言われるⅡ型糖尿病に分けられます。糖尿病の95%以上がⅡ型糖尿病だそうです。

 

糖尿病になると体中の微生物と戦う機能が極度に弱くなってしまいます。歯周病は歯周病菌による感染症なのはご存じのことと思います。糖尿病になると、歯周病の原因である病原菌に対しても戦えず、一方的に歯周ポケットの細菌の増殖を許すわけです。そのため歯周病はどんどん悪くなって、糖尿病性歯周病という状態になってしまいます。

 

ですから、糖尿病になった人ほど口の中の細菌の増殖を許さないように、口腔清掃を徹底し、定期的な口腔診査を受け、治療をしなければなりません。

 

最近の研究で、歯周病があると糖尿病を悪化させることがわかってきました。そしてまた、歯周病をきちんと治療することによって糖尿病が改善されるという報告が米国や日本の研究よって証明されてきています。

 

肥満も歯周病に関係しているようです。肥満という慢性的な脂肪細胞による刺激は糖尿病を悪化させ、歯周病も悪化させるそうです。

 

肥満は、糖尿病、高血圧、高脂血症、動脈硬化、虚血性疾患など、さまざまな全身疾患と関連することがわかっています。私たちの体にある脂肪細胞は、単にエネルギーの貯蔵という働きだけでなく、食欲をコントロールするレプチンという物質をつくる働きもしています。肥満→糖尿病→歯周病という流れがありますが、歯周病の治療もまた逆方向へ働くことがあります。すなわち、歯周病改善⇒糖尿病改善という流れです。

 

歯周病の方へ、歯周病の治療をきちんとすることにより、血液中の糖の量が減り、糖尿病が改善されることあります。しっかり歯周病治療しましょうね。

歯周病と全身疾患の関係についてはこちらをご覧ください

 

長崎県諫早市多良見町中里129-14

医療法人 夢昂会 諫早ふじた歯科・矯正歯科