2022/10/11

インプラントの平均寿命

■インプラントの平均寿命について解説

諫早の歯医者 ICOI(国際インプラント学会)インプラント指導医の藤田です。

保険の入れ歯やブリッジを比較すると、インプラントにはたくさんのメリットがあることがわかりますが、その中でも注目したいのが「寿命」です。どんなに優れた装置でも、寿命が短かったらその価値も半減してしまいますからね。今回はそんなインプラントの平均寿命について、その他の装置と比較しながら解説します。

諫早ふじた歯科・矯正歯科 インプラント

▼インプラントは一生涯使うことも可能?

 

保険の入れ歯は2~4年、ブリッジは4~7年といったように、従来の装置の平均寿命は明確にお伝えすることができるのですが、インプラントは例外です。というのも、インプラントは治療後のケアによっては、いくらでも寿命を延ばすことが可能だからです。実際、インプラントを装着してから数十年使い続けている方はたくさんいます。過去には40年間インプラントを装着したままお亡くなりなった方もいます。ですから、インプラントの平均寿命は一概に語ることが難しいです。ただ 少なくとも入れ歯や、ブリッジよりは長持ちします。

 

▼インプラントには10年保証がある

 

(諫早ふじた歯科・矯正歯科では無料で5年保証がついております。10年保証もありますが、その分保険料が余分にかかります。ご希望の方はお申し付けください)

 

インプラントの平均寿命を考える上で、ひとつの目安となるのが保証制度です。標準的なインプラントには10年保証がつけられますので、少なくとも10年は持つと考えても間違いでありません。ただし、10年保証は、定期的なメンテナンスを受けるなど、一定の条件を満たす必要があります。つまり、適切な方法で使っているのであれば、インプラントの寿命も10年、15年と延びていくことでしょう。ちなみに、インプラントが寿命を迎える主な原因は「インプラント周囲炎」です。

 

▼インプラント周囲炎になるとなぜ寿命が縮まるのか

 

インプラントは、歯根から歯冠まですべてが人工物で構成されているので、虫歯になることは絶対にありません。けれども、インプラントを支えているのは歯茎や歯槽骨といった生きた細胞・組織であり、そこに細菌が感染すると炎症反応を引き起こしてしまいます。それがインプラント周囲粘膜炎やインプラント周囲炎といったインプラント特有の歯周疾患です。いわゆる歯周病にかかると歯茎や歯槽骨が破壊されて、インプラントを支えきれなくなり、最終的には顎から脱落してしまいます。

 

 

▼上部構造やアバットメントの不具合にも要注意

 

インプラントの寿命を縮める要因としては、上部構造やアバットメントの不具合なども挙げられます。例えば、人工歯である上部構造が高すぎると、噛んだ時にインプラントへと過剰な負担がかかってしまいます。アバットメントに関しては、ネジが緩むことで上部構造や人工歯根に悪影響を及ぼすことがあります。そうしたインプラントのパーツの不具合は、定期検診・メンテナンスを受けることで早期発見できます。ちなみに、上部構造とアバットメントとをつなぐネジは、専用のドライバーでなければ締め直すことができませんのでご注意ください。自宅にある市販のドライバーで無理やり締めようとすると、ネジや上部構造の破損を招くことがあります。

 

▼どこで治療を受けるかも大切

 

インプラントは極めて専門性の高い歯科治療であり、どの歯科医院で受けても同じ結果が得られるわけではありません。当院のようなインプラントの実績豊富な歯科医院に任せることで、治療の精度も自ずと上がります。

 

▼まとめ

 

このように、インプラントの平均寿命は、ブリッジや入れ歯と同様に語るのは難しいです。とはいえ、従来の治療法より明らかに長い寿命が期待できます。せっかく、高いお金と長い時間を使って治療するのですから、できるだけ長く使いたいものですよね。そういった点においても、インプラントはメリットの大きい治療法といえます。

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諫早ふじた歯科・矯正歯科  理事長  藤田浩一