歯周病と糖尿病の関係について
こんにちは。長崎県諫早市多良見町の歯医者「諫早ふじた歯科・矯正歯科」の原田です。
みなさんは日常でお口のトラブルを自覚することはありますか?
✔︎歯がグラグラしている
✔︎歯に隙間がある
✔︎歯磨きの時出血する
✔︎硬いものが噛みにくくなる
こういった症状が当てはまると「歯周炎」の可能性が高く、歯科医院での治療が必要です。
歯周病の初期の症状では痛みがなく無症状の場合が多いです。
だんだん症状がすすんでくると、歯茎が赤くなり、歯茎が腫れている状態になり「歯肉炎」になります。
歯肉炎が進行すると「歯周炎」になり歯茎が腫れ歯の根っこでは歯石がついていたり簡単に出血しやすい状態になっています。
歯周病の進行し、骨吸収が進行すると歯がグラグラしたり歯茎が下がってきたりします。
そして適切な治療が行われないまま放置すると歯が抜け落ちます。
歯周病は糖尿病と相互的に悪い影響を及ぼします。
歯科医院での歯周病の治療をしっかりと行うと血糖値が改善することもわかっています。
歯周病の治療とは?
どのくらい歯周病が進行しているか調べるために歯茎の検査をしたり、磨けている箇所や磨きずらい箇所をチェックします。
普段から磨きずらい箇所を意識して磨いてもらうためにも歯磨きの指導を行いプラークコントロールを行います。
また、歯周ポケットの中に付着しているプラークや歯石を器具を使って取り除いていきます。
治療が終了しても、3ヶ月に1回などメインテナンスでチェックとお手入れを行っていくことが大切です。
歯周病の治療と血糖値について
歯周病と糖尿病は関係しており、歯周病の治療を行うと血糖コントロールが改善されるという研究結果が報告されています。
歯科医院でのアドバイスを受け自宅でもブラッシングでのプラークコントロールを行い、歯周病の炎症の原因である歯石を歯科医院で取り除くことで歯茎の炎症が治り、血糖コントロールも改善するということが報告されています。
セルフケア、定期的な歯科受診、生活習慣の改善
歯周病が発症し進行するのは、口の中、全身の状態、環境などいろいろな要因がありこれらが複雑にからみあっています。
歯科受診のときに口の状態だけでなく、全身の状態や飲んでる薬も含め伝えるようにし、特に糖尿病や心臓に不安がある方は外科的な処置を行わず抗生物質などの服用で経過をみることもあるので伝えるようにしましょう。
また、歯周病は生活習慣の一つなので食生活の改善、禁煙、十分な睡眠、ストレスの軽減、適度な運動など積極的に生活習慣を見直して歯周病にかかりにくい身体、悪化させない身体づくりに取り組むことも大切です。