長崎県諫早市の歯医者 諫早ふじた歯科・矯正歯科 理事長の藤田です
今日はインプラント治療時に使用する素材に関して記します
■インプラント治療に使用する素材について
インプラント治療では、一般の歯科治療ではあまり使用しない素材をいろいろな部位に用います。そのため、素材の特性などが気になる方も多いようです。今回はそんなインプラント治療に使用する素材・材料についてわかりやすく解説します。
▼インプラント治療に欠かせない「チタン」
インプラント治療では、金属材料の一種であるチタンが欠かせません。一部の例外を除いて、人工歯根の部分にはチタンが用いられます。また、ケースによってはアバットメントの部分にもチタンが使われるため、インプラント治療とは切り離せない素材と言えるでしょう。
◎医科の治療でも活用されるチタン
チタンは、歯科のインプラント治療だけでなく、医科の治療でもさまざまな場面で活用されている材料です。最も有名なのは「人工関節」で、足の関節がケガや病気で傷害された場合にチタンで置き換えることがあります。足の関節は身体全体を支える重要なものであり、一生涯、体内にとどまり続ける医療装置といっても過言ではないため、生体親和性の高い材料でなければいけません。
そしてもうひとつ忘れてはいけないのが「ペースメーカー」です。心臓がドクンドクンと正常に拍動するためには、適切な電気刺激が必要となるのですが、心疾患を患うとそれが不規則となったりします。その際、有用なのがペースメーカーであり、心臓に近い部分に埋め込むことから、身体に害が及ぶような材料は使用できません。そんなペースメーカーにもチタンが用いられています。
▼審美性が高い「ジルコニア」
インプラントの上部構造には、主にセラミックが用いられます。これは一般的な詰め物・被せ物治療でも同じですね。セラミックは天然歯の色調・光沢・透明度などを再現しやすいことから、修復治療・補綴治療などで重宝します。さらに、インプラントではアバットメントの部分に「ジルコニア」という素材を使うことがあります。ジルコニアもセラミックの一種なのですが、極めて高い強度を誇ることから、“人工ダイヤモンド”とも呼ばれます。アバットメントにジルコニアを用いると、インプラントの審美性がさらに高まります。ジルコニアは金属に匹敵するほど硬くて丈夫なので、強い力がかかっても壊れる心配はありません。
▼インプラントの素材はアレルゲンとなりにくい
上述したチタンやジルコニア、セラミックなどは、基本的にアレルゲンとなりにくいです。つまり、金属アレルギーやセラミックアレルギーのリスクが極めて低くなっているため、歯茎や顎の骨に埋め込んでも安全といえるのです。
◎金属アレルギーが心配な方へ
インプラント治療で用いるチタンは、金属アレルギーのリスクがほとんどない材料ではありますが、それでも心配な方はいらっしゃるかと思います。そうした方はご自身の金額アレルギーの種類がわかる「パッチテスト」などを受けることが推奨されます。パッチテストは、腕や背中にシールを貼るだけで金属アレルギーの有無や種類を判別できる優れた検査方法であり、皮膚科であれば簡便に受けることができます。パッチテストの結果で金属アレルギーが確認されたとしても、それがチタンでなければインプラント治療を問題なく受けることができます。
▼まとめ
このように、インプラント治療に用いられる素材は少し特殊ではありますが、生体親和性が高いものばかりです。身体の中に埋め込む“人工臓器”としての側面も強い装置だけに、厳選された素材を用いるようになったのです。そんなインプラント治療の安全性についてもっと詳しく知りたいという方は、お気軽に諫早ふじた歯科・矯正歯科までご相談ください。
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