虫歯はうつるって本当？

長崎県諫早市の歯医者　　「諫早ふじた歯科・矯正歯科」です

「虫歯の人とキスをすると虫歯がうつる」という話を聞いたことはありませんか？

虫歯の原因はお口の中に存在する細菌です。実際、虫歯の原因菌がキスをすることでうつるのは本当です。

現に生まれたばかりの赤ちゃんは口の中に虫歯菌がいませんが、大人のキスやスプーンの使い回しなどで感染し、口の中に虫歯菌が入り込んでしまうと言われています。但し、必ずしも原因菌がうつるからといって、虫歯になるというわけではありません。

「虫歯菌」について

虫歯菌は、虫歯になった人すべてが持っています。

虫歯菌にはいろいろなタイプがありますが、ミュータンス菌という細菌は「砂糖」をエサにして、歯垢のもととなるネバネバした物質をつくり、歯に強くくっつく性質があります。

しかも砂糖などをエサにして歯を溶かす「酸」もつくります。

この二つをつくるため、他の菌に比べて虫歯を引き起こす力が強いとされています。そのため、小さいお子さんにはこの虫歯菌をうつさないようにして、歯の健康を守る必要があります。

虫歯菌はどんなときにうつる？

虫歯菌は唾液を介して感染します。

直接的な原因としては主にキスなどからうつることが多いですが、それ以外にも飲みものや食器の共有など間接的な原因で感染することも多くあります。

ただ虫歯菌が移ったとしても必ずしもなるわけではありません。正しい対応をしてあげることで虫歯を予防できます。

虫歯にならないためには

よく患者様に虫歯にならないための治療はないのでしょか？という旨の質問があります。

答えとしては、ありません。仮にあったとしても虫歯菌を１匹残らず全てお口の中から駆除するのは難しいでしょう。細菌ですから、１匹でも残りさえすれば信じられないスピードで増殖しあっという間に元通りに戻ってしまうことだと思われます。ですから、虫歯菌とおさらばすることは諦め、虫歯菌をその都度、歯ブラシや洗口液で除去してあげることが大切になってきます。

フッ素による歯の強化も非常に効果的です。

子どもにむし歯菌をうつさないために

赤ちゃんへのむし歯菌の感染の原因は大部分は、ご両親の唾液によるものです。

そのため、子どもには口移しでは食べ物を食べさせない、食器類を共有しない、キスはしないなどの対策が有効です。ですが、スキンシップはお子さんの発育に非常に大切なことです。ご家族や周囲の方々の口腔内環境を整えた上で接することで感染しにくくなります。

歯科医院で必要な箇所の治療、さらに歯についた汚れの除去をメンテナンスの際に行い、正しい歯みがき、フッ素入り洗口剤の使用や仕上げ磨きなどで口腔内環境を整えましょう。

まとめ

虫歯が人から人へと移ることは本当です。

ただ虫歯菌が移ったとしても必ずしも虫歯になるわけではありません。正しいケアと予防ができていれば対処することはできます。

自分自身を守る為、大事なパートナーやお子さんを守る為にも、自分自身が口腔ケアと予防をしっかり行うことが大切です。

今ご自身に虫歯があるかないかを知りたい場合は、歯科医院で検査をしてもらいましょう。

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