インプラント治療の通院回数の目安
長崎県諫早市多良見町の歯医者 諫早ふじた歯科・矯正歯科の理事長の藤田です
世界的に普及したインプラント治療は全体で5~12ヶ月程度かかるため、通院回数もそれなりに多くなりそうで不安ですよね。毎週のように通わなければならなくなると、日常生活に支障をきたしてしまいかねません。そこで今回はインプラント治療の通院回数の目安をかんたんにご紹介します。
▼カウンセリングから検査、治療計画の立案まで
インプラントも通常の歯科治療と同様、カウンセリングから始まり、各種検査を実施します。とくに歯科用CTによる精密検査が重要となります。その結果を踏まえ治療計画を立案するまでには、2~3回の通院が必要です。1週間に1回のペースで通った場合は、2~3週間かかります。コンピューターシミュレーションなどで詳細な計画を立て、説明をいたします。
▼インプラント手術(2回法の場合)
インプラント手術を2回法で行う場合は、全部で4~6回の通院が必要となります。通院期間にすると3~6ヶ月程度です。手術自体は1日で終わりますが、その後の調整等で複数回通院することになります。ちなみに、1回法では1~2回の通院で終わることもあります。
◎1回法について
インプラントの1回法なら通院回数を大幅に減らすことができるため、2回法ではなく1回法を希望される方が少なくありません。けれども現状のインプラント治療は、2回法が主流となっています。なぜなら、1回法が適応されるのは顎の骨が極めて良い状態にある場合に限られるからです。
1回法は人工歯根とアバットメントの装着を同時に行うため、顎の骨の状態が悪いと「オッセオインテグレーション」と呼ばれる現象が起こりにくくなります。つまり、チタン製のネジと顎の骨がしっかりと結合しないことから、インプラント治療自体が失敗に終わってしまうのです。そうした深刻なトラブル・失敗を避けるためには、人工歯根を埋め込んでから一定期間待機する2回法が適しているといえます。
▼上部構造の製作・装着
インプラント手術で人工歯根とアバットメントが固定されたら、最後は上部構造の製作に入ります。いわゆる“被せ物”に相当するパーツで、通院回数は3~6回程度です。使用する材料や治療法によって通院する回数も大きく変わります。
▼治療後のメンテナンス
インプラント治療後のメンテナンスは、年に3~4回程度です。最初の年は3ヶ月に1回くらいの頻度で通院した方が予後も良くなります。インプラントはメンテナンスを怠ってしまうと、歯周病にかかりやすくなるだけでなく、インプラント保証も受けられなくなってしまうため十分ご注意ください。
◎メンテナンスの重要性について
インプラントの通院回数は、治療開始から完了まで全体を通すと、ブリッジや入れ歯より多くなります。そのため治療が完了したらもう通院したくない、という方も少なくありませんが、そうなるとインプラントを長持ちさせることが難しくなるため十分な注意が必要です。逆にいうと、年に2~3回程度の通院で、インプラントの寿命を5年、10年と延ばしていくことも難しくなくなるため、治療後のメンテナンスはしっかり継続していくようにしましょう。インプラントは世界中で行われている治療法であり、過去には30~40年問題なく使い続けたケースもあります。もちろん、そうしたケースは治療後のメンテナンスをしっかりと継続しています。
▼まとめ
今回はインプラント治療の通院回数の目安をお伝えしましたがいかがだったでしょうか?意外に少ないと感じられた方が多いかと思います。インプラントは「治癒期間」を挟むため、治療期間自体は長くなりますが、それほど頻繁に通院する必要はありませんよ。他にもインプラント治療について気になることがありましたら、お気軽に諫早ふじた歯科・矯正歯科までご相談ください。
長崎県諫早市多良見町中里129-14
医療法人 夢昂会 諫早ふじた歯科・矯正歯科