2023/05/11

インプラントとは

インプラント治療について

 

長崎県諫早市の歯医者 『諫早ふじた歯科・矯正歯科』の理事長の藤田です。今日は インプラント治療に関してお話しします。

当院でインプラント治療を開始して25年くらい経過します。埋入したインプラントの数は約2000本です。よくわからずにインプラント治療を受けることは危険です。十分にインプラント治療を理解してから治療を受けましょう。

 

インプラント治療とは、天然の歯が抜けたり、抜歯された後に、人工的に作られた歯根(インプラント)を、歯茎と顎の骨に埋め込む手術です。インプラントは、天然の歯と同様に、見た目や機能が自然で、顎の骨に結合して安定するため、長期的な治療として広く使用されています。インプラント治療の手順は、以下のようになります。

 

  1. 診断と治療計画の立案

まず、患者さんの歯や口腔の状態を診察し、インプラント治療が適しているかどうかを判断します。歯科用CTやレントゲンなどの画像診断を行い、顎の骨の密度や形状、歯茎の厚さ、歯列の咬み合わせなどを詳しく調べます。患者の状態に合わせて、治療計画を立案します。

諫早 歯医者 諫早ふじた歯科・矯正歯科 インプラント計画

 

  1. 麻酔の投与

治療が開始される前に、患者に麻酔を投与します。局所麻酔により、治療中に痛みを感じることを無くすることができます。

 

  1. 歯肉の切開

歯肉を切開し、顎の骨が露出するようにします。歯茎を切開することで、歯茎と顎の骨にインプラントを挿入するためのスペースを確保します。

 

  1. 骨を形成する

次に、インプラントを挿入するために骨を形成します。インプラントが埋まるための適切な深さと幅を確保するために必要です。

 

  1. インプラントの挿入

インプラントを骨に挿入します。インプラントは、一般的にチタン製で、特殊なドリルやモーターを使用して、骨に埋め込みます。挿入されたインプラントは、骨に結合するための優れた治癒能力を持っています。

 

  1. 歯肉の縫合

インプラントを挿入した後、歯肉を縫合します。縫合が必要な場合は、特殊な糸を使用して歯肉を縫います。

治療後の痛みについては、一般的に治療前に麻酔を使用することで痛みを軽減することができます。治療後には、鎮痛剤や炎症を抑える薬を使用することもできます。治療後は、歯科医師が指示する通りに、口腔衛生に注意し、適切な食事を摂ることが重要です。また、治療後には口腔内が腫れることがありますが、腫れを抑えるために氷を当てたり、上半身を高くして休むことも有効です。

 

 

  1. 治癒期間

 

インプラントを挿入した後、骨とインプラントが結合するための治癒期間が必要です。一般的に、治癒期間は3〜6か月です。治癒期間中には、歯科医師からの指示に従って、口腔衛生に特に注意する必要があります。

 

  1. 人工歯の取り付け

治癒期間が終了したら、2次手術、型取りを経て、人工の歯を作ります。人工歯は、インプラントに取り付けるためのアバットメントと呼ばれる特殊なセラミック製や金属製の部品を介してインプラントに接続されます。アバットメントは、歯科医師が取り外し可能なものや、完全に固定されたものを選択することができます。人工歯は、天然の歯と同様に見た目や機能が自然で、咀嚼や話し方などの機能を回復することができます。

 

  1. 治療後のメンテナンス

治療が完了した後は、定期的なメンテナンスが必要です。定期的なメンテナンスにより、インプラントと人工歯の状態をチェックし、口腔衛生を維持することができます。歯科医師は、患者に適切なメンテナンスプログラムを提案し、必要に応じてクリーニングや歯周病治療などを行います。

インプラント治療は、正確な手順と高度な技術が必要な手術であるため、経験豊富な歯科医師によって実施されることが重要です。また、治療前に十分な検査やカウンセリングを行い、治療計画を確認することも重要です。治療計画や手順について不安や疑問がある場合は、歯科医師に相談することをお勧めします。

治療後の注意点として、インプラント治療は、咀嚼や話し方の機能を回復させるための長期的な治療であるため、継続的なケアが必要です。特に、口腔衛生に注意することが重要であり、歯ブラシや歯間ブラシを使って、歯周病や虫歯の予防に努めることが必要です。

 

また、インプラントが正しく結合し、長期的な治療の成功を確保するために、禁煙が重要です。タバコやニコチンは、インプラントの治癒能力を低下させ、結合を妨げることが知られています。

 

インプラント治療は、天然の歯に比べて高価であり、基本的には保険の適用外となります。費用についても事前に確認することが重要です。また、治療中に何らかの問題が発生した場合には、追加費用がかかることがあるため、治療前に歯科医師と相談することをお勧めします。

 

治療の前提条件として、インプラント治療に適しているかどうかを判断するために、歯科医師が詳しい診断を行うことが必要です。歯茎の状態や、骨の量や形状、歯列の咬み合わせなどを正確に把握することが、治療の成功に欠かせません。また、歯周病などの口腔疾患がある場合は、それらをまず先に治療することが必要です。

 

インプラント治療は、高度な技術や経験が必要な手術であり、患者さんにとっても費用や治療期間、メンテナンスの必要性など、様々な課題があります。しかし、正しい治療計画やアフターケアを実施することで、天然の歯にも匹敵する自然な見た目や機能を取り戻すことができます。

インプラントは周囲の歯に影響を与えず、歯を削る必要もありません。天然の歯と同様に、ブラッシングやフロスを使用して適切にケアすることができます。

 

最近では、インプラント治療に使用される材料や技術が進化し、治療期間や成功率が向上しています。インプラントは、歯科治療の中でも最も成功率が高い治療の1つであり、長期的な治療として広く使用されています。

 

インプラント治療は、天然の歯に比べて高度な技術や経験が必要な手術であり、治療前に十分な診断やカウンセリングが必要です。また、治療後のアフターケアやメンテナンスにも十分な注意が必要です。治療の成功を目指しましょう。

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長崎県諫早市多良見町中里129-14

医療法人 夢昂会 諫早ふじた歯科・矯正歯科