こんにちは、長崎県諫早市多良見町 諫早ふじた歯科・矯正歯科です。
今回は先日患者様から質問があった「ガルバニー電流」についてのお話です。
「最近口の中でビリっと痺れるような感じがあるのですが何が原因でしょうか?金属のスプーンやフォークが歯に当たった時のあの嫌な感じに似ています」
という質問をいただきました。
口の中の金属の冠、詰め物(保険で使われている銀、パラジウム等)は唾液に溶けやすく、それと金属が触れた時の電位差で、電気が流れたような嫌な感触が起こります。
この電流は「ガルバニー電流」と呼ばれ、身体に色々な症状をもたらす事で知られています。
人体には元々微弱な電流が流れており、人間の脳はこの微弱な電流によって全身をコントロールしていますが、ガルバニー電流が発生すると脳からの指令に混乱が起こります。例えるならば精密機械が電波妨害により誤作動を起こす現象に似ています。
以前より歯の治療で使われる金属に対して、
①金属が錆びる
②金属が溶ける
③金属に電気が流れる
の、様な問題が起こっています。
これらが身体に異常をきたし、頭痛、肩こり、身体の疲れ、イライラ、不眠などを引き起こす可能性があると言われていますが、ほとんどの方はガルバニー電流と気づかないまま不快な体調が続く事になります。
ただし、金属を入れたら必ずこのような症状が出るという訳ではなく、ほとんどの人にとっては問題はありませんが、アレルギー体質の方は注意が必要です。
金属イオンが口の中に溶け出し、体内に蓄積すると金属アレルギーを引き起こす原因になります。
対策としては電流の発生源である金属の詰め物や冠を除去し、非金属(セラミックやレジン等のプラスチック)に変えることで電流の発生を無くすことができます。
金属の味が気になったり、金属アレルギーの症状が出た場合、または発症する可能性が高いときも、口の中の金属をセラミックやレジン(プラスチック)に交換する対策【ノンメタル治療・メタルフリー治療】を行います。
セラミックは自費診療のイメージが強いですが、レジン治療に関して言えば、部位によってCAD/CAM冠など保険診療でも出来る方法もありますので、この様な症状でお悩みの方は当院までどうぞご相談ください。
長崎県諫早市多良見町中里129-14
医療法人 夢昂会 諫早ふじた歯科・矯正歯科