2022/09/06

インプラントの医療費控除

■インプラントの医療費控除の計算方法について

諫早の歯医者 藤田です。今日は医療費控除に関してのお話です

インプラント治療は、矯正治療と同様に医療費控除の対象となります。インプラントは原則として自費診療となるため、医療費控除も受けられないと思われがちなのですが、実際は異なります。今回はそんなインプラントの医療費控除について、計算方法なども含めて解説します。

 

▼インプラントではどこまでが医療費控除の対象?

 

インプラントの医療費控除の対象となる費用は、矯正治療などと同じです。カウンセリングに始まり、診査・診断、インプラント手術、上部構造の製作に至るまで、治療のプロセスすべてが医療費控除の対象となります。また、通院の際にかかった交通費や歯科医師の判断で処方された薬剤の費用なども医療費控除に申請できます。

 

▼医療費控除の計算方法

 

インプラントの医療費控除の計算方法も一般的なケースと同じです。以下に挙げる計算式で医療費控除額を導き出すことができます。

 

【医療費控除額の計算方法】

 

医療費控除額=支払った医療費の合計額-保険金などで補填される金額-10万円(または所得金額の合計が200万円未満の場合は合計額の5%)

 

ちなみに、医療費控除額の上限は200万円に設定されています。また、実際に手元に戻ってくる還付金は、所得税率によって大きく変わります。還付金の計算式も以下に記載します。

 

【還付金の計算方法】

 

還付金=医療費控除額×所得税率

 

▼医療費控除の申請方法

 

インプラントの医療費控除も確定申告の際に申請します。数年前の改定によって、領収書等の提出が不要となりましたが、医療費明細書を作成する際に必要となりますので、大切に保管しておきましょう。通院でかかった交通費もしっかりメモしておいてください。ちなみに、医療費控除は最大で5年前までさかのぼって申請することが可能ですので、過去にインプラント治療を受けて医療費控除を受けていないという方は、忘れずに申請するようにしましょう。

 

▼交通費はどこまでが対象?

 

医療費控除の対象となる交通費は、基本的に公共交通機関を利用した場合です。電車やバスなどを使って歯科医院へ通った場合は、交通費も忘れずに申請しましょう。自家用車を使って通院した場合のガソリン代は医療費控除の対象となりませんのでご注意ください。タクシーを使った場合も同様です。ただし、患者様のお身体の状態などによっては例外もありますので、その点は事前に確認しておくようにしましょう。

 

▼インプラントに保険が適用されないのはなぜ?

 

インプラント治療が医療費控除の対象となるのであれば、保険適用されても良いのでは?と思われる方もいらっしゃることでしょう。けれども、医療費控除と保険診療との間には直接的な関連はありません。インプラントと同じように医療費控除の対象となる矯正治療にも保険は適用されませんよね。これはインプラント治療でなくても、失った歯の機能や見た目を回復することが可能だからです。

 

◎失った歯の治療はブリッジや入れ歯で十分?

 

何らかの理由で歯を失った際には、ブリッジや入れ歯で治療することが可能です。これらはインプラントと比較すると、どうしてもデメリットが目立ってしまいますが、歯が持つ機能や審美性をある程度、回復できるのは事実です。実際、入れ歯やブリッジを装着して、日常生活を送っている方はたくさんいらっしゃいます。それ以上の噛みやすさ、美しさを求めるのであれば、自費診療を選んでくださいというのが、現状の国の考え方なのです。

 

 

▼まとめ

 

このように、インプラントの医療費控除の計算は少し複雑なので、分かりにくいという方はカウンセリングの際にお尋ねください。

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諫早ふじた歯科・矯正歯科  理事長  藤田浩一