2022/09/27

歯が抜けたままのリスク

■歯を抜けたまま放置するリスクを解説

諫早の歯医者 インプラント指導医の藤田です。今回は歯を抜いたのちに放置したらどうなるか?に関して説明します。

私たちの歯は、虫歯や歯周病を重症化させたり、顔面に外傷を負ったりすることで抜けてしまいます。そうした事態に見舞われてしまったらどうしようもないのですが、重要なのはその後の対処です。歯を抜けたまま何もせず、放置するとさまざまなリスク・トラブルが生じます。今回はそんな失った歯を放置してはいけない理由についてわかりやすく解説しましょう。

 

▼歯が抜けた直後に生じるリスク

 

歯を失った直後から生じるリスクは、主に2つです。それは審美障害(見た目障害)とそしゃく障害(噛めない障害)です。やはり、1本でも歯を失うと、口元に大きな違和感が生じるため、審美性が低下します。また、失った歯の種類にもよりますが、歯列内に欠損があると噛みにくさを感じるケースがほとんどといいえます。とくに大臼歯を失うと、そしゃく障害が顕著に現れます。

 

▼歯が抜けてしばらくしてから生じるリスク

 

抜けた歯を放置してしばらく時間が経過すると、歯並び・噛み合わせ乱れてきます。歯を失った部分の顎の骨も痩せていくことでしょう。その結果、そしゃく能率がさらに低下して、歯や顎の関節に過剰な負担がかかるようになります。

 

◎歯並び・噛み合わせが悪くなるとどうなる?

 

歯並びが乱れると、見た目も悪くなります。乱れた歯並びは歯列矯正で改善することが可能ですが、それなら比較的短期間で終わる補綴(ほてつ)治療(=失った歯を補う治療)を受けた方が良いですよね。全体の歯並びを矯正する場合は、2~3年の治療期間を要します。歯の後戻りを防止する保定期間も含めると、全体では4~6年の治療期間が必要となるため、長くても数ヶ月で終わる補綴治療を受けてしまった方が患者様のメリットも大きくなります。

 

噛み合わせの乱れに関しては、審美性にそれほど大きな影響を与えないので気にならないという方も多いかもしれませんが、歯が担う本来の機能である「そしゃく」においては、深刻なデメリットが生じます。そもそも歯が丸ごとなくなっているだけでもそしゃく能率は大きく低下しており、それに加えて噛み合わせまで悪くなると、いよいよ食べられないものも出てくることでしょう。

 

◎顎の骨が痩せるとどうなる?

 

顎の骨が痩せると、歯茎が下がり、残った歯の歯根面が露出するようになります。歯根の部分にはエナメル質が存在しておらず、外からの刺激を受けやすくなっていることから、虫歯や知覚過敏のリスクが上昇します。また、顎骨の状態が悪くなることによって、インプラント治療が受けられなくなったり、ブリッジや入れ歯治療の難易度も高くなったりします。いずれもお口全体の健康を大きく損なうことにつながるため、顎骨の吸収は出来る限り防止した方が良いといえます。

 

▼失った歯は1日でも早く治療すべき

 

上述したリスクやトラブルは、時間が経過するほど深刻になっていきますので、歯を失ったらできるだけ早く、適切な治療を受けるようにしましょう。一般的には、ブリッジ・入れ歯・インプラントの3つから治療法を選ぶことになります。それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なりますので、関心のある方はお気軽に当院までご相談ください。失った歯の色や形、噛み心地などを限りなく天然歯に近い状態まで回復させたいのであれば、人工歯根が存在するインプラントがおすすめです。

 

▼まとめ

 

このように、歯を抜けたまま放置するとさまざまなリスクが生じます。放置することで得られるメリットはひとつもありません。原因は何であれ、歯を失ったらすぐ歯科を受診してください。「諫早ふじた歯科・矯正歯科」は失った歯の治療も得意としておりますので、患者様に最善といえる治療法をご提案できます。

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長崎県諫早市多良見町中里129-14

諫早ふじた歯科・矯正歯科  理事長 藤田浩一